劇場公開日 2021年12月17日

「タイトルとアイデアは秀逸だが…」偶然と想像 osmtさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0タイトルとアイデアは秀逸だが…

2022年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

う〜ん。予告編を観て、それなりに多少の期待は感じつつ、
とはいえ当日、特に過度な期待もせず、観に行った訳だが…
そんなフラットなマインドを超えるほどの内容ではなかった。
3話目は結構よかったけど。
1話目と2話目は、もう一歩で眠るところだった。
特に2話目は途中からイイ線いってたのにアノ展開はないわな。
あんな際どい音声データ、その場で直ぐメール送信させるでしょフツー。
と言うか、スマホ録音したデータを敢えてPCから送信するなど訳わからん。要するに御都合主義やね。
あと他にも現実味の薄れてしまう展開や設定によって、違和感が出てしまい随分と勿体なかった。
女の子が青山〜六本木〜渋谷へと一気に走り抜けたり(距離が長すぎるわ)
仙台の中心地から女性がゆっくり歩いて15分で住宅地に辿り着いたり(近過ぎない?)
思春期の子供がお気に入りのフィギュアを自室でなくリビングに飾っていたり…
些細な事だが、やはり神は細部に宿ると思うのだ。
他にも諸々とあったが、結局こういうのが続いてしまうと、役者がイイ芝居していても「所詮は作り話の絵空事か…」となってしまい、なんとも微妙にシラけた気分になってしまう。色々な箇所に都合の良い設定が現れていた。
まだ『ドライブ・マイ・カー』を観てはいないが、なんだか同じような気分になってしまいそうな予感がする。
ちなみに、女たらし役を小室某氏に似た俳優にしたのは、偶然?想像?
あと、どの作品も笑えたのは、結構以外であった。劇場内もみんな笑ってた。
次回作も出来れば、あのユルい笑いを、もっとやって欲しいが、不必要な御都合主義は、ホント勿体ない。ぜひ排除して欲しい。

osmt