「本を読み切るのにかかる時間と同じだけの長さ」さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について m mさんの映画レビュー(感想・評価)
本を読み切るのにかかる時間と同じだけの長さ
「偉大な文学作品をもとにした映画は、理想的には本を読む読み切るのにかかる時間と同じだけの長さで上映されるべきだ」とドミニク・グラフ監督が語るように
この物語は約3時間という少し長めの映画。
1931年のベルリン、ファビアンが悩み戸惑い心が揺れ動く様子を丁寧に描いている。
母親や親友や恋人との関係や思い、街中の人々の様子、お気に入りの小説を読んでいる時のように、いつの間にかファビアンの気持ちで見ていた。
なのでラストシーンは彼らしい行動だと思った。
ケストナーの原作『ファビアン あるモラリストの物語』を読み、もう一度観たいと思う。
それから、児童文学の『飛ぶ教室』も読みたい…(意味深)
グラフ監督の作品はこれが初だけど、とても好みだったので過去作品も見てみたい。なので特集上映が組まれるくらいヒットして欲しい!
トム・シリングさんのトークイベントもとても良かったです。
試写会ありがとうございました。
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