「試験もなんにもない」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 asaさんの映画レビュー(感想・評価)
試験もなんにもない
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横溝作品みたく、あのまがまがしい世界観はそれはそれで楽しめました。
ゲゲ郎親父のような人間に対してある種冷めた人物と出世を目論む血気盛んな水木
との水と油の交わり具合(座敷牢あたり)が面白かったです。
ただ、朝は寝床でグーグー寝て学校も試験も病気も死だってない、でも運動会はある…
あのほんわかした異界の世界観は本作にほぼ無かったのが残念でした。
でも、ゲゲ郎親父の露天風呂(混浴してたの誰?)だったり木舟がジェットボート(河童連中)になったり鬼火?で煙草をのんだり、と愉快な異界人との、ののほほんとした楽しい空気感もあって楽しめました。
それらは鬼太郎誕生以降に構築されていく世界観かも?で、ひょっとして無いものねだりでしょうか。
何期なのか?アニメで多少見ていたレベルなので分かりません。
すったもんだあった後、記憶が消えてもなぜか涙がでてくる水木が印象的でした。
人間界の深い業を笑ってる異界人が居る気がしました。
後、なぜ孤島の結界が解けたのか(説明聞き逃したのか)分からなかったのと
タイトルにあるように「鬼太郎誕生」名うってる訳なので、鑑賞者もそれを分かっているのですが、鬼太郎が誕生するまでをエンドロール中に説明するのはどうかと思いました。
こちらの作品を辿ってきた情感を一旦途切らせるのは疑問が残るところでした。
アナキンがベイダーになるように、しっかり切らすことなく「誕生」まで見たかったです。
好みのレベルでしょうか
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