「レイトショーにて」そして僕は途方に暮れる 世界のメガネさんの映画レビュー(感想・評価)
レイトショーにて
行き当たりばったりに行動して、人とトラブルになると、生活の全てを投げ出して、どこまでも逃げようとする男のロードムービー。僕も逃避体質で、映画と近いことをやったこともあるダメ人間だが、逃げ続けるって、とても苦しい。トヨエツ演じる父が言うように、逃げて、逃げて、とことん逃げ続けると、やっと面白くなって来るんだよ、なんて言えたら清々しいなと思う。
自分勝手で腹立たしくもある主人公が、少しだけ反省して成長し前向きになるけれど、基本的にはずっと人生から逃げ続けるだけの映画。嫌なものを見せられたような、それでも生きていけると少し癒されたような、複雑な気持ちになった夜だった。
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