「カランコロン」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
カランコロン
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水木しげるさん生誕100年かぁ。
昭和31年、龍賀一族の謎を解くべく水木がとある
村に入村し、ゲゲ郞と出会い共同してその闇とゲゲ郞の妻を探して行くお話。
水木は戦争体験者で目の辺りには傷がある。
自分が感じていた感覚が一般の人々と違う何かを
持っていたのかもしれない。
12歳以上からの鑑賞可能映画。昔からの名家、各地に残した悪しき習慣を原作者へのオマージュとして提示されていた。
人間のおぞましさを感じつつ、かなり憎んでいたゲゲ郞が水木と手を組んでいくのが良い。
ゲゲ郞が『何を見ても逃げるでないぞ』と水木に伝えた約束。
これは人間が起こした証拠。その本質から逃げずに向き合って欲しいとの願いだろう。
その怨念が狂骨と化けるのだから。
原作者水木しげるさんの実体験が多々反映されて
いるのが分かる。人間の恐ろしさが。
ちゃんちゃんこが幽霊族の愛と憎悪が練り込んであるとは……。知らなかった。
村の結末、水木とゲゲ郞の関係、ゲゲ郞夫婦の壮絶な形が悲惨であったが墓場から産まれてくる鬼太郎でこんなに救われるとは。
水木が鬼太郎を抱き上げるシーンはジーンとくる。鬼太郎の親父の格好良さと性格、母親の優しさと人間に対する思いにより、何故鬼太郎が人間を救い愛するのかを理解した。
カランコロンの歌を聞きながら家族愛が
詰まった映画だなぁとしみじみ感じました。
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