「役者になりたい魂のぶつかり合い」エッシャー通りの赤いポスト ミニ映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
役者になりたい魂のぶつかり合い
ワークショップで選ばれた51名のまだ無名な俳優を全員主役として起用しチャンスを与えたチャレンジは素晴らしい。
みんなの役を勝ち取りたい熱量がビシビシ伝わってきて、さながら実際のオーディションの演技アピールバトルのよう。
ただその分詰め込みすぎな構成のためオムニバス的で一つ一つのストーリーは浅くなってしまい、またそこまで群像劇のように絡み合ってこないのでまとまりがない感じ。登場人物の背景も薄くなってしまうので感情移入もしづらかった。
終盤、園子温ワールドに突入すると若干置いて行かれた。
「人生のエキストラでいいんか?立ち向かえ!」というメッセージは素敵だが、最後強引に持っていった印象。
でもエキストラにもそれぞれの人生がある。自分らしく自由に生きろと一人一人にスポットライトを当てようとした作品。
そしてやっぱり目を引く人には華がある。
※ジャパンプレミアで鑑賞
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