特「刀剣乱舞 花丸」 雪ノ巻のレビュー・感想・評価
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3部作の1作目「雪ノ巻」
5/20〜3週間限定上映。
上映が延長され、最終日だったため見納めに。
前半は山姥切国広と山姥切長義、後半は陸奥守吉行、肥前忠広、南海太郎朝尊がメインとなってます。
OP前に加州清光と大和守安定、三日月宗近と山姥切国広、鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎、髭切と膝丸、今剣と岩融がシリアスな一発触発な展開で何があったのかと思ってると…全力の豆撒きが開始!
さすが花丸です(笑)
そして「福は内」で豆を全力ぶつけられ豆まみれのへし切長谷部、見事に豆をガードする長義(笑)
長義は写しである山姥切国広にあたりがキツく、江戸出陣では隊長である山姥切の指示を無視して突っ走って怪我してしまう。
いくら山姥切に反発心や本科としてのプライドがあっても任務中に長義はそんな行動しないんじゃないかな…?
その後の内番(畑当番)でサボることもしないと思う。長義のキャラ表現がヒドくないかと思った。
後半は土佐への特命調査でそれぞれのキャラがたっていて良かった。
ただ、土佐でのボスとの戦闘があっさりしていたことと、陸奥守吉行の心情があまり表現されていない。もう少し陸奥守吉行の心情を掘り下げて欲しかったところ。
伯仲と土佐組で明暗
ゲームからミュージカル舞台アニメ実写一通り見てきた者の感想です。映画本編も以下レビューも審神者視点ですのでご了承下さい。
ご存知の方もいると思いますが、現在の刀剣乱舞の展開は色々物議を醸しており、その中でもアニメの花丸は1期2期共に気軽に楽しめる日常系として映画も期待されていました。
今回「雪ノ巻」でおもにスポットを当てられたのは山姥切長義、静形薙刀、肥前忠広、南海太郎朝尊です。
雪ノ巻本編はこれまでより群像劇の要素があり、時に仲間とぶつかり合い、時に歴史を守るため大切な人を手にかけねばならない刀剣男士の苦悩と成長が描かれています。
花丸は元々ギャグとほのぼのが中心なためかシナリオの都合で山姥切長義の動かしかたに賛否が分かれたように思えました。
彼は刀剣乱舞無双にも出てくる人気キャラクターで、演じている役者さんや声優さんからも丁寧に人物像がプロファイリングされています。
雪の巻の序盤の描写で、長義の高慢な性格や山姥切国広へのつっかかりをデフォルメしてしまったために演者の解釈が無駄になってしまった部分が少し残念です。
具体例を挙げると、任務中に部隊長の言うことを聞かずに窮地に陥り周りが助けるシーンがあります。
また、改心後も「助けてくれた仲間に菓子折を持って礼に行くが、畑仕事をサボって縁側で古備前に茶を淹れている」というズレた行動をとっています。
やるべきことをやらずに部分的に律儀で自分が正しいと思っているのは尊大型のアスペと誤解されそうな扱いです。
わがままな所も可愛いかもしれませんがエリート監査官風のキャラにルーズな行動を取らせると違和感があります。
反面、特命調査パートの土佐トリオはそれぞれキャラ立ちしてファンからもおおむね模範的に活躍していたぶん前述の山姥切長義が噛ませ犬に見えてしまった気がします。
罠博士こと南海太郎朝尊などは、いかにもその場の思いつきで勝手な行動をとって相方の肥前忠広に尻拭いさせそうな不思議ちゃんになりそうなのに、本編では変わり者ながら周囲と波長を合わせつつ持ち味を発揮する様子が魅力的でした。
脚本家の好みが出たのか得意不得意なのか。
それだけにマイナス箇所が惜しまれます。
ひねった見方をしなければ、前半部のストーリーは「プライドが高く向こう見ずな青年が花丸な本丸の刀剣男士たちの優しさに触れ不器用ながら成長していく」人情話です。
しかし表現が荒かったばかりに、加州の性格の良さを引き立てるための長義に見えた審神者は少なくないでしょう。
ちなみに自分は山姥切長義推しではない完全な他担です。
しかし毎日のようにタイムラインに流れるチョーギストの悶々した感想呟きを見てると心中察するに余りあるので長々とレビューを投稿しました。
最後に公式側に言いたいのは、映画のプロモーションで目立たせるなら作中でプライドへし折って長義と長義推しに恥かかせるのはやめてあげてくださいということです。
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