「大国同士の冷戦状況は、遠い昔の話となった。」クーリエ 最高機密の運び屋 いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
大国同士の冷戦状況は、遠い昔の話となった。
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アメリカとソ連が対立していた1960年代初期が時代背景となっている。正直なところ、ソ連が崩壊して30年が経過した。冷戦下の緊張感が私に伝わってこない。まだ、ヒトラーやスターリンが健在だった頃の話の方が緊張感を持つことができる。
私が平和ボケしてしまったのか?
現在もアメリカ・ロシア・中国は対立しているが、核戦争を選択するとは思えない。大国同士の冷戦は終わり、現在はテロとの戦いとなった。
主人公のカンバーバッチがKGBに逮捕されてからが、本当に面白くなった。上映開始して1時間半は前振りだ。また、カンバーバッチも減量して、熱演している。
第二次世界大戦中、ヨーロッパの駐在武官で諜報活動をしていた日本陸軍の小野寺少佐は、連合国側もその活動を評価している。アメリカの原爆開発やソ連参戦という最重要事項の機密情報を大本営本部に送っていた。彼が諜報活動で一番心掛けていたのが人との信頼関係の構築であり、そのことがこの映画でも描かれている。
余談だが、CIAのエージェントを演じている女優さんは、歌手のオリビア・ニュートンジョンに似ていて美人だ。
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