劇場公開日 2022年2月12日

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「大阪版ダークヒーロー」西成ゴローの四億円 R41さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大阪版ダークヒーロー

2024年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品で、ヒーローは、必ずしもみんなの味方である必要はないということを教えられた。
ヒーローとは国のためではなく、国民のためでもなく、組織のためでもなく、ただ家族のために為すべきことをする者のことだ。
面白いのは、必要な分の4億円までまだ残り半分ほどで物語が終了することだ。
それは、ヒーローであってもそんなに簡単にお金を集めることはできないし、苦労しなければ格好もつかないと大阪人は考えているからだろう。
また、似たようなシーンをしつこく繰り返す必要もない。十二分にしつこかった。
作った現金すべてを元妻のもとに届けるゴロー。
屋上で語られた娘のユウカの現状で、物語のすべてが理解できる。
そして物語には型があり、この作品もそれらを寄せ集めているワンパターンなところがあるが、記憶を取り戻したにもかかわらず、相変わらず基本的な身分を日雇い労働者にしている点が面白い。
その日に作った有り金全部をマリコに届けたいのだろう。大阪人が考える最もかっこいい男の姿がうまく描かれている。
吉本のスーパーが冒頭に出るので、吉本興業が作った作品なのだろう。
芸人たちの付焼刃的セリフとアクションは否めないところではあるが、心が熱くなるいい作品だと思った。

R41
琥珀糖さんのコメント
2024年5月21日

はい、後編合わせて4時間位ですね。
映画の公式ホームページを、割と読むのです、私。
それとWikipediaは癖のようにスマホで確認します。
R 41さんはパソコンで投稿してらっしゃるから、
片手でスマホ検索しながら、出来ますものね。
この映画はエンタメですけれど、映画賞を多数受賞した、
「ひとくず」
これは涙なしには観られませんでした。
最近はチェックし忘れてますが、上西さんの近作はあるのかな。
熱狂的なファンいる方ですね。
どうしてR41さんのアンテナに捕まったんですか?
ちょっと知りたいですよ。

琥珀糖