「みんなどこかにクズ要素持っているよね」そして僕は途方に暮れる ゆうりさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなどこかにクズ要素持っているよね
甘えん坊なダメ男の主人公が都合が悪くなると点々と居を変え逃げていく話。結構な数の連絡先を登録しているのにいざという時連絡できるのは学生時代からの友人と家族のみっていうのがそれっぽい。
何も回収しないまま逃げ出す主人公はクズだけど、まあ、人って大小問わず常に逃げて立ち止まってを繰り返していると思う。何事にも真っ向から立ち向かってる人って少ないんじゃないかな?主人公みたいに逃亡しないまでも言い訳くらいは皆するでしょ?
ラストのオチを見てから親友の「好きな監督」話を思い出すとゾッとする。まともそうに見えるヤツほど実は言い訳上手なヤバいクズなのかもしれない。
お父さんの「俺はがんばったぞ」見たさにあと5回はおかわりできます。
藤ヶ谷太輔のロウソクのような佇まいと演技が秀逸。あっさり消えそうなのにゆらゆら燃え続ける細い炎のような演技が「なんか」良い。
豊川悦司のクズ親父はさすが。
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