劇場公開日 2021年12月25日

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「無名の役者中心に映画を作った心意気は5点」エッシャー通りの赤いポスト 東鳩さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0無名の役者中心に映画を作った心意気は5点

2021年12月28日
PCから投稿

物語のクオリティは1点です
大勢いる役者たちを順番に紹介するだけで1時間30分以上は費やしてるし、残り時間はエキストラ大勢のロケシーンでのドタバタ劇で意味不明のまま映画は終了です

無名の役者中心に映画を作った園子温の心意気は買いますが、肝心の脚本・物語がゴミでは役者の魅力が伝わらないと思います
喧嘩したり怒鳴ったり叫んだり喚き散らしたり……
園子温の映画やそれに影響受けている監督の作品を見るといつも思うのは、感情的な演技が良い演技だとはどうしても思えないということです
どっちかというと悪い演技、レベルの低い演技でしかなくて、演技が下手な役者を多少なりとも演技してるように見せるには感情的な芝居を演出するしかないだけだと思ってます
実際に殴り合いの喧嘩させてみて、演技が下手に見える人なんていないですからね
感情的に喚き散らす芝居って、そういうことです
それで下手に見えるはずがない
でも、実際の人間社会で考えたら、感情的に喚き散らす人もゼロではないけど、よっぽどのことがないとそうはならない
なのに、これ系の映画は不自然なぐらい大勢の人が喚き散らすし、みんなして異常に沸点が低い
その不自然さがどうしても受け入れられないんです
園子温ならなんでも有り難がるファンなら、むしろ「愛のむきだし」の頃の園子温に戻ってるから大歓迎だと思いますが、私は園子温ファンでは無いのでこの映画の良さがまったく分かりませんでした

これで注目されて売れる女優もいるでしょうけど、間違った役者精神、間違った映画的な価値観を植え付けられて消えていく役者もいることでしょうね

東鳩