「横溝正史版・ゲゲゲの鬼太郎」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 北摂の影さんの映画レビュー(感想・評価)
横溝正史版・ゲゲゲの鬼太郎
あまりに横溝正史っぽい世界観に、いつ池の水面から足だけ出てる死体が登場するのかと思っていたが、最後はきちんと妖怪バトルへと繋げてくれるのでご安心を。
この映画、ストーリーはもとより昭和の解像度が高いのが素晴らしい。電車の中で平気で喫煙する大人。咳き込む病弱な子供。閉鎖された村社会。地元の有力者の跡目争い。ひとつひとつの肌触りが心地よく〝昭和〟している。
主人公の水木が、無気力で利己的な男から、仲間のためにと、覚醒する姿には胸が熱くなった。
予想以上の映画の出来に、私の妖怪アンテナはビンビンだった。
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