グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告のレビュー・感想・評価
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忠実であれ
グランパが同居することになったことから、反論の余地なく屋根裏部屋に引っ越しすることになった中1少年が、部屋を取り戻すべく仕掛けたグランパへの嫌がらせから巻き起こるいたずら合戦の話。
屋根裏部屋だって…と思ったら、コウモリにネズミに雨漏りにと散々な状態に苦しむピーター少年。
他方、グランマを亡くしたり何だりでやさぐれ生活だけど、自分の家に住みたいところをママに説得されて越してきたグランパ。
それぞれに友人達を巻き込んで、秘密の戦士軍vs古参兵軍の様相になりつつドタバタドタバタ。
家族も濃いキャラ付がされていたり、二人のバトルにとどまらないドタバタはちょっとオカズが多過ぎだし、ラストカットはもうちょいハッキリわかる様に大袈裟なエフェクト入れてもよかったんじゃない?とも感じたけれど、お腹いっぱいでそろそろダレそうなところでしっかり締めてくれて、最初から最後まで愉しさ全開だった。
今回もさすがの安定感と満足度でした
映画を語る時によく、期待値が高い(低い)とかハードルを上げた(下げた)、という前提条件の言葉が使われます。
原作が好き
このシリーズが好き
この監督が好き
この役者さんが好き
人それぞれ色々な理由があるし、中には時間潰しで観るケースもあると思います。
つまり、どの作品を見る時もそれなりの〝気構え〟というものがあるわけです。
歳を重ねてからのロバート・デ・ニーロのコメディやホームドラマといえば、ギャング系の強面(マラヴィータ…かなり好きな映画です)、現役の時は有能だった悠々自適の年金生活者などが浮かびますが、私の場合、特段の期待とか感動よりも、安定の出来上がりを求めてます。なので、いつも同じような気構えで、気楽に楽しむことにしています。
そういった意味では、始めから〝傑作〟や〝感動作〟などは期待していないのですが、終わってみれば、やっぱりリラックスできる2時間を過ごすことができ、今回も満足度はやっぱり高くて安定しています。
肩肘張らずに、楽しい時間を過ごしたい方にお勧めの安定した一本です。
中身は薄いようで実は…
『ダーディ・グランパ』ではハチャメチャな爺ちゃんを演じてたデ・ニーロだが、こちらでは比較的まともな爺ちゃん役。
『恋に落ちたら…』で恋人役だったユマ・サーマンが娘役を、そして『ディア・ハンター』で共にベトナム帰還兵を演じたクリストファー・ウォーケンと再共演を果たしているあたり、隔世の感を禁じ得ない。
原作は児童文学だが、全編ほぼ爺ちゃんと孫の2人のやり取りで構成されている。そのため映画では、彼らの周辺人物を交えてストーリーを膨らませている。
ストーリー自体は実に他愛のない、世代を超えたバトルものだけど、終盤で発する爺ちゃんの言葉が深い。実はその言葉は原作だと孫が言うのだが、それを爺ちゃんに変えたことで、より深みを増している。
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