「鳩はどこへ消えた」鳩の撃退法 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
鳩はどこへ消えた
2021年映画館鑑賞83作品目
9月12日(日)イオンシネマ新利府
原作未読
予告編の出来栄えは良くワクワクしたが本編はそうでもなかった
その典型
かつて直木賞を受賞した作家津田は今では東京のバーでバイトしている
数年前に柳美里のようなことをやらかしてしまい訴えられた影響で作家活動休止に追い込まれたのだ
それでも筆を折らない津田はブランクを乗り越えてバーで編集者の鳥飼に新作の原稿を読ませる
内容は高評価するがまたノンフィクションではないかという疑念が消えない鳥飼は確認のため舞台の富山に出張する
富山の山山は雪化粧の美しさ
それなのな街の女はどいつもこいつもすれっからし
男たちはヤクザとかデリヘル経営とか裏社会の人たちばかり
PTAのおばさんたちが「模範的ざます」と感心するような映画ではない
富山の地域おこしにはならない
富山の面目丸潰れ
3枚の偽一万円札がトラブルの元
セリフがなくても爪痕をしっかり残すリリーフランキーはやっぱりすごい
脚本的には自分には合わなかった
最後までこの世界に馴染めなかった
だけども映画を観た後すぐ近くにある書店で原作本を買った
これは珍しいことだ
それだけでもこの映画の功績は大きい
上下巻の長篇でこれを映画一本にまとめるのは無理があった
原作本を読破すれば映画の感想も変わるかもしれない
あとやっぱり源氏名に加賀まりこをチョイスする大胆不敵に恐れ入る
ようこで銀幕のスターといえば南田洋子だと思うが自粛したのは正解
洒落にならない
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