Arc アークのレビュー・感想・評価
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言葉にできない素晴らしさ
内容的にはSFな作品ということで違和感を持ってもおかしくない内容や世界を、芳根京子さんをはじめとした役者の方々が違和感なく見せてくださったと私は感じます。生きるとは・死ぬとはということを深く考えさせられるような、言葉にできない感覚になる映画でした。
見ることができて良かったです。
映像は好き。
プラスティネーションという死体を生きていた時の状態のまま保存出来るサービスを提供する会社に雇われた少女が、不老不死の処置を受けることになる話。
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構成は主人公が19歳、30歳、不老不死の施術後とにわかれてるので、その章ごとに映像の雰囲気が変わっていく。序盤のアートな雰囲気から後半の白黒、こういうの邦画ではあんまり見た事ないから好きだったな。
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そして、劇中に2回めちゃくちゃ一般人っぽい人達がドキュメンタリー調でインタビューを受けてるシーンがあるんだけど、内容的には絶対演技なんだけど一般人がリアルにインタビューを受けてる雰囲気そのもので、その後の役者さんの演技が逆に不自然に見えてしまうという。良いのか悪いのかは分からないけど、私はおっ!って思った。
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もし不老不死が実現したらというシュミレーションも割とよくできてたと思う。その上で観客が自分はどう生きることを選ぶか考えさせるような作りにはなってるけど、私は前半のちょっとSFチックな雰囲気が好きだったので後半ジャンルが変わってヒューマンよりになってしまうと不老不死への興味が薄れちゃったな。
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芳根京子ちゃん、10代90代の時は良かったけど、30代だけやけに不自然だったなぁ。
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原作読むやつ
ムツカシ…。
ケン・リュウ原作だもんな…
『紙の動物園』読んだときも、なんだかムツカシ本読んだぞ!というのしか覚えてなかったり(苦笑)
ということで、オモシロイのかムツカシのか良く判んないんだよね…頭ん中で…。
不老不死ってテーマなんだけども、なんとも言えんな。
答えないものだから、ホワンとしたままだよな。
桃源郷みたいな所なら、ずーっとフワフワ生きていたいかもだけど、
現実世界で考えたらそうでもないし…。
しかし、芳根さんは、とても良かったなー。
大人の女優さんになられたなー。
とりあえず、原作を読んでみたいやつ。
一昔前のフランス映画の様な雰囲気と発想、そんな印象
不老不死を研究する場所にしては、古めかしく美しい美術館の様な建造物が調和しているのかどうかはわからないが、内容の近未来感はヘンテコで昔に観たヨーロッパのアート系作品みたいだった。
身体は30歳のまま生き続けた貫禄が感じられなかったのは残念。
設定に難あり…
それほど遠くない未来に「不老不死」が実現し、30歳の姿のまま永遠に生きることになる女性(芳根京子)の物語。
不老不死が当たり前となった世界は、皆妙にドライな考えになるのか、ラストのリナの思い切った決断にもどこかアッサリ…
不老不死の逆である〝死〟に対して、それほど深い掘り下げはないように感じた。
それから、不老処置を受けて89歳になっても30歳当時の容姿を維持していたのに、135歳になると急に白髪だらけで芳根京子が倍賞千恵子にチェンジ…
5歳だったはずのハルも、しっかりおばさんになって子供までいたりして、設定に結構謎が多い 笑
そもそも、寺島しのぶと岡田将生が兄弟ってのは、ちょっと無理があるでしょ 苦笑
冒頭いきなり始まるコンテンポラリーダンスの如く、かなり前衛的な世界観で好き嫌いが分かれるかも…
テンポも決して良いものではなく、正直に言うと127分の上映が「長かったなぁ〜」と感じてしまった。
悪くない
芳根京子さんの演技が好きなので観に行きました。
どういう話なのかどうやって終わる話なのか考えながら観ていたので、特に眠くもならず、あとはただただ芳根京子の演技と造形美、岡田将生の造形美に感動してました。(人前に出る仕事をしてくれてありがとう)
たしかに長いなとは思いましたが、リナの135年を考えるとこれくらい長くていいでしょう。後半の30歳からみせられても、私はリナという人物を理解できないなと思ったので問題ないです。
不気味な世界が当たり前であることを1時間ほどやってくれたので不老不死もわりとすんなり受け入れられました。
また、135歳までリナの見た目が全く変わらないので、89〜90歳以降モノクロ画面になるのは、映像の時系列が混ざった時にわかりやすくてよかったです。
私的に、この映画を観た後に思ったのは、人間が不老不死の選択肢を得たとしても案外世界は変わらないのでは?ということです。
だとすると、衣食住が昔(リナ19歳)と今(リナ90歳)でほぼ変化がないのは良い魅せ方だなと思います。
ちなみに、後半で島の外の状況が全く分からなかったのですが、あくまでリナの話なので。
一部の人はそういう近未来での文化や技術変化も見たいそうなので(変わらないわけがないという先入観なのかしら)、そういうことを楽しみたい方には全くおすすめ出来ません。どうかハリウッド作品を観てください。
まぁただ単に予算がなかっただけかもしれませんけどね。
原作未読 せっかくコンセプトは面白いのに色々ツッコミどころが箱詰め...
原作未読
せっかくコンセプトは面白いのに色々ツッコミどころが箱詰めになってて没頭感がサッパリ・・・
もっと激しいストーリー、非道いシークエンスとかがあればそのアラも忘れるのに。
単調で抑揚が無くぶっちゃけ観てるのが辛かった感じ。
芳根京子さん目当てだったので彼女の色々な姿を観られたのは良かった。
死者をそのままの状態で保存する話から不老不死の方法を開発。
リナ(芳根京子さん)が不老不死となって生きていくストーリー。
出だしのダンスシーンに期待値が上がったけど、いきなりエマ(寺島しのぶさん)がリナをスカウトする唐突なシーンから怪しい雰囲気に。
芳根京子さんがたくさん観られたのは収穫だったかも( ´∀`)
映画を観ながら人生を考える
映画は集中してみる、、、のがいいんでしょうけど、観てるうちに死生観を考えますね。
私はいつまでも若くありたいと思いつつ、自然な加齢で、その年齢も経験したいと思います。
SFを楽しみつつ、自問自答する。ラストシーンのWキャストも、変化があってよかった。
現代は不老不死ではないが、それに近い。
個人の死生観が問われる日が、すぐそこに来ています。
この映画は浦島太郎の玉手箱だ
一つ気になったのはリナの娘のハルは何歳の時の娘だろうか?ということ。
リナの誕生日サプライズは90歳だったが25~30歳位に産んだとしても外見7歳でも実年齢60歳前後のはずだけどずっと子供のまんまなんだろうか?
いくら不老化の手術を受けたとしても病気になったり事故に遭ったら結局死ぬのではないのだろうか?
不老化をリナが選択している間の映像はモノクロになっているのは何か意味があるのだろうか?
リナがテロメアの注入をやめた時、ハルもテロメアの注入をやめたのだろう。大人になっていた。そこからの映像はカラーに戻っていた。
死があるからこそ生に意味がある、というのはそれしか選択肢が無かったときの考え方で不老化が可能になってからはまた新しい価値観が生まれる、というのは確かにその通りだと思ったが、最終的に永遠の生(これを体験している人がいない以上想像するしかないのだが)よりも老いて死ぬ事を選んでしまう、というのがやはり普通の考え方なのだろう?浦島太郎も最終的に玉手箱を明けてしまう。
なぜなのか?と考えるに変化のない事は死よりも恐ろしい事だと我々が思っているからではないだろうか?自分なら永遠の生は得てみたいと思う。戦争とか巨大隕石の衝突で地球滅亡とかは体験したくないが、どれだけ科学が進歩するのかは見てみたい。車は空を飛んでるのか?ロボットが仕事をして人間は働かなくて良くなるのか?
飽きればテロメアの注入をやめれば良いだけだ
映像センスと作家性が高次元で共存。脚本が平均以下。でも次も見たい監督なのは間違いない。
「蜜蜂と遠雷」がとても良かった記憶があったので同じ監督の今作を鑑賞。
だが、これは決して面白い作品では無かった。
特に脚本が平均以下で、テーマから来る哲学的だったり詩的なセリフを人間が発するであろう自然な言葉に変換出来ていない箇所が多すぎて早々に臨界点を超えてきた。
シーンとシーンの繋がり、人の出入りも不自然で、見ているこっちが立ち止まって、
なんで次はこのシーンなんだっけ?
なんでこの人とこの人が今ここにいるんだっけ?
と理解する努力をしなければいけない箇所も多すぎた。
理解しようとしても理解できないご都合ワープも散見された。
観客に無駄なストレスを与えないような、上手い脚本家なら当たり前にサラッと使いこなしている技術を、この脚本家(協同脚本の監督も)が持ち合わせていないのが致命的だったと思われる。
しかし、演技が達者な役者が揃っていたので、致命傷はギリギリで回避できていた。
その一方で、映像センスと作家性が高次元で共存している点は評価したい。
決して予算が多かったとは思えないが、それでも鑑賞するに値するSF映画になっていたのは、監督の技量があったからだろう。
出演する作品を慎重に吟味しているような名優がたくさん出ていたのも、この監督への信頼感の表れでしょう。
ちゃんとした脚本家が手がけたハイクオリティな脚本とハリウッド並みの莫大な予算があったら、この監督はどんな映画を作ってくれるだろうか?
そう夢想せずにはいられなかった。
死生観をテーマにした作品は難しい。不老不死を重ね合わせることで期待...
死生観をテーマにした作品は難しい。不老不死を重ね合わせることで期待値が高かったこともあるが、男女名優を生かし切れていない駄作であり、金と時間の浪費であったことが悔やまれる。
難しいテーマだなーと思いつつ、独特の演出が、そこをまたしっかり支え...
難しいテーマだなーと思いつつ、独特の演出が、そこをまたしっかり支えていて、監督流石だとは思った。ただ、難しいので、途中少し退屈になったのはあった。
いやこれはなかなかな、、
ケンリュウ製作総指揮となっている。うむ。。
石川監督は海外で修行積んだ形跡もあったはずなので期待していたんだけどこれは邦画SFの新しい何かにはならなかった。
冒頭の秘密クラブみたいなのがカッコよく決まってたらと。この監督、悪い意味で固い。躍動感とかヤバさやエロチックな要素があってもよさそうなところにそれがない。確か『蜜蜂と遠雷』もクライマックスのコンクールの演奏に躍動感が皆無。今回もせっかくカッコいい操り人形みたいなシーンが用意されてるにも関わらず。。そしてなかなか興味の中心を示してくれないのでドラマが盛り上がらない。
前半、もっと不老不死への興味を盛り上げて、後半のそうなった世界でのドラマでカタルシスを、って感じが一向に盛り上がらない。記者会見やニュースの出し方も割とにぶかったな。ただ、次から次へと豪華キャストが出てきてビックリ。期待値は高かったんだけど、、うむ。。
死なない世の中で死を望む自由
人類初の不老不死になった女性の人生を描いたお話
冒頭のリナの踊りがアバンギャルド過ぎて『なんやコイツ!?』と思っていたけどその後の言動が普通だったので
イキったはずかしい踊りシーンいらないんじゃないの?と思いながら視聴開始
そしたらエマも変な踊りをしていたのであの会社はダンサーを求めていたのだなと理解した笑
最初は不死になったはいいけど大事な人を失って生き続けるのは辛いよ。時には死だって良いものだよ〜みたいな結末になるんだろうと思っていた
でも全然説教くさくなくて単純に1人の女性とその家族の決断を見せてくれた事でこちらも生と死について少しは考えることができた
絶対泣き喚きながら叫ぶ奴出てくると思っていたのに笑
さまざまな理由で永遠の命を手に入れられなかった者や一度手にした永遠の命を手放す決断をする者
最終的な結末は同じなれど選択の自由を持つ者はやはり幸せなんだろうと思った
なんだか観ていて胸にグッとくる映画でした
でも芳根京子の美しさが1番グッときたよ
最後に一言
さすがに腕のオブジェ化は娘に悪影響な気がするよ
もうちょっとコンパクトにならんか
原作読了済。映画「メッセージ」を見た後、原作者テッド・チャンを漁った時に、ハヤカワ文庫のセレクト集でケン・リュウを知った。この2人、何となく雰囲気が似てる。現時点でSF界の最高峰に位置する作家たちだそうである。そのケン・リュウが"エグゼクティブプロデューサー"だというので、期待していたんだけど…。名前だけなのかな。
ストーリーは割と原作にそっている。原作は短編なので、そのまま映画にすれば90分以内で終わると思う。しかし127分になった。感覚的に長い。途中で飽きてきた。原作からプラスした部分が、どうも間延びさせている原因な気がする。
不老不死の処置を受けられない人のために、島に施設を作る。施設はきれいだけど、島内の家や街並は昭和を感じる。古い漁船の燃料は、この時代でもあるのだろうか。ネガフィルムのカメラに、モノクロ手焼きプリント。あまり未来感がないなぁ。
ロケ地・小豆島の風景はモノクロでもきれいだった。俳優の演技は良かったが、見た目が若くて精神は円熟というのは、やはりわからなかった。あと、不老不死によって起こる世界の変容も、突っ込んで描かれておらず、ラジオ放送で説明されるのみ。材料を与えられて、自分で考えてということかな。何というか、話を詰め込んでみたけど表面なぞるだけで終わった感じで、全体的にコンパクトにまとめた方が、自分には合っていたと思う。
そうかなぁ
不老と不死は違う。
いつまでも若々しく死が訪れないということは、永遠に自分を“生かし”続ける責任を負う。そんなの嫌だ。疲れるし、飽きる。全然楽しそうなイメージが湧かない。いつでもできると思ったら前向きに生きなさそうだし。劇中でも自殺者激増と言ってたのはそういうことかな。
不老ってそんなに全員が望むことなのかな?
旧人類だからそう思うのかな。でも入れ替わりの過渡期の社会の混乱を新旧人類は乗り越えることができるのだろうか?
みんな何歳くらいで老化ストップしたいのかな。肉体的成長が止まるのっていくつくらい?
世の中、その年齢以下の容姿の人だらけになり、それより上のいわゆるオジサンオバサン爺婆の姿は存在しなくなるってことだよね。
以外ネタバレ?
作中、なぜ夫(小林薫)は不老措置をしないのか?と周りがやたら不思議がっていた。
愛する妻が老いて死んでいくとわかっているのに、それを自分だけ若い容姿のまま見守り、最期を看取るなんて耐えられるか?
連れ合いが老いていくなら、一緒に歩んでいきたいに決まってるだろう。
そこだけすごく違和感があった。あなた達そのくらいの想像力もないの?その程度の感性で不老措置の選択なんてできるの?と。
不老不死
もし、不老不死になれたら、なったとしたら、どうなるのだろう。
映画の最後の方に描かれたように、若い人は無条件に不老不死を選択する一方、一定程度年齢がいった人は、限りある命を選択するのだろうな、と思いました。
何か、小学生は「夏休みが一生続けば良いのに」と思う一方、大人が「一生続くと何もしなくなる上、ありがたみも忘れる」ということを悟っているように感じました。
メインのテーマには考えさせられるところがありましたが、「オープニングのあの踊りは何?」「父親は誰?」などと、理解が出来ない面もありました。
なお、芳根京子が、松岡茉優やベッキーに見えたりしました(私だけ??)
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