「ウケは悪いだろうけど、出来はいい」ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ウケは悪いだろうけど、出来はいい
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教なんかはもともと同じだったわけだから、同じ神話があることは当然だけど、あまりそんなことは考えないから、ちょっとした驚きがあった。
例えば、私たち日本の多くが「モーセ」と認識している人物の呼び名はたくさんある。そんな差異を見るのが楽しかった。
なんとなくこんな話になるのではないかと、つまり、信仰についての物語になるだろうと想像していたので、幾人かのレビュアーさんが書いているような忌避感はない。むしろ、そこを楽しめなくて何を見るんだというくらい。
まあざっくりと、作中で語られた奇跡と、本作の物語が最後の奇跡なわけで、つまり、ずっと奇跡の話だけをしていたわけだ。
脚色はされていると冒頭に出るけれど、この出来はサウジアラビア王太子も満足したのではないかと思う。
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