「観客を置き去りにして自分たちだけが盛り上がっているのはワークショップだから?」エッシャー通りの赤いポスト tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
観客を置き去りにして自分たちだけが盛り上がっているのはワークショップだから?
登場人物は沢山いるが、魅力的なキャラクターが一人もいないところが致命的。そのため、「エキストラたちにもそれぞれの人生がある」というテーマが、一向に胸に響かない。
また、登場人物が多過ぎるゆえに、それぞれのエピソードに一体感がなく、せっかくの「シックスセンス」的な仕掛けも消化不良。
そして、クライマックスとなるべき撮影現場の大混乱は、騒がしいだけで、完全に空回り。映画を作ることに対する熱意は感じるが、熱そのものが伝わってこないのである。
作り手だけが盛り上がって、観ている側を置いてきぼりにするような映画は、いくらワークショップとはいえ、いかがなものか?
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