劇場公開日 2021年8月27日

  • 予告編を見る

「パントマイムはもう少しちゃんとしてほしい」沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5パントマイムはもう少しちゃんとしてほしい

2021年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今年何本目のナチス映画なんだろう。観ていない映画もある。ナチスがらみの真実ベースの物語はいったいどれだけできあがっていくのだろう。
今回はパントマイマーのマルセル・マルソーのレジスタンス活動を描いたもの。親をナチスに殺されたユダヤ人孤児を助けたって実話から作られた物語。ナチスから人を助けるって話は他の映画でもあるから、違いを出すならナチスの酷さや怖さを描くのと、ナチスにバレるんじゃないかってスリルになると思う。そういう意味では独自性のある映画だった。列車の中のやりとりはなかなかの緊張感だった。
スリルもあったし、怖いシーンもあったし、悲しいシーンもあって、全体的な印象は悪くない。復讐でナチスを数人殺すよりも、生き残る・生き残させることがナチスの目的をつぶすことという、彼なりのレジスタンスはとても心に響いた。
ただ、難点はマルセル役のジェシー・アイゼンバーグのパントマイムがあまりうまくないこと。昔のパントマイムってこんなもの?

kenshuchu