「大学生の映研の製作映画みたい」幕が下りたら会いましょう 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
大学生の映研の製作映画みたい
監督・脚本が20代半ばの人ならそれもやむ無しか?
全体的に、もう少し踏み込んでも良いのでは? という展開であっさり流してしまったりすることが多く見受けられた。
まあ、下衆の勘繰りになってしまうが予算が限られているなか、経験の浅い監督が無理やりこの尺で撮らされた、といったところなのだろう。
題材を素人劇団にしたのも制作陣自らの拙さを転嫁できる、と読んだあざとさを感じる。
妹の勤務先に乗り込んで上司を詰問する場面まで演劇調にしたのはちょっと滑稽にさえ映った。
ユーザーに飽きられて凋落傾向にあったavexが新たな収益事業とすべく映画部門を立ち上げて、まだ手探り状態なのだろうが宣伝も含めて少し本気度が弱いのかも?
ただ松井玲奈は良かった。決して演技が上手いとは言えないが着実に女優らしくなってきてる。特に目の動きでその時々の心理描写を表現するのが上手くなった。
彼女、アイドル時代から言動に意識の高さを感じさせたが、それが漸く身を結びつつある感じ。今後も更なる成長に期待したい。
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