幸せの答え合わせのレビュー・感想・評価
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良い子は真似しないでね。そんな甘くないよ。世の中。
2018年 イギリス 100分
シーフォード駅は電化されていない。
がっぽり慰謝料貰って終わりにすべきだし、それまで。
ただの爺の妄想に突き合わされるのは嫌だなぁ。
なんか、この爺さん責任転換していて、気持ちが悪くなる。もし、純愛と言うなら、黙って出ていくべきだ。
既に子供は成人しているのだろうが、この爺さんの行為は子供までも巻き込む愚行であり、完全に女性に対する反逆行為だ。
黙って出ていくべきだ。
兎に角、黙って出ていくのが普通だ。
あり得ないウマシカ親父だ。
イギリスの習慣は分からないが、学校にはきちんと報告して、この爺さんの行為は訴えるべきだ。勿論、洗い浚いぶちまけて、浮気相手の女性も訴えるべきだ。かたや、日曜日の礼拝に行かないジジイだし、かたや、聖書の詩文も暗唱している様な女性で、イギリスに於ける宗教観が違う。どんなに美辞麗句を並べて息子に同意を求めても、浮気には違わない。ましてや、『若い頃から妻とはうまくいかなかった』と言った弁解だと、浮気相手に対しても全く傍若無人な行為だ。
合法的にアンジェラをなぜ巻き込まないのか?このストーリー展開は出鱈目なあり得ない話だが、だいたいこう言ったうましかな男の策略にかかって許してしまう。合法的に徹底的に搾り取れ!!!
許してはいけない。合法的に相手にリスクを負わせて第二の人生がある。
『友達になれないか』そんなウマシカ台詞があるのか?
ましてや『不幸は貴女だけ』それはないし、ならばリスクを背負ってもらわないと。
但し、出鱈目な話だから
良い子は真似しないでね。そんな甘くないよ。世の中。
誤解と価値観の相違
イギリス南部の海辺の町シーフォードで暮らしているグレースとエドワードは、結婚29周年を迎えようとしていた。一人息子のジェイミーが久しぶりに帰郷した週末に、エドワードは突然「家を出て行く」とグレースに別れを告げた。エドワードから、結婚当初から合わなかった、別に合う人が出来た、と言われたグレースは絶望と怒りを持ち、エドワードとヨリを戻そうとするが・・・さてどうなる、という話。
中立な息子ジェイミーも両親の言い分を聞きながら、自身の生き方を考えてるのがよく伝わった。
結婚て何なんだろうな、芸能人をみても離婚が多いし、合わないのに婚姻生活を続けてる夫婦も多いのだろうと改めて思った。
夫婦で観賞するのも良いと思った作品です。
イギリス南部の海岸が美しかった。
三者三様。家族神話に縛られない自分の人生の進め方。原題『HOPE GAP』が良い
母→パワフル、エネルギッシュ、明るい、お喋り、社交的…
父→内気、コミュ障、全てに受動的、自己主張をしない、争い事が苦手、妻にぶたれてもやり返さない、無口、非社交的
息子→ややシャイだけど、人の気持ちを想像出来る。優しい。
両親の良いところを受け継いでいるように見える…。
何故、こんなにもタイプが違う二人が29年も夫婦で居続けられたのかが疑問です。
夫婦って何だかんだ似た者同士が多いですよ。
息子が小さいうちは『良かった時代もある』と夫が語っていた。
確かに前半は妻が傲慢、ジコチュー、尊大な態度、口うるさい人に思えた。妻はあり余るエネルギーがあるのに、夫はまるで枯木のよう。
だが、そもそも夫の云うところの、『君とは違う種類の人間だと思う』
と。確かに私にもそう見える。
二人の共通点は子供だけ。
趣味のサークルに夫婦で入ってるわけでもない。
他人を巻き込んだ風通しの良い関係でもない。近所付き合いもない。
息子の云う通り、こんな風に夫婦関係に違和感を感じていたなら、何故もっと妻が若いうちに、せめて50歳位の時にハッキリ言わなかったのか?
これは夫の怠慢というか、単に勇気がなかっただけだと思う。
夫もまた自分のことしか考えていない。
もっと早く妻を自由にしてあげて、第2の人生を歩む選択肢を与えてあげてたら…。
あとこんなタイプの女性は専業主婦には向いていないような。
外でストレス発散したら良かったんじゃないかな?
仕事をするなり、早くにボランティア活動したり、女友達とお喋りしまくったりサークル入ったり。一人でできる趣味をいくつか見つけたり。
家に2人でいる時間が長すぎたのでは?全てを夫(他人)がカバーすることは出来ない。
そもそも30年近く連れ添ってる夫婦にまともな会話なんてないと思う。
なあんにもなくなる。
妻の云う通り、私も『アンジェラ』
は架空の人物かと思いきや…。
ベニングが2人の前で、元夫に泣き縋ったり、今妻を罵倒したりしなくてホッとした。
そこは元妻の『誇り』だけで何と持ちこたえた。
息子がこの作品のキーになっていた。
息子が親離れしてないんじゃなくて、親が子離れしてない。
父親も離婚の葛藤を息子に丸投げ。
『HOPE GAP』…訳の解らない邦題よりこの原題で良かったんじゃないか?
母さんが険しい道を先に歩いてくれれば僕も後から歩いていけると思う。
ラスト。
父と母が人生を先に歩むことが出来たら僕もその後を追うよ。
ハッピーエンディングではない。
私は3人が今後どう人生を進ませるのか、ハッキリしない不穏な感じの終わり方は、逆にリアリティーがあると思いました。
移ろいゆく家族の光景
ほぼ会話劇といった感じで登場人物もほぼ家族3人のみ
役者の演技は良く、特にアネット・ベニングの演技が光り役に生命を与えている感じがした
こんな人物いそうと思わせる素晴らしい内容だと思う
ただ生き残る為に行軍する軍隊のように
残された人間(家族)のことなど考えずに前進する
正しいとも間違ってるとも言わずただそんなありようを提示している
別れる側と別れられた側それぞれの気持ちなどを伝えている
この奥さんは自己中でそうゆう所が旦那は我慢ならなかったんだろう
そうやって観ている自分もある地点で変化する
でも、愛情ある人間に突然見捨てられて
ヒステリックにならない人間がいるのだろうか?と
彼女の行動の半分にはそういった気持ちの裏返しも感じられる
結局、誰が正しいとかではない
この戦いは誰が正しいかなんて決められない
みんなの主張があるだけだ
そしてズレてしまった心はもう、戻らない事を知るのみである
相手の幸せが自分の幸せに
妻グレースと夫エドワードが結婚29年目を迎える直前にエドワードから愛人がいる事を告げられ離婚を告げられる。社会人の息子ジェイミーを交えてこの離婚を3人で受け入れ前に進む物語である。
グレースはエドワードの事を愛してるのは伝わるが、その愛情表現を言葉や行動などで形にして表す事を幸せとする性格である。一方エドワードは作中内ではそういった表現を苦手とするタイプの様に静を好む。夫婦で死衝突が起きた場合も話し合い等からは逃げ時が解決する性格に見える。もちろん29年寄り添った夫婦の為どこかで変わった可能性もあるが、少なくともこの作品内ではこの点では2人は異なる性格、価値観である事が冒頭から伝わる。
その為グレースはぶつかると熱くなると言葉で相手を強く非難したり時には罵倒し手を出してしまう。
一方エドワードは攻撃を受けても堪えてその場から逃げてしまう。
この姿だけを見るとグレースが悪く見えてしまうが、作品が進むに連れてエドワードはなにかと問題と正面で向き合わない様にする姿が見受けられる。夫婦の問題でも息子ジェイミーに大切な事を任せたり当たり前の様に仲介役とさせたりエドワードの問題も作品が進むに連れてみえてくる。
そして離婚を告げる際は1年前から愛人がいてもうグレースとこれ以上いるのは無理だと一方的に告げ家を出てしまう。
当初はグレースは息子に協力を願いエドワードとやり直す事を試みるが時が経つに連れて現実を受け入れ最終的には離婚をのむ。
離婚となれば元夫となるエドワードの存在を憎むグレース。一方エドワードはグレースの存在を哀れに思い友達として今後は関係を続ける事を望む。
最後の最後まで2人の価値観が全く違う夫婦像を目にした。
この作品の面白いところは29年一緒にいた関係にもかかわらず真反対の価値観や考え方が作品が進むにつれて感じ取れるところだ。
夫婦といえど元は他人同士。とはいえここまで違っても29年は続く。良くも悪くもこの重みを非常に作品を通して実感する事ができる。
現実生活においてこういった夫婦のトラブルの中に入ってあれこれ言うのはとても難しい。
この作品だけを見てもどっちが良い悪いはない。どっちも良い面もあれば悪い面もある。離婚の選択においても正しい正しくないも分からない。
ただ一つ言える事は相手の幸せが自分の幸せに繋がってない事だ。互いに自分の幸せを追求してるが相手の幸せが自分の幸せになっていない。
夫婦に限らず人と人との関係において相手の幸せが自分の幸せに繋がる時こそその関係は信頼や強い友情愛情に
繋がるのではないかと実感させられるそんな作品であった。
もちろんその根本には相手を信頼し愛する事から始まるのであろう。逆に言うとエドワードの様にその根本が崩れてしまうと取り返しがつかなくなってしまう。
長年連れ添った夫婦といえど人間関係の脆さを改めて実感すると共に脆いからこそ大切に、そして丁寧に優しく接し合いそれが実った時は固い絆や愛が芽生えるのであろう。
人間関係の脆さと大切さを改めて考えさせてくれる作品であった。
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