劇場公開日 2021年9月23日

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「実話の重み・・」クーリエ 最高機密の運び屋 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実話の重み・・

2023年2月6日
PCから投稿

当時のソ連フルフチョフ首相が核のボタンを押しかねないと恐れ、自国を裏切っても阻止すべく英国に軍事情報を流したGRU大佐オレグ・ペンコフスキーとその情報を運んだ英国の民間人グレヴィル・ウィンの崇高な使命感と友情の絆の物語。
核戦争を救ったソ連人と言う意味では「クリムゾン・タイド(1995)」をきっかけに知ったのだがキューバ危機の最中にカリブ海であわや核魚雷発射を未然に防いだソ連原潜B-59副艦長ヴァシーリイ・アルヒーポフさんの存在があったが、本作でペンコフスキーさんとウィンご両人の功績を知りました。第三次大戦勃発かと世界中を震撼させたキューバ危機の裏にこんな実話があったのかと改めて感銘しました。
似たような冷戦下のスパイ交換の実話、トムハンクスさんの「ブリッジオブスパイ(2015)」も見応えありましたがカンバーバッチさんもいい味出しています、激やせ、丸刈りなど役者魂も壮絶、やはりこの手のシリアスな映画は名優あってと再認識いたしました。

odeonza