「迷い道」偶然と想像 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
迷い道
下調べもなくまっさらで映画と向き合った時、映画の快感は訪れる。
そんな状態が本当に好きです。
この3本の短編。それぞれに愛と復讐・エロティシズムと状況(いかにも現代風な)・過去との向き合い方(諦念と希望)等々・・ 私ごときが言葉にすると陳腐かもしれないですが、とても心地よい時間を送らせていただきました。
そこで思ったのは、それぞれに登場人物たちがこの困難な時代において、今を必死に生きているその躍動をびんびん心に感じたことです。
「人生」は偶然や必然で回っているけれど、それがあるから面白いともいえる。
道連れ殺人や自死を選ばない、選べない自由をもっとすべての人が謳歌してほしい。(今の閉塞感はあってもです・・)この映画の真の醍醐味に気づいてほしい。今はとてもすがすがしくそう思っています。
ありがとう濱口監督。
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