僕と頭の中の落書きたちのレビュー・感想・評価
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見ている人はちゃんと見てくれているーー幻と現実の狭間で、心の声と向き合う勇気を描いた、優しくも不思議な物語です。
統合失調症を抱える主人公の物語を、序盤はどこか明るいトーンで描いており、彼が「見て見ぬふり」をしながら日常を過ごす姿がユニークに表現されています。
しかし、同級生のマヤとの恋をきっかけに、物語は徐々に変化していきます。
自分と向き合おうとするほど症状は悪化し、終盤にかけてはホラーのような緊張感を伴う映像表現が増えていきます。
暗い照明や不穏なBGMが、彼の内面の不安や崩壊を見事に視覚化していました。
特に印象的なのは、奇妙で面白い演出の数々です。
まず、彼のカウンセラーは一切画面に登場せず、声の出演すらありません。
まるで観客自身がスクリーン越しに彼の心を見守る「カウンセラー」の立場に置かれているようで、この作品の独特な没入感を生んでいます。
また、彼の症状が現れる際に登場する“幻の人物たち”にはそれぞれ役割があり、彼を苦しめる存在でありながら、同時に支えにもなっているように感じました。
母とその恋人ポールとの関係も見逃せません。
作中で『グッド・ウィル・ハンティング』の名が登場する場面では、「見ている人はちゃんと見ている」というメッセージを強く感じ、心に残りました。
ラストは温かく、希望を感じさせる結末です。
ユニークな演出が多いため好みは分かれるかもしれませんが、今まさに孤独を感じている方には、きっと優しく寄り添ってくれる作品だと思います。
良い映画ではあった…しかし
どこまでいってもフィクションだなという感じ。統合失調症ではないが同じ発達障害の境遇からするとあんなに理解ある母親、継父、ガールフレンドに恵まれるなんてことはまずない。現実は毒親かそうでなくても普通でない子供に失望されて腫れ物扱い。どれだけ障害者当人が受け入れて強く生きようとしても社会は「普通であること」を押し付けてくる。無能だお荷物だと言って集団からはじきだそうとする。そして精神を病んで二次障害でうつ病になっても「自己責任」「努力不足」「弱いだけ」「甘え」で健常者様片付ける。この映画の家族愛や友愛の部分だけに感動できる健常者様がさぞ羨ましいです。
病気を抱えている。けれど、僕自身が病気では無い。
なんでも、ポジティブでいることだ。但し、医者が処方する薬は飲む必要はあると思う。勿論、それによって、失われる能力はあるかもしれない。
まぁ、映画だから、卒業証書ももらえたし、料理学校へも通えた訳だが、実際は諦めなければならない事もあると思う。しかし、それでも、ポジティブていよう!って事だ。
『プロム見たいな男性支配のインベントには参加しない』
前向きに
統合失調症について無知で恥ずかしいが、本作品で少しは理解出来たかも。
家族や友人の協力無くして生きていくのは困難らしい。
でもそれを乗り越えて無事に卒業し、得意の料理学校へ進学出来た。
前向きな気持ちになれる作品。
幻覚が見えるらしいが、名前はあまり出てこないが前からチェックしていたイケメンの彼が出ていて、お!?と思った。
本当相変わらずイケメンなのである。
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