「浅野いにお先生が描くはっぴーえんど」うみべの女の子 トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
浅野いにお先生が描くはっぴーえんど
エクスタシーは虚無に対する解毒薬。
ギャスパー・ノエ監督の言葉です。
浅野いにお先生の描くセックスにも近いものを感じます。埋めることの出来ない感情の空洞を快楽で麻痺させる。
でも本作はそんな虚無への共感を描いた他の作品とは少し異なり、その先に浄化と希望が見えました。
ハッピーエンドを描いてくれない浅野先生がはっぴーえんどの曲と共に届けてくれた稀有な最後。
中学生男女を描いているのに今巷に溢れているラブストーリーとは全く違う目線がらしくてとても好きです。
ちゃんと作品で感じた痛みを届けてくれた主演の二人は素晴らしかったです。個人的にはとても理想的な実写化でした。
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