劇場公開日 2021年12月10日

「個人的にはすごく面白かった」あなたの番です 劇場版 ちひろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0個人的にはすごく面白かった

2021年12月12日
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鑑賞方法:映画館

【2時間で描かれるメインは主演夫婦+黒島ちゃんどーやんカップル】

レビュー見てると賛否両論ですが
ミステリーなんて個人の受け取り方によるのでそんなもんですよね。
犯人が誰かという伏線が理論的にちゃんと描かれてないとうーんとなる人もいれば、感情だけで成り立った殺人でも納得する人もいるわけで。
私はとても面白い映画だったと思うので犯人がわかった状態でもう一回見たいなと思います。
あくまで人気ドラマの続編ですから、ドラマ見てない人や本当のミステリーファンは急に見ても説明や仕込みが物足りないということで評価が両極端になる作品かもしれません。

この映画で描かれている世界はドラマ版で殺人が起きた時期の2年後になるわけですから若干キャラクターや住民全体の雰囲気が違いました。
だからドラマを久しく見ていない、少し設定を忘れた状態で見に行きましたがそれはそれで逆に違和感なく見れた理由かなと思います。

ドラマ版みたいにぎくしゃくした状態から始まる連続殺人ではなく仲の良い雰囲気の中で数人亡くなる感じで、何人も何人も酷い殺され方する内容ではないです。
舞台がパラレルワールドの設定なのでドラマ版とのキャラクターの運命の違いにスポットが当てられていて、ザ・ミステリーというよりはあな番のキャラクターたちの別世界での関係性が描かれている映画です。

個人的な感想としては、船内での数日間の話になるので殺される人数や描かれる伏線に制限があったかと思いますがその割にキャラ設定の復習から最後の真犯人がわかるまでの流れが2時間強でうまく作れてるなと思いました。

内容としてはたしかにファン映画というか、ドラマや出演者が好きな人が見ると面白いものなのかなと思います。
特に今回は描かれる中心人物がかなり絞られていたのでそこを指摘している人も多いですが、映画1本2時間で何人にスポット当てられるかと言ったら、まあ主役+重要な脇役の計4人位になるのは仕方ないでしょうと。
特に黒島ちゃんという、交換殺人ゲームをきっかけに殺人欲求に支配されてしまった人間が、パラレルワールドではどういう人間になっていたか、ここに重点が置かれていました。
元々黒幕が彼女なわけなので映画版で彼女がどういう違う道を生きたかがメインになることには違和感なく見ていられました。
主演のお二人も、横浜流星さんも西野七瀬さんも綺麗なので画面としても美しかったです。

ちひろ