「答え合わせ」鳩の撃退法 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
答え合わせ
冒頭から立山連峰を背景にして富山弁での会話が聞こえる・・・あ、富山ロケの映画だったんだ。と驚き、やがてその富山弁が徐々に不自然に思えてくる。8番ラーメンの店舗がスクリーンに映されると、なぜか場内では笑いが・・・あれはどこ、ここはそこ、と、観客はそれを楽しんでたみたい。
とにかく、それ以外ではまったく楽しみも緊張感もなく、偽札事件と一家失踪事件が実際はどうなっていたかの答え合わせ待ちだけのストーリーでした。そもそも、小説にはモデルがいるのかいないのか、過去の事件も気にせず実名で登場させた新作に疑問符だらけの担当者(土屋太鳳)。展開は楽しみかもしれないけど、映画的には面白くない。
思うに、風間俊介演ずるヒデヨシの生まれ育った境遇や、妻が自分以外の子を宿すことになっても子どもを愛する理由が矮小化されすぎ。ヒデヨシの心象風景を中心にするほうが文学的にもなるし、ダイナミックな展開になるはず。帯封の100万円での三千万円とバラの三万円という違いも古書店の老人が渡してくれた理由を考えないお粗末さも相まって、主人公が単なるバカにしか見えなくなってくる。
無駄な時系列いじりもあったせいか、終盤に向けては「なるほどね」と感じるだけで、ハラハラもドキドキもしなかったのは残念。編集次第でもうちょっといい作品になった気もします。
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満塁本塁打さんのコメント
2021年8月29日
返信ありがとうございます😊。ご指摘の点含め、伏線情報満載でしたね。コレもある程度は狙いなんでしょうけども。コレからもよろしくお願い致します。失礼します。😊