「楽しめた。豪華過ぎなのが良かったかどうか。」鳩の撃退法 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しめた。豪華過ぎなのが良かったかどうか。
豊川悦司が出てるからかなぜか中島らも原作中原俊監督BONNIE PINK音楽の『lie lie lie』を思い出したり。
原作未読。とても面白い設定とストーリーテリングをうまく消化してるのではないでしょうか。これだけスジを押す邦画あんまりない。どこに話が着地していくのかとても楽しかった。
主演が主演なんである意味幅を決めていたと思うけど、開き直って予告や宣伝含めて全体がハッタリかましてる感じで潔い。ただ、はりめぐさられた伏線が繋がった時、意外と「そうか!」という快楽には至らない。なんでだろう。個人的に富山舞台で方言までしっかりやってるのに衣装もメイクもキャストもキメキメ過ぎてそれが本来東京を離れ、地方都市を舞台に展開されるささやかな発端のビッグサプライズを薄めてる気がする。まあ、豪華キャスト共演映画にするには致し方ないか。いつでもこの手のミステリーではロバートアルトマン『ロンググッバイ』的なやるせない男のロマンを求めてしまう。
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