「探していたのは尻尾ではないんですよ」JUNK HEAD bionさんの映画レビュー(感想・評価)
探していたのは尻尾ではないんですよ
うわさに違わず、とんでもない怪作だった。まず、世界観がいい。ひょっとしたら風刺ファンタジーなのかなと思っていたら、地下世界で出てくるクリーチャーたちの捕食シーンを見て思わず声が出そうになった。グロさもいい、食物連鎖の非情さをまざまざと見せつける演出もまたいい。
とてもほぼ1人で制作したストップモーションアニメとは思えない。登場人物は、無音声でなく無国籍風の言語で喋る。この奇妙な言語に字幕が付くからホントに未来のデストピアって感じがする。
地下世界の人工生命体マリガンが、人間よりも人間っぽいのが笑える。ゴマスリ野郎もいるし、チンケ詐欺を働くクズ人間もいる。主人公を騙して、生きたソーセージ?を横取りしたこのくず人間の末路が面白い。この作品の中で一番のカタルシスかな。
この作品は、見逃したら後悔するやつだった。続編の予定があるっていうから楽しみでしょうがない。
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