映画:フィッシュマンズのレビュー・感想・評価
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ありがとうございました
高校生の時に、空中キャンプを聴いて、打ちのめされて以来、彼らの音楽に心酔し、聴くと必然的に自分の青春とオーバーラップしてしまう。
佐藤君の死後は、しばらく聞けなくなっていたものの、月日とともにその傷も癒え、やっぱり今でも酔っ払うと爆音で聴いてしまう。そんなかけがえのないバンド、フィッシュマンズ。
映画化の話を聞いて、観たい反面、観たくないような複雑な気持ちになった。
こんな気持ちになったのは、おそらく個人的にフィッシュマンズに対する気持ちは、他の人と共有できないし、したくもないと思っていたのと、過去の思い出と一緒に、自分の心の中にしまっておきたかったからかな。
でも、素直に、バンドの成長と解体の過程で、何が起きていたのか、知りたくなり、観にいくことを決意した。
結果として、鑑賞できて本当によかった。
想像以上に気持ちを揺さぶられ、数日経過した後も、音源を聴いてたまに涙ぐんだりする。
なによりも手嶋悠貴監督の誠実さと明晰さを感じる映画だった。
佐藤伸治を神格化することもなく、あくまで裏方に徹し、適度な距離感を保って、関係者の話を聞き、正確にバンドの歴史を辿ろうとするその姿に、愛おしささえ感じた。
監督がインタビューでも話しているように、まさにフィッシュマンズファンが見たい映画を作ってくれたと思う。
172分2500円と、ややハードルが高い映画ではあるが、実際に鑑賞すると、3時間弱は、あっという間に過ぎた。
また、フィッシュマンズのエンジニアのZAKが、音響を監修しており、音響がとても素晴らしいので、映画館で観るべき作品と感じた。
自分にとっては、今後も忘れ難い特別な作品となるだろう。
この映画を作成してくれたスタッフの方々や、手嶋監督や、フィッシュマンズの関係者の皆さん、素敵な作品を、本当にありがとうございます。
メロディーは独特だ。
フィッシュマンズを知らないで見たけど、なかなか興味深かった。メロディーが独特だと思った。最初の方小沢健二は個人的に絶対影響受けていると思った。私はアーティストは信者を作ったら敗けだと思っている。神になったら敗けだと思っている。フィッシュマン信者がいるか分からないけど、彼の事は孤高の天才と呼ばれているのを知り、孤高のアーティストであったのではないかと個人的に思う。
監督・編集が、、、
長年のファンです。
率直に思いを書かせていただきます。
佐藤さんの核心に迫れるかと思ったのですが、残念ですが、映画としては質の悪いドキュメンタリーでした。
せっかくバンドメンバーや関係者が語ってくれたのに、編集がインタビュー→過去映像→インタビューで飽き飽きしました。
感動させる素材や考えさせる素材、泣ける素材は多かったはずなのに、なぜこうなってしまったのか。非常に残念でした。映画の後に感極まる人は全くいないのが、悔しく思ったほどです。
大変失礼ですが、もう少しドキュメンタリーに長けている制作陣で見たかったと思いました。
無題
フィッシュマンズに関して、海外でのここ数年の人気に後押しされたかのように、国内でもフィッシュマンズに注目が集まっている部分もあるが、この映画を観ると、当時のフィッシュマンズが如何に売れていなかったかがよく分かった。同期だと言われるスピッツやウルフルズに比べれば遥かにポップな音楽ではない。プライベートスタジオ3部作は最初だけ辛うじてポップだが、後はビートルズで言う、「リボルバー」や「サージェント・ペパーズ」みたいなものである。佐藤伸治やメンバーを追い込んだものの正体はビートルズにもYMOにもあった。それは本物だけが持つ栄光と悲劇だと思う。この映画を観て、そう思った。そして、これは表現分野を売り物にする世界ではいつまでも続く解決出来ない課題だと思える。
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