「痛々しくも瑞々しい青春群像」彼女が好きなものは るる 移行さんの映画レビュー(感想・評価)
痛々しくも瑞々しい青春群像
周りを困惑させたくないから、自分が傷つきたくないから、様々な理由で、本当の自分を隠そうとする。そんな気持ちを秘めたふたりが瑞々しく時に痛々しい、青春群像劇。
入りから掴まれるモノローグ。怪しい新興宗教に入信させられた気分(←すき)
三浦の姐さんの彼氏の渡辺大知が絶妙に嫌すぎる。終始ゲイを特殊な生き物みたいに言ってる。温泉のシーンでは、珍獣みたいな扱いしてる、
そう考えると、BL漫画や、腐女子も、ゲイから見たら、そういう風に扱われているって思うだろうから同じかもなと思った。
「ディするね、アンディ」と言われたあとのふうじゅの演技が自然且つめっちゃ面白い。
ふうじゅは目が良いよね。
病室のシーンの、楓珠の演技は圧巻。彼の悲痛な心の叫び、彼の感じていたことが伝染してきたみたいに痛々しかった。彼氏と別れた後、自分で別れを告げたのだけど、泣いた顔で現れた安藤があまりにかわいかった笑
あと良い奴すぎたおうしろうの役。寄り添って、小野と安藤の仲介人にもなって、、元気なお調子者がよく似合う。
山田杏奈ちゃんの浴衣姿はもう可愛すぎて自分が一番恋に落ちました。。
安藤と三浦のキスシーンは、純粋に美しかったし、そこだけ切り取ったら純度の高い恋愛映画だった!!
観覧車乗っているときのカメラワークがとてもよかった
ゲイというカテゴリーとして括るのではなくて、ひとりの人間として向き合えたらいい
強いメッセージ性を感じた