「半世紀ほど前のフランスの田舎といまの日本」5月の花嫁学校 mvlvさんの映画レビュー(感想・評価)
半世紀ほど前のフランスの田舎といまの日本
まず、1967年のフランスでこんなに古臭い考えが学校(女学校?)で教えられていたのかとフィクションと分かりつつも時代感はそうだったのだろうとビックリ。
生徒のそれぞれの話しはどちらかと言うと今の感覚と同じなので解決に向かわないのはイイとして、多分主人公のビノシュ演じる校長に革命が起こる。
ある種、洗脳の中で生きていた(それでも鉄の掟?は守って無かったように思ったが、、)彼女が、夫の死と裏切り、昔の男との再会と、生徒の決死の行動により、今まで蓋をしていたものから目を逸らすのをやめ、引き篭もるというか、籠城して腹にためていたことをシスターと義妹に吐き出す事によって洗脳からの目覚め、本当になりたかった自分を隠さなくなった事が、この映画のクライマックスだったように思う。
最後のくだりは、あれで良かったと思う。明るく終わったし。
評価の分かれ目は、表現と言葉の性的描写が結構キツい人にはキツいのと、伏線だと思ったことが伏線では無く回収されない事への理解があるかどうかかなと感じる。
タイトル回収忘れてたけど、今の日本は、洗脳中の校長と大差ないなと。
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