劇場公開日 2021年12月17日

「「ドライブ・マイ・カー」だけじゃない、濱口竜介監督の真骨頂」偶然と想像 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「ドライブ・マイ・カー」だけじゃない、濱口竜介監督の真骨頂

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「ドライブ・マイ・カー」で今や時の人となった濱口竜介監督が手がけた初の短編オムニバス作品。第71回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞している。
「ドライブ・マイ・カー」はもちろん素晴らしく、日本映画の2020年代を象徴する作品であることに間違いないが、個人的な好みとしては「偶然と想像」に一票を投じたい。
親友が「いま気になっている」と話題にした男が、実は2年前に別れたかつての恋人だったと気づく「魔法(よりもっと不確か)」では、濱口監督の現場に初参加組と経験組が良いアンサンブルを奏でている。
古川琴音、中島歩、玄理の3人が、今回の濱口組を経て、別の撮影でどのようなパフォーマンスを披露するのか目を離せなくなりそうだ。

コメントする
大塚史貴