RUN ランのレビュー・感想・評価
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これが自分の身に起きたら、絶望するしかない
あー、面白かったー!
大体最初の方で何がおかしいのか?は
気がつきます。しかし、謎解きストーリーでは
ございませんからノー問題。
どれだけハラハラヒリヒリさせてもらえるか?
ですよね。
で、何か書こうと思うとネタバレになりますから、
劇中の描写については書かないよう気をつけて
感想です。
ヒタヒタと忍び寄る怖さと、絶望感を何度も
味わえるこの物語の設定はかなり秀逸です。
ハラハラと「あーーだめだーーー!」を繰り返しながら
何かがおかしい、ん?おかしい・・・
変だなー、変だなぁー、と感じている違和感が
えー!なクライマックスを見させてくれます。
本当によくできている設定です。
血がどばー!首がちょーん!みたいなシーンが
なんにもないのに、残酷、非道ですよ
そして、怖いだけじゃなくって、あぁ書けませんが
「抗い」がアガるんですね。
もうね、ワシントン大学サマサマです。
おー!おー!な連続で全く息つく間もなく、
面白さがどんどん加速していく作品では
ないでしょうか?
結構派手なことしているけど閉鎖的な展開と
ラストカットのエピソードはもう一捻り
欲しかったなぁ・・。ありきたりじゃないかな?
けど、秀作ですよ。
なんでこんなに上映館少ないんだろ?
不思議です。
ふつーに怖い
脱出ゲーム
喘息、糖尿病、下半身麻痺など身体が弱く家の中で母親に育てられた少女が、母親にとんでもない恐怖を味わわされる話。
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前作の『サーチ』は全編パソコンの画面だけで進行するサスペンスで、ネットを駆使しまくって父親が行方不明の娘の行方を探す話だったけど、今作は主人公完全にネットを遮断されてる。
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それでも、限られた空間(今回は家の中/前作はパソコンの画面)でどうやって問題を解決していくかという視点は同じ。特に今回家の中からの脱出では、スマホゲームとかでよくある脱出ゲームだった。
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主人公なかなか頭が良くて、わからないことはすぐにスマホで調べれちゃう私たちより、ネットが遮断されてる方が知識が身につくんじゃないかと思ったね。
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とにかく母親がやってることが怖すぎるけど、これで娘を愛してるんだからもっと怖い。思えば『サーチ』のお父さんだって、娘のSNSパスワードこじ開けて物色してたからな(笑)愛は怖いよ(笑)
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1番好きだったシーンは薬局で主人公が身体が不自由だから許してって並んでるところに割り入るところ。
喘息持ちにはお約束の恐怖
ホラー映画ではたまに喘息の発作を使った恐怖表現が行われる。個人的に印象に残っているのが「ゆりかごを揺らす手」だ。自分も未だに軽い発作を起こすことがあるので、あの息苦しそうな呼吸で吸入器を探す姿にヒッ!となってしまう。
本作はそんな喘息に加え心疾患や下半身麻痺なども持っている少女クロエが主人公。吸入器を探して苦しむシーンがあるんでしょ!と想像してはいたが、目のあたりにするとやはりヒッ!となってしまった。
母親との関係の異常性が徐々に明らかになっていく過程はうまい。「search」のときもだが、スリルを演出する場面の絵面がなかなか独特で完全に引き込まれてしまった。最後のオチも最高。思わずニヤッとしてしまった。
「あなたのため」という言葉は怪しさしかない。しかも言ってる本人は大真面目だからたちが悪い。親子関係だろうが、男女関係や師弟関係だろうがそんな言葉を聞いたときにはまずは怪しまないと!そんなことを考えてしまった。
あまり広範囲で劇場公開しているわけではないからあまり評判にはなっていないが、サブスクで視聴されるようになってからさらに評価が上がる映画だと思う。
このサスペンデッドな「心地悪さ」の気持ち良さ。
ちょっと、これは良作だす。チャガンティ監督、searchの一発屋で終わらんかったですね。純粋なサイコ・スリラーとしてのクォリティはsearch以上で、久々に「スリラー映画」を堪能させて頂いて満足度、無茶高いですからw
何が良いかって、「母子の秘密」は割と早い段階で想像が付くんですが。イヤ、意図的に匂わすんですが、それを逆手に取って怖がらすと言う技巧です。
「ホントの親子なら殺されるこたー無いだろ?」と言う保険を、トットコサと否定・消し消し。「いや、これ、血は繋がってないから、無残な仕打ちが待っとるかも知れんがな....」
このサスペンデッドな「心地悪さ」の気持ち良さ。って、どっちやねんw
この技巧、お見事です!
更に、最後までやられました。
あぁん?ママへの愛情が残ってたん?
それも気色悪いよね.....
と思いきや。ママの表情が、ちょっとオカシイ。
地味な復讐が、最高に好きですw
3作目も、妙に風呂敷を広げずに、狭くてニッチな世界&地味でリアル感に溢れる脚本で、映画としてのクォリティを追求して、90分に収めて欲しいですぅ、ポンポw
※ただ今、90分に収まる作品には、漏れ無く0.5点のポンポ加点を付けてますw
凄い!
21世紀母娘版ミザリー、というより底深く怖かった。
あ、また緑のお薬。確かネトフリの『クイーンズ・ギャンビット』にも出てきた、主人公が児童養護施設で飲まされたり、養母のものを拝借してたりしていた依存性のある精神安定剤的な?、、、と早とちりしたのだが甘かった。
全編やりすぎで極端な寓話だとは思う。
それだけに、まるで他人事とみてはまずいんじゃないか。この中の1滴でも同じようなこと
を自分も母親にされたことあるんじゃないか?娘にしてないか??と思い至ったりして、後味はよろしくなかった。キャシイ・ベイツの怪優っぷりが懐かしい『ミザリー』がマイルドにすら感じてしまう。
ともあれ、娘さんのサバイバル根性には元気づけられた。障害があったとしても若いってすごいなあ、なんて、ね。
見応え十分の傑作
主人公のクロエを演じたキーラ・アレンの演技が秀逸。足が麻痺して歩けず、喘息で激しい運動が出来ない上に吸入剤の随時の吸引が必要という肉体的に厳しい状態のときに、よりによって唯一の拠り所である母親に疑いを持たざるを得なくなる。
伏線は至るところに用意されている。大学で教えていると思しき母親に、家での独学ながら大学の受験資格を得るほど優秀な娘。SNS全盛のこの時代に高校生の娘にスマホさえ与えない母親。毎夜毎夜、確かめるように娘に薬を飲ませるが、娘は翌朝、必ず嘔吐する。届くはずの合否通知がいつまでも届かない。
もはや母親の悪意は確定的だ。どうすればいいのか、自分に何が出来るのか。そこからクロエの逃避行動が始まる。タイトルの「RUN」は本作品では「走れ」ではなく「逃げろ」の意味に思えた。
下半身不随の上に腕の力も人並み以下のクロエ。家に閉じ込められていたが故に何の人脈もないクロエ。それに対して、健常者であり社会的地位も信用もある母親。絶望的にも思えるクロエの戦いに、観ているこちらも肩入れして力が入る。弱者の代表みたいなクロエだが、母親から教育された学問の知識がそこかしこで役に立つ。皮肉なものである。
母性は時として思わぬ方向に暴走する。その顕著な一例をチャガンティ監督は母親に対する娘の戦いとして、観客をハラハラさせるサスペンスに仕立て上げた。カメラワークが大変に素晴らしく、見応え十分の傑作である。
お薬の時間です
いや毒母ってゆうか、親ですらないのか笑
出だしから、この映画怖いので皆さん構えてみましょうね!ってゆう音響と映像すぎて、少し興醒めでした(ビビリなのでちゃんとずっと怖かったです)
徐々に真実がわかっていくドキドキと、母の狂気が増していくハラハラは、スリラー映画として楽しめました。
最後のお母さんの表情とやつれた姿がわかった瞬間のゾワゾワ感で、エンドロールに向かう余韻がとても病みつきになりました。
毒親物語
ラストのオチが一番怖かったです。
母vs娘、シンプルなのに面白い!
マザー版サイコスリラー!!
日曜日に観に行ったのですが、僕入れて観客7.8人でした。これが平日だったらもっと少ないのかな〜???。怖さで表すと中級者ぐらいでした。サイコパス係でした。お母さん役のサラ・ポールソン狂ってました!!愛のあまり(゚∀゚)これは愛ではないけど!!もはや虐待(*_*)娘クロエ役のキーラ・アレンも演技よかったです!!緑のグレーカプセルはどんな薬なのかネットで調べるも繋がらず、薬剤師さんに聞いてその薬の招待がわかった!!なんと人間が服用してはいけない薬だった!!もしその薬を人間が飲んだら足の感覚麻痺とか起こるらしい!!ダイアン、なんて女だ!!終盤に進むにつれ、衝撃の真実が明らかになっていく!!特に病院のシーンはハラハラしました!!そしてラスト、変わり果てたダイアンの姿!!最後のオチは「そう来たか!!」となりました。最後のクロエのセリフ『お母さん、お薬の時間よ・・・』以上。 〔2021年6月20日鑑賞〕
スリリングな展開とモヤモヤ感
車椅子生活の娘を、賢く力強く自立できるように育てる母親。
しかし、偶然母親の用意する薬に娘が疑念を抱いたことから、緊迫の攻防戦が始まり、最後までハラハラしながら見ることができました。
スマホもない、自由に外に出ることもできない娘が、あの手この手で薬の情報を得たり母から逃れようとしたり、考えながら逞しく行動する様子は、スリリングかつ応援したくなります。
また、今まで信じていた人間、最も近しい母親が、危険な人間なのではないかと不安になってゆく様子、恐怖も印象的です。
しかし、母親の狂気の源、母親が何故そこまでこだわるようになったのかがあまり描かれていないのは、モヤモヤしました。
母親の背中の傷は何だったのか、気になりますが……。
どこか見落としていたのか、はっきりと描かれていなくとも過去に虐待を受けていたことを示唆しているのか。
とは言え、具体的な過去や心情の描写がないことで、世の中の毒親の理不尽な狂気を象徴している存在というようにも感じます。
子供への異様な執着振りや、ひたすらあなたの為だとか言う身勝手なセリフなど、まさに毒親という感じで。
明確な理由が分からない方が理不尽で恐ろしく感じますし、あえてモヤモヤさせられてるのかもと。
自ら大学受験できるまでの賢さと意欲のある娘に育てておいて、何故今妨害するのか、矛盾しているような……とも思いましたが。
この母親は、子供を懸命に看病することで周囲の関心を集めたいという代理ミュンヒハウゼン症候群のような感じで、それに加え学力の高い優秀な子供を育てることで自分も優秀だと証明したいタイプなのかなと。
優秀な子供を育てる自分に満足していたのが、いざ独立されるとなったら、色々と不都合な部分が露見してしまうから、という感じなのかなと解釈しています。
ラストも、負の感情の連鎖があるように感じ、良くも悪くも微妙にスカッとできず考えさせられます。
母親とは完全に縁を切って幸せになってもらいたいですが、やはりそう簡単に復讐心は断ち切れないものか……とも思います。
母親役も娘役も迫真の演技で、スリリングな展開は大いに楽しめつつ、毒親の影響を考えさせられる作品でした。
いい九十分映画、誰かが表現してた現代版サイコラプンツェルの意味がよく分かる。
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