劇場公開日 2023年2月3日

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仕掛人・藤枝梅安のレビュー・感想・評価

全158件中、101~120件目を表示

4.5部屋の暗がりなど細部にこだわった映像も見事で、全編に渡って、殺気と緊迫感に包まれていたのです。最後までどっぷりと物語に浸れました。

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

 普段は腕の良い江戸の鍼医者だが、実は悪人を葬るすご腕の。仕掛人”でもある。藤枝梅安。テレビドラマや映画で数々の名優が演じてきたキャラクターに、豊川悦司が新たな命を吹き込んだ。紛れもなく、当たり役である。

 品川台町の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔がありました。腕の良い鍼医者の表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを 闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だったのです。

 ある晩、仕掛の後、仕掛人でもある楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊った梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を斬り捨てる場面を目撃します。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安を、浪人はにらみつけていました。その後、梅安は蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀おみの(天海祐希)の仕掛を依頼されます。実は三年前、万七の前の女房おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だったのです。

 梅安は、万七の女中おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おもんの話では、おしずの死後、おみのが内儀になってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちているのに儲けだけはあるというのです。おみのは店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせているのでした。

 おしず殺しの依頼人はおみのなのか?...。殺しの起り(依頼人)の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと思い始めました。そして、初めておみのの顔を見た梅安は息を吞むのです。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だったのです...。

 仕掛人を雇う。蔓へ依頼人を指す。起り”など、原作者の池波正太郎による造語の説明がそれとなく入ります。さらにVFX(視覚効果)の活用により再現された江戸の街並みや、梅安は鍼、彦次郎は吹き矢で人を籾めるシーンのリアリティーもすさまじかったです。 石川友五郎が大勢の刺客に囲まれたとき見せる、殺陣のシーンも、従来のチャンバラ時代劇とは違って、ヨレヨレになりつつも紙一重で相手の剣から逃れて、必死で斬り殺すという大変リアルなものでした。部屋の暗がりなど細部にこだわった映像も見事で、全編に渡って、殺気と緊迫感に包まれていたのです。最後までどっぷりと物語に浸れました。
 これならこのシリーズや時代劇になじみがない人でも、違和感なく世界観に入り込めるはずです。

 本作では、皆さんがイメージしがちな必殺シリーズでは、考えられないことが起こります。
 原作をご存じなら、幼い頃に生き別れた妹をこともあろうにも殺しの依頼を受けて殺してしまうのです。妹であることを知ったうえで。梅安は、いったん引き受けた仕掛は、絶対に遂行するという仕掛け人の掟を、冷徹に顔色一つ変えることなく貫徹させるのです。 では梅安は鬼なような男だったのか?いいえ、妹を殺したあとは幼い時の妹の思い出がよぎり、人としての悲しみの表情をみせてグッときました。そんな梅安の表の顔と裏の顔の落差が本作の一番の魅力でしょう。

 豊川が演じる梅安は優しさの一方で冷酷さ、そして男の色気も醸し出します。彦次郎と2人きりで会話する場面が多いのですが、言葉の端々から揺るがない信頼関係が伝わってきます。4月には第2作が公開予定です。エンドロール後には、第2作につながる京への二人旅の途中がわりと長く描かれました。

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流山の小地蔵

4.0時代劇という名の日本人の命脈

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

期待をせずに唯必殺シリーズの元となった藤枝梅安。ただそれだけの軽い気持ちで見に行った本作ではただただ圧倒された。
最初に絡みから始まった時点ではこれはダメかなと思いきや、最初の仕掛けとの繋ぎ。
そして、仕掛けの裏側そこからのシーンに惹き込まれる。
基本的に梅安と彦さんのシーンでは淡々とした中にも親愛の感じで溢れている。
これらのシーンではBL感を感じるので今の時代に合ったのかとも感じるがそもそも衆道という形で古来から存在し、世界観にマッチしているだろう。
天海祐希演じるおみのも単なる悪女の様な演技から地獄をくぐった背景、そして梅安との関係性も引き込まれる要因だが鳥を見た時の梅安。
その頭によぎったものは。。
また板尾釧路の真面目くさった顔での目線だけで好色を演じる悪役らしき悪役。
早乙女太一の、ひとり若々しさを感じる殺陣と演技が静なる作品に動をアクセントとして加えている。
菅野美穂のおもんが役柄として弱すぎたのが少し残念だが、
全体的に骨太な時代劇の完成形だと思う。
これは是非第2話も見るべき作品です。
ただ、エンディング後の第2部への続き。
彦の仇が見つかった際の回想シーンの腰振りは一切要らない(笑)

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樹

5.0本格時代劇!

2023年2月6日
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さすがに映画の時代劇
さすがに池波正太郎生誕記念作品!
配役のカッコ良さ、背景の映像美、行灯の灯り、陰影のある風景、殺陣の美しさ
どれをとっても本格的時代劇
TVドラマの必殺仕事人とは比べ物にならない。
素晴らしい作品に、見終わった後の余韻がすごかった。
2部も楽しみ!

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コリツ

3.5ドラマとしては完璧かと

2023年2月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

久しぶりに邦画を映画館で鑑賞 信長にしようか迷ったがトヨエツファンとして梅安にしたしだい

時代劇も久々だが現代風な表現なので素直に溶け込めたかな

必殺仕事人的な善悪のハッキリしたストーリーは明解で絡み合う人間関係もその先の展開に期待しながら飽きさせない
人を殺して善悪もないだろうが後始末の仕方が良かった
池波正太郎の原作かと思うがわかりやすくて良いと思うし食事のこだわりが素晴らしい 食べたくなっちゃったよ

愛之助とトヨエツの食事シーンでの語り合いが良い味出してたね
 ただ一つどうでも良い事だが映画館でなくても十分楽しめると思う 次回作はテレビで良いかな

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izumi

4.0トヨエツ素敵やわ

2023年2月6日
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トヨエツの時代劇好きやわ。前の必死剣鳥刺しも良かったけど、トヨエツの間が良いんだよね。若林豪分からんかった。クレジットに椎名桔平が?エンドロール後に出てくるから席立つなよ

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トオル

3.0昔なつかし必殺仕掛人。

2023年2月6日
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単純

寝られる

なんか芝居の台詞がどなたさんも棒読みで。菅野美穂さんなんかも棒読みでまるで素人役者みたいだった。あれは脚本の加減なんでしょうか よくわかりませんが。しかしさすが愛之助さんは時代劇、堂にいってましたね。途中うとうとしましたが 殺し屋 豊川えつじさん なかなか良かったですね。

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Cinemaオタク女

3.5時代劇の楽しさを堪能

2023年2月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

江戸の町並みや部屋の設いが素晴らしかったです
行燈のゆらゆら揺れる灯りや陰影の表現が太秦の時代劇職人さんたちの技をみせてもらいました
トヨエツさん、愛之助さん、天海さんを始めとする俳優さんたちの熱量も凄いなと感じました
トヨエツさんの漂う色気も楽しみのひとつであるかな、と。
久々に力のある映画を観たなという満足感
時代劇が苦手な方でも楽しめると思いますよ

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ぽんぽこきー

4.5人を裁く者は、いつか自分も裁かれる...  法の眼を掻い潜る外道を始末する制裁者の苦悩と矛盾を衝く重厚な時代劇映画!!

2023年2月6日
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鑑賞方法:映画館

 『鬼平犯科帳』や『剣客商売』で知られる池波正太郎先生の時代劇小説シリーズで、過去にも萬屋錦之介さんや緒形拳さん、渡辺謙さんといった錚々たる名優の主演でTVドラマ化・映画化されておりますが、"池波正太郎生誕100周年記念"ということで今年二作連続公開の今回は一作目です。
 新生の梅安を演じるトヨエツさんをはじめ、脇を固めるキャラクターに至るまで主演を張れるような豪華俳優陣なのはさすが劇場版スケールといったところで、殺陣や殺しのバリエーションは必殺シリーズほどではないにせよ、代わりに"請負での悪人始末"という一義的な正義の危うさやそれによって二次的な被害者・加害者を生んでしまうという矛盾と皮肉をじっくりと描いており、人生の残酷さと因果応報を時代劇らしい解り易さで展開してくれます。
 時代劇というと"偉大なるマンネリ"そして"勧善懲悪"が至上命題ではありますが、その大前提を踏まえつつも過去の映像化の積み重ねを大事にしつつも、劇場版という尺とスケールを最大限に生かした全時代的な人間存在の業を見事に描いた秀作だと思います。
 時代劇だから単純明快でお約束ばかりのものと早計せず、老若男女どの層にもそれぞれにそれぞれの形のメッセージが受け取れる作品なので是非劇場でご覧いただきたいところです。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)

4.5原体験者がゆえに思いも。

2023年2月6日
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TBSで深作欣二の放送初回を見たとき鳥肌が立った思い出がある。(たかが)これまでのテレビ時代劇とは、圧倒的にレベチな奇跡を突然見せられ、放送後しばらく動けなかった、塾高2年の秋。それから50年。必殺シリーズが浸透し、手法として歴史遺物(コモディティ化しちまった)となった現在、どれだけ『新しきモノ』を見せてくれるのだろうか。という期待とともに鑑賞。キャメラ照明とも、陰影を強調したザラついた感じで、シリーズ初期のアヴァンギャルドな雰囲気を再現。テレビドリマ的なクローズアップを効果的に使った演出。抑えた役者たちの演技。それぞれが『令和』にリメイクするにあたって、『昭和』をリスペクトしているのが画面から伝わる。なかなか満足すべき仕上がりと思う。テレビで初回目撃した老人には、嬉しいリメイクであった。

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t2law

4.0令和の時代劇の雰囲気を楽しむ!

2023年2月6日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

久しぶりの時代劇、いつの時代にも悪者がいるね。
請負人とオーダーする側の切ない気持ちが伝わる。
ヤバイ仕事を請け負う割には仕掛人は良識ある判断をされていました。

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倭

4.5トヨエツ梅安が非常にクール

2023年2月6日
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時代劇はキチンと差別や男尊女卑を描いてこそ!だと思う。
平等なんてありゃしない。差別や残虐当たり前。
まぁ今の時代余りにもやっちゃうと作品が成り立たなくなってしまうんだけど…

トヨエツ「梅安」緒形拳に並ぶくらいカッコいい。
映画だから好色の梅安を多少の遠慮があるとは言え描けるし(笑)
血しぶきは今の映画ならではです。引きの風景の美しさも。
愛之助とのコンビも面白い。
次回も楽しみしかないです。

子役の歯並びの悪さが大人になって綺麗になってるのは⁈
矯正したのか?

トヨエツでこのシリーズしばらく続けて欲しいなぁ…

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REGZA521

2.5出演者は言う事無し

2023年2月6日
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鑑賞方法:映画館

なんだけど、演出や画作りが兎に角残念な出来で『何か違う』感が最初から最後まで漂ってました。
鑑賞前にメイキングのアクションシーンを見た時に嫌な予感がしまして、残念な事に的中してしまいました。唯一演出で良かったのは愛之助さんの仕掛けシーンくらいであとは演者の芝居だけでもたせてるようにしか見えませんでした。リアルさで行くのか、外連味を持たせるのか、どっち付かずの中途半端な演出に椅子からズリ落ちそうでした。

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ミラ.タイラ

3.5もう少しエグさやエロさがあれば

2023年2月5日
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仕掛人と言えば、自分の代わりに恨みを晴らしてもらう話。
恨みが大きければ大きいほど復讐のカタルシスがある。
しかしながら、本作には韓国映画のような恨みのエグさも、当初のテレビ版のようなエロさも無い。そのせいか復讐のカタルシスもあまり感じられない。
ただ、その分ストーリーはキレイに出来てるし、豊悦をはじめとする役者陣の巧さで充分に楽しめる作品にはなっている。

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キブン

4.0面白くなってきたじゃな~い

2023年2月5日
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鑑賞方法:映画館

興奮

万七女将おみのさんが出てくる辺りからドキドキハラハラ止まらず。最期はホロリと来た。もっと早く思い出していたら、おみのさんは生き延びたのだろうか。
にしても、パート2もキントリも楽しみだ

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印刷局員

4.0トヨエツの色気よ(*ノ∀`*)

2023年2月5日
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時代劇ガチ勢の私としては、大変楽しみにしていた本作!!
原作の池波正太郎は、若かりし頃に通学で熟読したなぁ〜懐かしい。

さて本作、まずは主役の豊川悦司の色気が凄いです。彦さんと関係があるのかと疑ってしまいます笑

周りを固める俳優陣も豪華で、とても楽しめました。特に高畑淳子です。絶滅危惧種のthe女優で、映画への没入感を高めてくれます。
ただ、個人的に気になったのは、おもんさんの菅野美穂でしょうか…。多分、勘違いですが着物を着なれていないんじゃないでしょうか。(逆に天海祐希の所作が美しく、流石だなと思いました。)後、指先の“はんなり感”が無いといいますか…。後、スミマセン。早乙女太一の殺陣もイマイチでした。

とはいえ、池波作品といえばの料理シーンがあったりで非常に満足です!!是非、映画館でご観賞くださいませ

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白長須鯨

3.5緒形拳と豊悦

2023年2月5日
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数十年前のテレビシリーズ必殺仕掛人の梅安は緒形拳さんが演じられていて、飄逸だけど女好きでギラギラしてて脂っこい梅安だった。
豊悦さんの梅安はトーンが低くて鬱屈していて女もそんなに好きでもない。
ギラギラしていたあの頃の時代と今という時代の違いが見事に出ている気がする。

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tacohtk

3.5続編もみたい

2023年2月5日
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悲しい

興奮

カラーデザインが幻想的で池波作品にも関わらず絵撮りは現代的な雰囲気を感じられて良かった。

キャスティングもハマっていてこれだけで見る価値があるし、続編もみたいと思った。

ジョーカーみたいな映画を目指したらしいが、ジョーカーを目指すならもっと作家性の強い監督の方が良かったのでは?

もっと現代的との親和性を感じられる世界観やテーマが必要だったのでは?

それが支持されるとは思わないが。

もっと時代劇のリブートをやって欲しいと純粋に思った。

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w g

5.0やられたら‼️❓やられてなくても‼️❓万倍返しだ‼️❓関係無いけど‼️❓

2023年2月5日
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いやはや、今まで、半世紀ほど前から、梅安は萬屋錦之介、派生した仕掛人や仕事人の藤田まことから今に至るまで、なんと酷いものであるかを痛感しただけで、長生きした甲斐があるとゆうものです。
それほどまでに、この映画は、原作に忠実で、高品質で、丁寧に、凄いものなのです。
ストーリーや演出、映像もさるとこながら、エンドロールでキャストが登場順になるとゆう異例なことになるほどすごい出演陣なのです、適任者総出演レベルなのです。
ああ、一番言いたいストーリーが遅れた、この物語の脚本は、人間関係の縦の糸、横の糸、のみならず絡まる糸が縦横無尽に魂を揺さぶり、心を掻きむされるのです。
菅野美穂の濡れ場に代表されるように、その俳優たちの命懸けの演技に、平常心ではなく観れないくらいに感動するのです🥺🥲
今年は、半世紀の中で最高の時代劇映画を図らずも2本観ることが出来ました、ありがとうございました😊😭生きる糧になりました。
この映画の続編が四月に公開されるそうです、それまでは何としても生きていこう、そう思いました、是非。

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アサシン5

2.0良かったところは

2023年2月5日
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鑑賞方法:映画館

豊川悦司扮する藤枝梅安は特筆すべきところ。
何気ないたたずまいに、ただならぬ雰囲気を醸し出していました。
ひじょうに妖気漂う人物像になっていました。

作品の中身に関しては、原作重視だからだったのでしょうか?
毎回読まず見ずでの鑑賞なのでよく分かりませんが、
相関関係やなぜ仕掛けにまで至ったのかとか梅安の過去とか、過去のまた過去・・と、
本編中ずっと説明されているような気がしました。
でも気のせいかもしれません。
生き別れたたったひとりの肉親をも打ち損じの無い、
安定のミッションコンプリートでした。

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asa

3.0もうひと仕掛がほしい時代劇

2023年2月5日
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大好物の時代劇で原作シリーズのファンなんで期待してたけど、TVの特番レベルの出来でした。内容は原作通りで、トヨエツ梅安も愛之助彦さんもなかなかいい感じで、池波作品お約束の食事シーンが多いのも嬉しい限りです。演出も、逆光や薄暗い室内の照明で江戸の闇を強調した雰囲気作りがいいんだけど、全体的に手堅く作っただけで、映画ならではの広がりやケレン味とかが足らないような気がします。場面のつなぎが悪かったり,余計なセリフやシーンが割とあるので、この内容で130分とは長過ぎです。次回作ありきのエンドロール後のエピソードも、なんかTV番組の次回予告みたいでない方がすっきりします。役者ではトヨエツ梅安が昼と夜の顔の使い分けが上手かったし、天海祐希の悪女も迫力抜群。

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シネマディクト