グリーンランド 地球最後の2日間のレビュー・感想・評価
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地球最後の日、家族の絆とサバイバルと苛々ドラマ!
90年代末、全人類に捧ぐかのようにプチ流行った隕石衝突映画。
『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』のようなビッグサイズから亜流便乗のB級サイズまで。
以来めぼしいサイズのは落ちてなかったが、久々にビッグサイズが落下。
違うのは、質量(内容)。
以前は政府や軍やマスコミ関係者、対策のスペシャリストチームがメインとなっていたが、今作はほとんど登場せず。
ごく普通の家族。彼らの視点で、未曾有の大天災に見舞われた決死の姿を描く。
小惑星“クラーク”が地球に接近。地球へ落下の危険性は無く、世紀の天体ショーに世界中が関心。
建築技師のジョンも仕事が早く終わり、自宅に戻って妻アリソンと幼い息子ネイサン、親しいご近所さんらとTVのライブ映像を見守る事に。
突然、ジョンのスマホが鳴る。大統領アラートと何かの選抜者の通知。
そして、まさかの事が…。
クラークの一部が分離。地球への落下コースへ。当初海上へ落ちると思われていたコースは大きく外れ、フロリダ州に落下。フロリダ州は一瞬にして壊滅。
その様をTVで見、言葉を失うジョンたち。
隕石群はさらに降り注ぎ、この2日の間に恐竜を絶滅させたほどの地球壊滅レベルの隕石も落ちるという…。
世紀の天体ショーが地球壊滅の危機に。通知は数少ない避難民に選ばれた報せ。
ジョンは家族と共に輸送ヘリのある避難所へ向かうが…。
日食や月食とは違う世紀の天体ショー。実際に起こったら、TVに釘付けだろう。
だがもし、それが突然大天災になったら…?
避難民に選ばれなかったら…?
残された2日間、自分だったらどうするか…?
諦めて、自宅で静かに“その時”が来るのを待つだろう。
この家族は諦めはしない。避難民に選ばれた事もあるが、自分と家族の命を諦めない。
一般人視点なのでド迫力のパニック・シーンはそう多くない。遠目で見たり、TV越しに見たり。
もっともっとパニック・スペクタクルを見たい人には物足りないかもしれないが、実際だったらこんなもんじゃないかな。何が起こっているか分からない。傍観者として目の当たりにする。
とは言え所々の天災シーンは迫力あり。空高く立ち上る巨大な黒煙はこの世の終わりのような光景。
パニックや対策ではなく、未曾有の危機の中のサバイバル。
避難所のある飛行場へ。シェルターのあるグリーンランドへ。
道中出会った人間模様。避難民の照明であるバンドを狙われたり、息子も誘拐されたり…。
極限状況下、人の理性も崩壊。が、人は悪意だけじゃない。手を差し伸べる人、助けてくれる人…。人の善行も。
離れ離れになってしまうジョンたち家族。彼らの再会と絆も試される。
本作の前に『エンド・オブ・ステイツ』、本作の後の『カンダハル』でも組んだジェラルド・バトラーとリック・ローマン・ウォー監督。
こういうジャンルが好みでもあって、一番良かったかな。
ジェラルドも定番のヒーロー的漢ではなく、何より家族を守ろうとする平凡な男を熱演。
同ジャンルでも突出した傑作とまでは行かないものの、全人類が涙した『アルマゲドン』なんかよりずっと好み。
良かったのだが、所々苛々した箇所も。
避難所へ。糖尿病のネイサンがインスリンを車の中に落として来てしまった。土壇場で何かをしでかす子供。
時間少ないが、取りに戻るジョン。「ここを動くな」。
“ここを動くな”はこういう映画こういうシチュエーションに於いて禁句。
動き回るアリソンとネイサン。そのせいで病気持ちは輸送機に乗れないと。搭乗を断られ、移動させられてしまう。
それは同情するが、じっと待ってりゃいいものを…。
途方に暮れ、車の所へ。ジョンはインスリンを見つけ、すでに避難所へ戻った所。二人が居ない事を知り、避難所内を探し回る。何、このいたちごっこ…?
車に書き置きが。父の家で待つ。
車の所で待っとれや!
挙句の果てに各々、色々とトラブルに…。
とてもとても冷静を保てない状況なのは分かるけど、自分勝手、後先考えない行動に苛々した。
父の家で再会出来たのは奇跡…?
遂に壊滅的隕石落下!
間一髪、シェルターへ。
あっさりと数ヶ月後。シェルターの扉が開かれ、目にした光景は…。
何もかも崩壊した世界。が、絶望ばかりではない。我々は生き、空には再び鳥が飛び、希望の陽光が…。
何やら続編の企画が。6年後を舞台に生き残ったジョンらの地球再建が描かれるという。
この手の作品に於いて“その後”は目新しく、期待!
火の鳥 未来編のロックの行動が一番
こう言った事は絶対に起こる。
しかし、こんなノアの箱舟見たいな事は絶対に起こらない。合衆国政府の行政が人を選ぶ事は絶対に無い。
三権分立はどこへ行った。
『ムーミン谷の彗星』であってもらいたい。
グリーンランドへ逃げても◯◯力発電所があるので、こんな事があれば全て終わるでしょ。
つかみは良かった。やはり、パニックはタイタニックくらいのスペースにすべき。当然、障害者がはねられる事は分かっている事。勿論、僕も選ばれる訳が無い。
こう言った場合は慌てず騒がず、火の鳥 未来編のロックの行動が一番。つまり、諦める。
別のバージョンで『実はパニックが嘘 フェイクだった』があれば最高に面白いのだが。
グリーンランドってデンマーク領だが。後一時間。飽きた。デンマーク国民は全て助かり、イヌエットと髭面のデンマーク人とアメリカの選抜だけが地球に残るんだね。未来の地球をよろしくお願いします。
芥川龍之介先生の 蜘蛛の糸を御拝読してもらいたいものだ。
多分、オーストラリアへ逃げるのが一番長生きできる。目に見えぬ死◯灰がその他の場所には残るでしょうからね。
最初から最後までずっとドキドキするスリリングな感じでした
クラークと呼ばれる隕石の衝撃波で一瞬で火の海になって消滅していく地球🌏😭
絶対にあってほしくないけど、恐竜が絶滅したっていう時代もあるくらいだから、可能性は無くはないと思うと、自分だったらどうする?って考えながら観ていて、最初から最後までずっとドキドキするスリリングな感じでした。
大統領アラート、インスリンを車へ取りに戻ったり、家族が乗っていないと気づいて飛行機から降りたり、みんなパニックで秩序乱れているから人の怖い部分が見えたり😭瞬時の判断で家族バラバラになってしまったり、命取りになる世界😭
最後家族みんなで抱き合うシーンも泣けました😭
そして結果、家族は助かったけれど、ここからきっとまたサバイバルが始まるんだなー🥹💦
この映画、家族愛がテーマに見せかけているが実はそうではない。
主人公一家に感情移入している人には、如何にも家族愛がテーマの映画であるかのような演出で気付かれないようにしているものの、一家の実態は飛び立とうとしている飛行機に向かって突撃してくる群衆達と全く同じメンタリティである。そのような、いわゆるモブの中からピックアップして主人公バリアを張っているに過ぎない存在。それが主人公一家なのだ。
彼らとは対照的に、人々の逃亡を手助けしている軍人やパイロットは職務に忠実でありながら良心と服務規程の許す限り精一杯の便宜を図る高潔な人間ばかりなのだから、これは明確に意図的であろう。
ヒーロー性のあるような人物が活躍して生き残るような映画でも、その影で何だかんだで助かるモブ達も大勢居る。その中の一人を描いてみたかったというのがこの映画の主旨ではないだろうか。
それで肝心の内容が面白かったかというと、首を捻ってしまうような出来であった。ひたすら周りに要求してはヒステリックに喚き散らす夫妻の珍道中は、倫理観を刺激しながらストレスが溜まるばかりなのだから仕方ない。そっちの方がリアルと言えばリアルではあるのだろうが、軽飛行機のパイロットが神業的な技量で墜落を回避しながらも自身は死亡するというシチュエーションの方にドラマを感じるのが映画というものなので、やはり面白かったとは言い難い。
それと、この設定にしたのは何らかのメッセージがあるのかもしれないが、インスリン必須の糖尿病患者を抱えておきながら、文明など消し飛んで荒廃してしまった世界で、生きていく希望に満ちあふれているかのようなラストの演出にはどうしても疑問符を浮かべてしまう。何とも後味のよろしくない映画だった。
イレギュラーな展開を期待してた
・巨大隕石衝突からの被害シーンが物足りない。
地殻津波が発生するくらい衝撃が欲しかった。
・生き残れる希望を散りばめつつ、ラストはしっかり全滅を期待してた。
・ジェラルド・バトラーは絶対いい匂い。
よくあるストーリー。
でも、悪くなかったです。
絶滅じゃなくて生き残る人類という終わりも
それはそれで希望がもてて良かったです。
ま、ドントルックアップ、のようなエンディングも
潔くて好きです、日本人的にはそっちだな。
生き残ろうとして悪あがきしてもしょうがないもんね
こういう究極的状況に陥れば
運命に従うしかないもんね。
滅亡を目の前に人間の愛と残虐さを垣間見る
恐竜絶滅時以上の隕石が突如現れ、なんとしてでも家族を守ろうと諦めないで突き進むなお父さん。
突然人類滅亡級の隕石が現れるなんて、たまったもんじゃない。
軍が作った秘密のシェルターに避難する権利を建築士である主人公家族が選ばれる。
いざこういうことになったら、どれだけ自分が社会に役に立つ人間なのだろうか、、、とか考えてしまったり。
隕石で滅亡系は大体観てるが、子供ができた今、守るものができるとやはり見方が変わる。
シェルターに入れるよう説得するからと、善意にすり替えて子供を誘拐するシーンや、おじいちゃんとの再会と別れは辛かった。
ただの家族愛だけではなく、極限の状態で人間がどう動くのか、巨大隕石がどのような被害をもたらすのか、ハラハラしながら鑑賞できて良かった。
自分ならどうするのかを考えながら観ると、いつか役に立つかも…なんて。
スケールの大きさや展開の速さも良かった。
とても楽しめました。
あと、意外と建物残ってたし、人間も生き残ってたな。
さて、隕石がきたら自分ならどこに逃げようか、、、
ライフル使わねえのかよ
多少の自己中は非常事態だからしゃーないなと極力主人公側に立って鑑賞するように努力したが、それにしたって胸糞悪すぎて結局最後まで感情移入出来なかった。
仲の良かった近所の住人家族を見捨てるという苦渋の選択を物語序盤に経験したにも関わらず、夫も妻も選ばれた者の証であるリストバンドを袖で隠すなどの配慮もせず、選ばれなかった人間の前で平気でペラペラと喋ってしまう。バカすぎ。
一家はぐれたにも関わらずものの数分もその場で待てない。バカすぎ。
車に行き先のメモを残すという知能は働く割に指定の父の家というのがもうとてつもなく遠い。あんなに遠いなら一旦徒歩圏内の別の場所で合流しようとか思わないのか?
というかあのメモを残すシーンを見ている段階では父の家とやらが車がなくとも辿り着ける程度には近場にあるものだと認識したので、観賞を進めていくうちにあまりにも遠くて笑ってしまった。バカすぎ。
まあ関係破綻してる夫婦だからこの妻は余程夫を信用出来ないんだろうな…と、はぐれた時のすれ違いについてはイラつきはすれど納得出来た。
それでも終盤はこれでもかと家族愛見せつけてくるくらい関係修復するんだから隕石ってすげーよな!
しかし今後異常事態ばかり起こるであろう崩壊後の地球に、これほどアクシデントに弱い一家が生き残った所で一体何の役に立つんだろうかと観賞後物凄い虚無感に襲われた。混乱の中冷静に職務を全うしていた心優しい軍人達の方が圧倒的に貴重だったのではなかろうか。
暫くして嫁父に貰ったライフル結局使ってねえじゃねえかと思い出してゲラゲラ笑いましたけど。
私の倫理観だと病人より罪人の方が受け入れられないので、限られた人間しか生き残れない事が決定しているなら殺人という業を背負った主人公は生き残るべきではなかったかなと思う。
途中燃える車から今まで微塵もなかった謎の正義感を発揮して謎の人物を謎に救出するという謎シーンがあったが、一人の命を救えば中盤殺った一人はチャラ、みたいな白々しさが透けて見えるだけで何の感動もなかった。
終盤ムリヤリ飛行機停めてムリヤリ乗せてもらうシーンなんかは重量オーバーという折角の根拠も出ていたのだし、主人公が犠牲になって妻子だけ助けるという展開の方がまだ納得出来たような気がする。
それこそ嫁父に貰ったライフルでパイロット脅して妻子だけでも乗せてもらう、とか鬼気迫るものがあれば多少は理解出来た。面白かないけど。
というか銃で脅されたわけでもないのに全員乗せてあげちゃうパイロット優しすぎませんかね。重量オーバーとは何だったのか。
そんな優しい彼が死んだのはただ尺を埋めるためかと思うくらい意味のないシーンだったと思う。
主人公が無理を言って出発を遅らせたせいで圧倒的善人であるパイロットが死ぬ。また一つ主人公の業が深まるだけで、本当に何の得もない無駄なシーン。
とにかくこの主人公、「自分はどうなってもいい!だから妻と子供だけは…!」ではなく終始一貫して「他人はどうなってもいい!(自分含め)家族を助けてくれ!」というスタンスなのである。まあついでにいえば妻もなんですが。
それは大変人間らしい思考だとは思うが、映画では見たくないかな。
人間のそういった汚い部分までリアルに描きましたというのならば、作品中に散見される他の矛盾ももっとリアルに描いてくれと言いたい。
折角の隕石描写が薄めなので地球滅亡のパニックよりも家族愛を描きたかったのかなと受け取ったが、その肝心の家族がどいつもこいつも自分勝手ときたらもうどこを楽しめばいいのか分からない。
映画館で観てたら相当ガッカリしてたと思うのでプライムビデオ無料で本当に良かった。
王道
■好きなところ
初めから上手くいかない。そこがいい。
始めははぐれた家族がなんとか集まる。
いろいろあるけど結局助かる。
そう、それがディズアスター映画。
とはいえ、ありそうにない極端な救出シーンなどはなく自然な展開だった。
隕石問題が少しずつ日常に入ってくる演出も自然。
終わり方も自然。
そういう意味で演出のバランスは、よかったんじゃないでしょうか。
■嫌いなところ
自分好みの美男美女が一人も出てこない。
だからストイックな雰囲気がする。
それで逆に登場人物に親近感が湧いてきてしまった。
恐怖感も増した。
おまけでない人間ドラマ
彗星や小惑星が地球に衝突するパニック映画では「ディープインパクト(1998)」や「アルマゲドン(1998 )」などお馴染みのシチュエーション、プロット的にはディープインパクト寄りでしょう。
家族を必死に避難させようと父親が奮闘する点では「2012(2009)」と似ています。
2012はまさにSF版ノアの方舟だし、好色な大富豪などが闊歩するブラックコメディ的な映画でしたが本作は市井の人間に拘り、知性も分別もある人々ですら極限状態に置かれれば鬼畜の振る舞いに変ずる怖さを描いています。
主演もエンドオブシリーズで有名なジェラルド・バトラーさんですからタフなヒーロー像を想像しましたが至って凡人、浮気に後悔したり、正当防衛とは言え人を殺めたことに苦悩、炎上する車からドライバーを助ける行為は彼なりの贖罪意識と見て取れますし実に人間臭く描かれます。
子供を小児糖尿病に設定したのは気を揉ませるためのハンディキャップでしょう、不本意ながらうまく活かしていましたね。
隕石の襲来シーンも途中まではTVニュースでスナップを見せるだけなので、よくあるB級ものかと落胆しましたが、後半は雨あられ状態、スタッフを見たら2012のVFXを手掛けたピクソモンド社でしたから腕は一級でした。
SF映画の人間ドラマは迫力シーンのつなぎのような軽めのものが多い中、リアルな人間を描こうとしているところは好感がもてます、善人、悪人のバランスも絶妙でした。結末も多少虚構とは言え映画ならではの落としどころ、復興に歩み出す家族の続編が予定されているそうなので楽しみです。
それっぽい
緊迫感があって、そうなったらこうなりそうな映画に感じました
善人そうでいざとなったら化けの皮が剥がれたり、屑は屑だったり。上手く行き過ぎな場面もあるけど、そうしないと映画だしみんな死んじゃうしね。現実に起きたら確かにこうなりそうな映画に感じました。
あれ?300mの津波は何処行った?と最後に感じました(笑)
感動は無かったけど面白かったです。
レビューを書いてみたら評価が上がりました。
去年の公開時に見逃したので、Netflixで見つけてすく鑑賞。
すごい面白かった。
アメリカのこういう映画って、例えば彗星を地球に届く前になんとかできるかもしれない技術と立場のある特別な人が主人公で、自分の家族を守るために軍とか政府とかNASAとかまで動かして必死に頑張ってるうちに結果的に地球も救えちゃった、みたいな感じが多い気がしてるんだけど、コレは一般人が主人公っていう点で全く違う視点からの物語で新しいなと思いました。
たまたま選ばれた側のジョンが主役だったけど、他の誰が中心の物語でも成立しただろうなと思えるし、全ての人に同じ時間分の物語があるんだって想像できる。
ジョンもアリソンもすごく良い人でもできる人でもない、普通の人だったのもリアルでしたね。
インスリンはネイサンにとって命の薬なんだから車から降りる時にちゃんとあるか確認しないのがまずダメだし、ジョンが飛行機から無理に降りて離陸が遅れたせいで暴動に巻き込まれてたくさんの人が飛行機ごと爆発しちゃったし、もうリストバンドなんか役に立つかどうかわからないんだから身分証ごとあげちゃえば良かったのに無駄に刃向かったせいで周りの人まで巻き込んで死人が出るしそんなつもりはなかったとはいえあんなものぶん回して人殺しちゃうし、自分たちが乗るために飛行機を止めなければ2人のパイロットが死ぬこともなかったかもしれない。
ってあとから考えればツッコミどころは満載なんだけど、その時その時で必死だったのはわかるから、興醒めすることもなく引き込まれて観てました。
最後のカウントダウンまで、本当にずっと背もたれに寄りかからず前のめりに観てました。
ラストは、想像にお任せで良かった気がするけど。。
印象に残ってるのは、最初の飛行場での軍の人の言葉。「家族は選ばれていません。軍の99%がそう。志願して自分の勤めを果たしているだけ」
そうだよねー、軍の人は自分や自分の家族を守れないのに、人のために働いてるんだよねー。
もう地球が終わるかどうかって状況なんだから、ここで功績を挙げたって後で褒められることもないのに。
人類を残すための役に立てるかもしれないって考えれば、他人を助ける意味はある。
テレビやラジオで情報を流し続けてた人もそうかな。
人類のため。
。。 あ、そうか。
そういう人たちがいてくれたから、グリーンランドをはじめ世界中に助かった人がいるんだ。
そうだよね〜。ラストはあれで良かったんだ。
人類を助けてくれたのは、特別なヒーローなんかじゃなくごく普通の、自分の勤めを果たしてくれた人たち。
レビューを書いて、この映画の大事なとこにやっと気付きました。
主人公もヒーローも、ごく普通の一般人。
みんなが主人公で、みんながヒーロー。
もし現実にこんなレベルの災害が起きたら、参考にしたい考え方ですね。
観て良かった。
期待…
冒頭から面白そうな予感…自分や家族の命が一番大事。他人を蹴落としてまで。人間のエゴが見えてくる。逸れてしまった家族が再会し、冷え切った夫婦の関係が再生されていく様も織り交ぜながら描かれるのだが、テンポがゆっくりで、他の車があまり走ってなかったり、意外とすぐに合流できたり、何となく都合がよい。ラストもシェルターに無事入れて助かって、結構助かってる国もあって良いんだけど、尻すぼみに感じてしまった。
2012
彗星の落下で滅亡の危機に瀕した地球で、シェルターのあるグリーンランドを目指す家族の物語。
色々と似た映画を思い出してしまいますね。「彗星」括りでいえば、「ディープインパクト」。彗星からの隕石・・・と言うことで言えば「君の名は」が思い浮かびます。
ただ、もっとも近い映画としては、「2012」でしょうか?「近い」というよりは、基本プロットはまんま「2012」ですね。
突然の人類滅亡の危機、存続の為のシェルター、主人公家族のシェルターまでの脱出劇、そして前を向けるエンディング。
ですから、私的評価も「2012」と似た寄ったものになります。
正直、人類滅亡の中で家族だけが逃げ惑うストーリー展開は、余りカタルシスを得ることが出来ません。どうしても、「エゴ」の問題が見えてしまうからです。人間なら当たり前なのですが、映画の主人公として見た場合、それは興ざめを感じるものです。
例えば、飛行機を強引に止め重量オーバーで多くの人を危険にさらす主人公と、子供を拉致して飛行機に乗ろうと画策する夫婦と、どれほどの差があるのでしょうか?
エゴはエゴとして、しっかりと描かれていれば、人間ドラマとして秀逸なのでしょうけどそういう描き方ではありませんし。
映画全体で、もう少しディティールを求めても良かったようにも思います。人類存亡の危機・・・ですから、戒厳令が引かれるでしょう。或は逆に無法地帯に近い状態になるかもしれません。
報道制限もされると思います。そんな中でインターネットがどのような役割をするのか・・・等が描かれたら、今の時代に即した興味深い物になったように思います。スマフォは持っているけど、メールのやり取りだけ。情報はTVやラジオ・・・では時代設定は何時ですか?と思わざるを得ません。
最後に夫婦どちらかの犠牲があるのであれば、それは映画的に凄くインパクトがある展開だったと思いますが、予定調和とも言えるエンディングではただ漫然と終わっただけのように思えます。
大作ではありますが、私的評価は極めて厳しめです。
パニック大作を期待して観たからつまらなかった
地球規模の大災害。
でもSF駆使したパニックシーンはほとんどなし。
世界中の科学者、政治家、ヒーローなどそれなりの登場人物たちが頭脳と叡智を寄せ集めたり批判・対抗しあったりなんてシーンは皆無どころか、映画が始まったときにはそんなのは終わっていて、すでに出来上がっていたノアの方舟のような計画に従って選民者家族が避難するという内容。
結局この映画は、選民者家族となった主人公家族とそこに絡む人たちとの醜い争い騙し合い助け合いなどしながらの一家避難道中物語。
ひどい奴らばかりですが、主人公もかなりひどい奴というか自分勝手な奴。
間接的に無実の人たちを大量殺戮しているし。
そういう映画だったのか〜
地球パニック映画ではなく
人間対人間パニック映画でした
「黙認して」「規則なの」「破ればいい!!」
映画「グリーンランド 地球最後の2日間」
(リック・ローマン・ウォー監督)から。
巨大な隕石が地球に衝突し、世界滅亡まで48時間。
それにしては、なんだかじっくり時間が過ぎていた。
さて、人々のパニックは当然のように至る所で起きるが、
いくら暴徒化しても、結果はほとんどの人が死ぬことを
意識していないようで、緊迫感がなかった。
しかし、選ばれた人だけがグリーンランドに建設した、
シェルターに行けて助かる・・という発想は笑えたし、
それも、アメリカ人だけみたいな設定は、滑稽だった。
ノアの方舟のように、他の動物、生き物も、という視点は、
この作品にはなくて、人間のエゴだけが浮き彫りにされた。
面白かったのは、せっかく政府に選ばれたのに、
息子の持病で受け入れ拒否されたシーンで、
母と検査官の会話は、絶妙だった。
「黙認して」「規則なの」「破ればいい!!」
「自分の家族なら?」(それでも規則優先?と詰め寄るが)
「家族は選ばれてない。軍人の99%もね。
志願して働いているだけ」の台詞を聞いて、
初めて自分の愚かさを知るシーン。
選ばれなくても(死ぬことになっても)、
こうして選ばれた人のために働いている人がいる。
それを教えてくれた会話だったなぁ。
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