劇場公開日 2021年6月12日

  • 予告編を見る

「【”倦怠期夫婦、仲直り特効薬ムービー” 未来を見るデジタル妻と、ノスタルジーに浸るアナログ夫の溝を埋める、面白き人工演劇空間が、堪りません。そして、子供は夫婦の鎹だという事も再認識した作品です。】」ベル・エポックでもう一度 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”倦怠期夫婦、仲直り特効薬ムービー” 未来を見るデジタル妻と、ノスタルジーに浸るアナログ夫の溝を埋める、面白き人工演劇空間が、堪りません。そして、子供は夫婦の鎹だという事も再認識した作品です。】

2021年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー 作品設定が、奇想天外ではあるが、秀逸である。
  お客さんの希望に合わせて、時代設定、俳優を準備し、ノスタルジーに浸れる空間を提供するサービスを考える、完璧主義者のアントワーヌ(ギヨーム・カネ)。
  そんな中、ショボクレタ、元イラストレイターのアナログ夫のヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)はデジタル妻マリアンヌ(ファニー・アルダン)に、家から叩き出され・・。ー

◆感想<Caution !内容に触れています!>

 ・ヴィクトルが、大枚払ってお願いしたのは、1970年代の”ステキな女性”に会ったリヨンの”LA BELLE EPOQUE”があった街を再現し、傷ついた心を癒す事であった・・。
 ー 重ねて書くが、この映画の設定が秀逸である。
   お客さんの要望に応え、ノスタルジーに浸れる空間を提供する一方、アントワーヌ達スタッフは、”俳優”にキビシイ要求をし、スタッフルームから様子を観察し、”俳優”に必要な情報を300ユーロもする通信装置で伝え、音楽の音量を調整し、時に雨を降らせ、時に地面を揺らす・・。ー

 ・ヴィクトルは、かなーり高飛車な男であるが、”女優”マーゴット(ドリア・ティリエ:ステキナ女優さんだなあ・・)と、仲が良いのか悪いのか、不思議な関係を保っている。
 ー この二人の関係性も、もう少し突っ込んで描いてくれると、良かったかなあ。
   けれど、主役はあくまで、ヴィクトル&マリアンヌ夫婦だからね。 ー

 ・スタッフの一人が、矢鱈にエロいのも、なんだかオカシイ。
 ー 乱交シーンが終わった”俳優”サン達に、”僕も混ぜて・・”っていうかなあ・・。クスクス。ー

 ・作品自体も、お国柄なのか、妙にエロティックなオーラルシーンが多い気がする。
 ー おフランスだからかなあ・・。ジュテーム、ジュテーム・・。ー

 ◇邪魔だった筈の夫がいなくなり、愛人を連れ込んでいたマリアンヌ。一方、リヨンの”LA BELLE EPOQUE”で、若き日の”ステキな女性”を演じるマーゴットと会話し、当時を思い出し、徐々に精気を取り戻して行くヴィクトルの姿。
  一方、マリアンヌは、愛人の男の鼾やら、自分の行いに徐々に嫌気が差したのか、徐々に元気が無くなって行く・・。
  そんな中、ヴィクトル&マリアンヌ夫婦の会社経営しているリッチな息子が、粋な計らいをする・・。

<多少、展開が粗い部分もあったが、”LA BELLE EPOQUE”で再会し、楽しそうに会話をするヴィクトル&マリアンヌ夫婦の姿を見ていたら、回顧主義も悪くはないかな・・、と思った作品である。
 あと、子供はキチンと育てようとも思ったかな・・。”子は鎹”と言うしなあ・・。>

<2021年9月5日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU
ワンコさんのコメント
2021年9月6日

おはようございます。何をおっしゃりたいか、分かります(笑)。
いや、僕は、何もしてません。ただ、一ヶ月ほど前に、リエントリーさせられたことあったの覚えてますか?僕は、あれで状況が変わったと思ってました。そこから、猶予期間が2、3週間あって…。公開日ベースのところと地域ごとの検索は、こっちが利用しやすいですけど、Filmarksも悪くないですよ。SNSとして使い勝手はとっても良い、

ワンコ