「10年目のカーネーション」茜色に焼かれる イコンさんの映画レビュー(感想・評価)
10年目のカーネーション
「それが世間さまってもの、、」 朝ドラの最高傑作と言われる「カーネーション」で脚本家の渡辺あやが尾野真千子に振った台詞だ。
あれから10年 オノマチはライト級からウェルター級に進化し、世間さまを充分にくぐり抜けて来て、台詞に重みが増すようになった。
石井裕也監督をして「化け物級」と豪語した所以だろう。
しかし、、芝居とはハーモニーだ。 出てくる役者全てが反響しあって大きなうねりを出すものだ。
息子も、その悪友たちも、駄目男たちも、なんと非力ばかりか、、
それはプロデューサーの責任だろうが、石井裕也の脚本もスキが多くみられ話が冗長な部分が多々ある
そこまで批判しても、これが2021年の日本を刻印した映画と呼べるだろう
もう10年後 オノマチが戦うべき共演者に恵まれて映画に戻って来る事を期待したい
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