劇場公開日 2021年7月23日

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「シャネルスーツの正しい着方」ココ・シャネル 時代と闘った女 momoさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5シャネルスーツの正しい着方

2021年9月23日
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描き方の問題だが、まったく虚飾がない。
ファッションはそもそも虚飾の世界だと思うが、シャネルの煌びやかなファッションに迫るというよりココ・シャネル本人の実像に迫ろうとしているのだ。
シャネルというブランドの公式を得た映画であればこうも辛辣には描けないのではなかろうか。
孤児であったこと、愛人をしていたこと、儲かってからは芸術家のパトロンをしていたこと、王侯貴族も含む数々の恋愛遍歴、貪欲に 成り上がっていく姿、神格化されていないココ・シャネルの姿が新鮮だった。
シャネルのスーツが戦闘服に見えてきた。
そして世界中の誰よりシャネルスーツが似合うのはココ・シャネル本人だと思った。
スーパーモデルは別として一般人でシャネルのスーツやバッグが似合っていない人のなんと多いことか!
シャネルスーツは戦闘服、バッグは武器だ。ジャンクアクセサリーは銃弾だ。
そのくらいの気持ちでこれからは身につけよう。
ココ・シャネルのような闘う女こそがシャネルを纏うにふさわしい。
混ぜるな危険!
安易に他のブランドとも混ぜてコーディネートしてはいけない気がしてきた。
短時間の映像の中で一番気に入ったのはパトロンに見立てた飛び込みのシーンだ。
ドボン!ドボン!ドボン!ドボン!
たまにクスッと笑わせてくれるユーモアもあり、なかなか興味深いシャネル像だった。

momo
きりんさんのコメント
2021年10月18日

〉戦闘服
なるほど!楽しいレビュー、読ませていただきました。

「クロワッサンで朝食を」の老いたジャンヌ・モローの衣装、すべてシャネルで、彼女の私服なんだそうですよ。

きりん