「牛と牛乳」白い牛のバラッド まきさんの映画レビュー(感想・評価)
牛と牛乳
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冒頭、コーランの引用から、牛はイスラム教だと、生贄になるものだと想像する。
そうすると、黒い群衆に囲まれた、白い牛のシーンでいきなり鳥肌ざわざわ。
全体的に、画が放つメッセージが強い強い。
あれが旦那さんてことでしょ…そういうことでしょ…公開処刑が主だということですし。
旦那さんはなにかの生贄ってことなんだ…?なんの…?死刑制度を存続させるため…?
牛が生贄だとすると、主人公が牛乳工場で働いてるのは何かの皮肉もこもってるのか、考えるけどわからない。
牛が白いのには、なにか意味があるのか…
ラスト、毒を盛ったのか一瞬思ったけど、
あんだけグツグツ煮立てた牛乳だから、高血圧でぽっくりいってもおかしくないよな…とも考えたり。
心臓発作に見せかけて…そして二人で家を出る。イスラム教の女性が、一度、スカーフを外して顔を見せたほどの相手なのに。
うーん、こわい。
しかも、この牛乳を提供するシーン、化粧してますよね。
イスラム教で、化粧は女性の唯一の自己表現とググったらでてきた。まじか…
ここで牛乳を飲ませた理由も考えると止まらない。
個人的には、悪いことした人にはそれ相応の罪を…と思うので、この映画をきっかけに死刑制度について考えを寄せるつもりはないけど、
家族を亡くした女性の気持ちの強さ、たくましさを受信しました。
冤罪はもちろんだめ。冤罪でなくなった人への物言いもドライすぎて、これがイランでは普通なのか、って衝撃強すぎたけど。
宗教とか神様って、重要なことでも神様のせいで片付けられちゃうから、救いにもなんないね。
宗教が関係する映画は難しいですねー、やっぱり。一回じゃ足りん。
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