「素晴らしかった」アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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完ぺきに近い機械人間に心は宿るのか、みたいなテーマで『オズの魔法使い』を見た直後だったためブリキ男に重なる。
主人公は自分にとって完ぺきであって、幸福だとしても所詮はまやかしであると拒否するが、チビデブハゲの中年男は美女のアンドロイドを連れて幸福に酔いしれいている。男女の性差がくっきりと表れているようにも感じる。しかし、どんなに幸福であってもその中に不平不満をほじくり出すのが人間と言うもので、倦怠期にどうなるのか見てみたい。完璧であることを嫌悪したり、腹立たしくなったりするのではないだろうか。単純に飽きることもある。
心とは一体なんだろうと改めて問い直させられる。
スタッフの女性がアンドロイドで、主人公が激怒するところが面白い。
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