「もう少しリアリティのある演出を」プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章 ryukakさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0もう少しリアリティのある演出を

2021年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 全体の流れもあまり良い流れではなかったんですが、それを問題にしたい訳じゃなく、それよりも細かい所での演出がそれでいいの?って所がポロポロ出てきてどうかなぁ、と
 相手の罠が満載の場所で慎重にしてたのに、格闘シーンになると明らかに罠にかかるような激しいアクションになってしまったり、罠を解除するのに、それは罠が発動するだろうというあまりに激しいアクションをやったりとか、本来その場所でその人出てきちゃ駄目だろという登場シーンとか、劇場版だからかちょっとケレン味を出し過ぎかと
 プリンセス・プリンシパルってスパイ的な作品なので、表に出てこないちょっとした演出で作戦が上手くいったりいかなかったりという演出こそが格好良いと思っていたので、逆に言えば激しいアクションが発生してしまう、派手な登場をしてしまう、という事こそがすでにスパイとしてはもう失敗してるという印象を今回は特に受けました。あれだけ派手に動いた後にどうやって次の任務をバレずに行っていくんですか?
 そういう意味で今回の様々な演出はあまり褒められたモノでは無く、ああいう隠しようの無い派手なアクションと平穏なスパイ活動が平然と進んでいく世界であれば、今回のシリーズあまり期待できるモノではなさそうです
 そもそもですね、彼女たち、学生生活は今どうなっているんですか?あの革命騒ぎの後、学生として戻れたものですか?その辺の彼女らのカバーの表現とか、そういう緻密なところの表現にこそこの作品の機微が現れると思っているので

ryukak