「唐突」バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
唐突
クリックして本文を読む
苦手だったのだけど、今回のディーン氏は好きだ。
物語としては好調な滑り出し、山の上の洋館に向かうにあたり、その道は曲がりくねり、本作の謎解きがなかなかに困難なのであろう事を予測させる。
ミステリーが始まる時の空気感としてはツボを押さえた描写のように感じる。
古典であり名作な原作。読んだのは小学生の時だったろうか?小学生向けに改竄された物語でもあったろうが、シャーロック・ホームズにハマってた少年には読み応えもあったように思う。
勿論、どんな筋かは忘れてる。
映像作品となり、困惑するのは話の運び方だった。
とてもとても切れものの主人公。
ではあるが…行動が突拍子過ぎて疑念が残る部分もしばしば。キャラがキャラだけに流していける部分もあるのだが…最後までひっかかったのは、なぜリフォーム業者に目をつけたのか、だった。
関係者はしらみつぶしに捜査する。
それはそれでアリではあるが、まぁまぁな確率で出てくる証拠の数々…それ自体は初見では意味がわからず、後に種明かしもしてくれはするのだけれど、キッカケが分からない。
そして千里眼や予知能力でもあるのかと思う程の推理力。最早、それを裏付ける観察力などいらないほどに思えるのはいただけない。
謎解きとしては、流石に原作が原作だけに気持ちも良かったりするのだけれど、なんか1番大事な所をケムに巻かれたような印象も受ける。
特筆すべきは編集なのかな?
良質な原作のおかげもあるのだけれど、実に澱みなく流れる。見やすかった。
ディーン氏の唐突でありながらも、サッパリした口調の性かもと思わなくはないけれど。
2回目見ると新たな気づきもあるのかもなあと思うので、配信が始まったらもっかい見ようかなー
コメントする