「アルマは薔薇のアロマ風呂には興味なし」アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
アルマは薔薇のアロマ風呂には興味なし
古代楔状文字の女性研究者のアルマがある企業が開発した恋人用アンドロイドの期間限定のお試し試験(臨床治験)に応募するという話し。ベルリンが舞台のドイツ製作映画。監督は50台の女性。
最近見た潜水夫が水の妖精と付き合う👨❤️👩映画(ドイツ製作)も女性監督だったような。ドイツ製作映画はなかなか少ないので興味がわきました。
主人公のアルマは40代半ばの美人研究者で、研究資金調達目当てだったようで、最初からあまりノリノリではない設定。企業にとっては適切な治験参加者ではなかったと思います❗
そのせいか、最初からイライラしました。
肉体的な直接描写は最小限。AI技術は素晴らしいので、研究助手としては最高です。いち早くライバル研究者が論文を発表したことを伝える場面は先を越された研究者の悔しさがよく伝わって来ました。やけ酒場面ではアンドロイドに「呑むなら乗るな」と言われてしまいます。悲しい😢なぁ。
アンドロイドは青い瞳の年下イケメン。フランス映画だったらなぁと思ってしまいました。
アルマは薔薇のアロマ風呂には興味なし。非常に残念でした。
男がキャンドル灯して薔薇の花びらを浮かべた風呂でうっとりしている場面は要らね~よ。
ロマンスドール(蒼井優のダッチワイフ映画)や男性宇宙飛行士用のAIアンドロイド映画のAIライジングの逆バージョンを期待し過ぎました。
やはり、ドイツ人女性は真面目で堅い印象がありますね。主人公も初恋のときめきとトラウマが忘れられない、うぶな中年女性の設定です。
そして、もうひとつのテーマはおひとりさまです。
認知症の実の父親の描写が対比として効いています。子供ができた元カレも。
最後に夜の路上で出会う62歳男性と女性型アンドロイドカップル。男性の告白にはリアルな喜びが感じられました。これからは宇宙旅行よりもAIロマンスドールにお金をかける時代がやって来ます。確実に。オリエント工業にはアメリカのエヌビディアのような最強AI企業と技術提携することをおすすめします。
カールⅢ世さん、こんにちは。トムが薔薇風呂に入っても仕方ないですよね、笑えました。潜水夫&水の妖精の映画「水を抱く女(ウンディーネ)」の監督は男です。たまたま私も見た映画で好みでした。