「先生がカギを握る」先生、私の隣に座っていただけませんか? るる 新垢さんの映画レビュー(感想・評価)
先生がカギを握る
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タイトルだけ見ると恋愛映画のようなものかなと思っていたけど、ミステリースリラー色が強い恋愛映画なのか?という感じ。
夫の不倫から始まり、妻は嘘か本当かわからない漫画を描き始める。
回想を入れてくるのでさらに惑わされる。回想のシーンが一番恋愛っぽくてワクワクして楽しい。金子大地が車校の教官不倫相手なキャスティングも絶妙にハマっていて好きだった。漫画をこっそり読んで、勝手に翻弄されていく夫の様子がとても面白い。見ている側も翻弄されていく感覚。
妻の不倫相手が家に来たときはそわそわ何が起こるんだろうという感じ
出会った当時は、もとは夫のほうが漫画家、「先生」だったとわかる。
今まで書いていた不倫漫画もフィクションであり、復讐のためにやったことだと明かす。
映画タイトルの「先生」は、夫のことだったのか~!と思わせといて、
最後、妻は消えていて、やっぱりあの漫画はノンフィクションだったとわかったとき、妻まじか....そっちかよ!って裏切られる。
それだけで終わるわけではなく、最後編集者の人が来て、「先生」としては今でも尊敬してることがわかる終わり方で。「夫」としての彼は捨てたけど。
最後の最後まで面白いストーリーでした。雰囲気も好き。
黒木華のあの謎めいたしたたかな感じがぴったり。
三本の指に入るくらいには好きな作品です。
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