「消えてしまったので、再掲。馬鹿馬鹿しくて、なかなか良いコメディ。」カムバック・トゥ・ハリウッド!! 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
消えてしまったので、再掲。馬鹿馬鹿しくて、なかなか良いコメディ。
ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンがひと騒動。アメリカンコメディ。
老プロデューサー。出どころの悪い借金、映画制作費用の返済に困り、もう老人ホームに入っているかっての名優担ぎ出し。
【絶対に完成しなくて良い】西部劇の映画スタントでの保険金詐取を狙う。
ところが、火の中、高所の吊り橋、闘牛、何をやっても、どんな罠にも、老俳優ジョーンズ、しぶとくくたばらない。
しぶといしぶとい。バカバカしいほどしぶとい。
何も知らないスタッフやテキトーに起用した若い女監督もハラハラのシーン連発で大絶賛。
とにかく設定がくだらなくてくだらなくて良い。70年代の設定だから、引用される映画も知らないものばかりだが製作者の映画愛が伝わってくる。
最近日本でも似たの、松重豊、光石研等がでた「バイプレイヤーズ」と比較すれば一目瞭然。同じ映画制作の内輪ネタでも、こちらの方が間延び、無駄なダレ場が無くて引き締まっている。くだらなさも遥かにこのアメリカ映画の方が徹底してて良い。ただネタバレだけれども最初と最後の出てくるキリスト教の尼さんが暴走するはちゃめちゃ映画。実際あったら面白いのにと思った。神への冒とくかもしれないけど、だから馬鹿馬鹿しくて面白いんだよ。
アメリカはバカバカしさもスケールがアメリカ的で良い。たまにはくだけたこういう映画も良い。
だけど土曜夕方なのに観客4人は寂しいよなぁ。みんな騙されたと思って観に行って!
あと「クルエラ」同様映画は明るくなるまで見届けるものだ。
エンディングのスタッフロールがなかなかセンスが特筆すべきいい感じである。
それと疑問点として、デニーロ演ずる主人公、なんで100万ドル入ってくるのに「オーシャンズ」だかの脚本売らないのだろう??お蔵入りより遥かに良いのになぁ。