「隕石よりも人が怖い」グリーンランド 地球最後の2日間 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
隕石よりも人が怖い
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「巨大隕石が衝突するまでの二日間人類はどのような行動をとるのか」に興味があったので、鑑賞してきました。そして、私自身怖いのは隕石よりも人間でした。お金や持病で選別されたり、殺人、窃盗、誘拐といった理不尽や犯罪のオンパレードで、恐怖と他者に対する不信感をほぼノンストップで体験できた。
地球が消滅すると知った人類は理性と秩序が機能しなくなる光景をこの映画で堪能し、自分だったらどうするかと考えてしまう時間だった。
唯一の癒しが主人公夫婦の息子ネイサンがとにかくかわいかった。「ドクター・スリープ」で幼いダニーを演じたロジャー・デイル・フロイド。糖尿病を患っていて、二日間を生き抜くには不利な立場であるが、チャーミングで無邪気な姿を見ていると、絶対この子だけは生き残ってほしいと思いました。殺伐とした環境を盛り上げるには絶妙なキャスティングでした。
主人公たちはグリーンランドにある秘密の核シェルターに避難し、9か月間の後世界中の人々と通信でき、全人類絶滅が避けられて、一応ハッピーエンドだったけど、荒廃した地球を見て改めて「自分は何ができるか」を考えると、この先大変だろうなぁと思ってしまった。
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