「ヒッチコックも脱帽」ブラックボックス 音声分析捜査 Jun Tanakaさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチコックも脱帽
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主人公マシュー演じるピエール・ニネの神経質なキャラクターが、この作品に魂を吹き込み、かの名優アンドレ・デュソリエが、緊張感を与える。
航空機事故時、ボイスレコーダーの信憑性を疑うことなどない。その程度の認識でこの作品を観ると、航空機事故は、まさにサスペンスで、まるでヒッチコックの作品のごとく手に汗握る物語になる。
真実は資本の倫理によっていとも簡単に改ざんされてしまう。事実が歪曲される時、必ず、また同じ事故が、いつか起きる。「世界一安全な乗り物」には「安全を守る世界一の倫理観」が必要なのだ。
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