14歳の栞のレビュー・感想・評価
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よくここまで、いろんな魅せ方があるなあ
登場人物はみな、ほんとに普通の中学二年生だった。
ただ、ドキュメンタリーのようで、ドキュメンタリーに見えない。一つの映画として完成していた。
それは間違いなく、製作陣の力である。
演出、編集によって、見事に惹きつけられる映像になっていた。
撮影の仕方ひとつで、誰でも主人公になる。
音楽ひとつでドラマティックにも、前向きにもなる。
35人分も、よく引き出しがあり、そしてそれを接続していたのに脱帽である。
たった2ヶ月あまりの出来事なのに、一年間通して彼らを観ている気になった。
多少退屈なところはあるかもしれないし、すごい心が動くものでもない。
ただ、観た人が昔を思い出し、今に思いを馳せる。まさに自分の人生という物語の、栞。
2023年劇場鑑賞42本目
永遠の「あの頃」
何も起こらない。ただ14歳の2年6組、35名を映しただけ。それだけなのにそこに価値を感じるのは、もう2度とあの時に戻れない大人になったからか。
子供らしい純粋さと将来を少しずつ考える大人との狭間。試験や部活、学校行事に追われてあっという間に過ぎ去っていく14歳。
この映画を観ている間、自分もあの頃に戻って何をしていたかと思い出す。
無かったことにしたい思い出も、楽しかった瞬間も、全部そこにあって、その延長線上に今の自分がいることを再確認する。
14歳に戻れたら…なんて思う時もあるけれど、いつだって10年、20年後には「あの頃」に戻りたいのかもしれない。
でも、「あの頃」は今かもしれない。
14歳には戻れないけれど、今だからできることをやっていこうと思えた作品。
これを撮るかー。
いったい何を見せられてるのだろうか。
他者理解?
あの時との自分との違い?
時代は変われど「いるよねー!」というヤツ?
中2病の今を、かつ目せよってこと?
・・・
結論、考えられることは全部だった。
でも、なんで面白く思えたんだろうか。
シンプルに明示できない自分がいることが、気持ち悪い。
全員に共通してるのは、かれらの言葉を引き出すにあたり、どれだけ事前に関係構築しているのだろうか。そして、ひとりひとりのインタビューの回数や所要時間も気になる。質問への答えは、総じてガードが低く、端的で、赤裸々で、迷いがない。もしかすると、カメラの前だからこそ装うことなど、かれらには容易いことのように思え、聞けば聞くほど本音が見えない。
学校にいる時、家にいる時、インタビューを受けている時のいずれも異なる人格を持ち、それぞれの環境に応じて自らを使い分けている。それもまた自分であると言わんばかりに。
この作品の面白さは、ドキュメンタリー様式の中に隠れる真実と虚像で、そんな人間がもつ両面性にあるのかもしれない。
フレデリック・ワイズマンの作品に登場する人物には、インタビューが無い(気がする)。どの人物とも等間隔に距離を保ち関係性においてオーディエンスが登場人物の人物を規定してしまうことで、監督の主体を極力薄めることに成功していることに気づく。
ちなみに、グレタ・トゥーンベリさんの「気候変動のための学校ボイコット」を始めたのは、ちょうど彼らと同じ歳の頃。大人や社会へ疑念を抱くキッカケは、まさに中二なのかも。
令和版3年B組金八先生 2時間スペシャル
みなさんが書いている通り、今の時代によくこの取材の許可が出たなと。学校、保護者、そして何より本人たちの理解に敬意。同世代の子供を持つ親として、現代社会を見る視点として、あるいは彼らと同い年だった当時の自分を感傷的に振り返る視点として。様々な視点から体験することができる秀作だと思う。いろんな感想があっていいし、そうあるべき。
ザクッとした編集が心地よい。作品の終盤、不登校になった彼が写真撮影に現れるのか?吹奏楽部の発表会はうまく行くのか?それらをザクッと見せる、そんなことはどいうでもいいんだ、大事なことはそこじゃないんだ、と言わんばかりの編集に爽快感を感じた。
ドキュメント映画は必ずどこかに取材者の意図が入り込む。それは当たり前のこと。でもこの作品は最後の最後までほとんどそれを感じさせずに突っ切っていて、それはなんでだろう?ということをずっと考えながら見ていた。
一つ大きなことは、全てを撮影させているから。モザイクも撮影不可のエリアもない。あったかもしれないがそれを感じさせないほど、全てを撮影している。不登校の生徒の顔も、教室も映している。文字通りありのままが撮れる、そういう奇跡的な被写体、取材対象者であったことがまずは大きい。撮影不可なものがないから、それはもうむき出しである。
もっと大事なことは、14歳の彼らの日常がイキイキと輝いていたから。
思春期のど真ん中、中二病という病気の名前wにまでなるほどあやふやなこの年齢。彼らが思い、感じ、悩み、怒り、喜ぶ、その姿は魅力的に映り、美しかった。彼らの生命力、未来に向かって進もうとする(進まなければならない)無垢さ。それはある意味で羨ましい姿。嫉妬心のようなものまで感じさせた。それは少し明るい日本の姿。
そして、監督がここだけは意図的に言葉を繋いだ、ラスト間近での14歳たちの自己評価。諦め、達観、未来に期待してない、こんなもん、限界、そこそこ…そんな空気をまとわらせたまま物語は閉じていく。意図を持って編集されていた。監督の問題提起。日本の未来への課題をさりげなく浮き彫りにしながら、「令和版金八先生2時間スペシャル」は終わった。
壮大なリアルあるある劇場。
映画館でしか多分観れない作品
いまの個人情報に過敏で苛烈な世の中で観るにはかなり難しい作品で、よく公開できたなと思うくらい14歳が言葉にしたものを納めた作品でした。
ディスク化もネット配信も多分、厳しいんじゃないかと思う。というか、映画館だけで見れる作品であって欲しい。そこで上映して、そこで感じたもので終わり、くらいの。そんな意味で、映画館でしか観れない映画だと思いました。
ベースはうまく映像作品としてパッケージされていて、かなり見やすいドキュメンタリーでした。人間の言葉の点と点を線でつないでいろんな角度からの意見を、納めていて、伏線のように見せるのがとても技巧的でエンタメ的。でも言葉を引き出せる関係性になっているところがまずすごいというか。なるべく、個人のありのままをおさめようとしているところに好感触でした。ドキュメンタリーだから、切り取り方は非常に難しく、編集も難しく、何をしても恣意的になるし、特に言葉が表すものとかも難しいし、
プライムベートにかなり深く立ち入っていて、ある意味で人の家のプライベートムービーを見てしまったような感覚さえある。
個人の意見と客観的視点と、なるべくは傷つけないけど、でも面白いものに仕上げようとしている、非常にバランスの取れた最小公約数を乗り切った作品でした。
いまできる範囲でだいぶ14歳の心の動きの煌めきみたいなものに近づこうと作品だと思います。
手放しに素晴らしいというのはテーマがテーマだけに少し憚れるけど、でも素晴らしかったと思いました。
製作陣ご苦労様、スゴい!!
前提としてこれが彼らの全てではないし、もっと闇を抱えた部分や話せないことも数多くあるだろう。
また2年6組の全てでもないだろう。
それでもこれは、その人生で一瞬の時間を見事に切り取り、過去とうに過ぎた大人たちに照れ臭さや感心、或いは自省などもあるかもしれない様々な感情をくすぐる。
このドキュメンタリーは3年前ならば、彼ら彼女らは高校3年生で、また人生の選択を迫られているのか。
ティーンエイジャーの3年間ならば、また考えが変化した子もいるのだろう。
この映像を見たら照れ臭いのかなー
最後のドローン撮影はスゴいよ、リアル金八、THE・青春。奇跡的な映像だよ!!
おじさんおばちゃんおじいちゃんにおばあちゃんになっちゃってた人、絶対に観て欲しい‼️
感謝!観ておいてよかった!!
このドキュメンタリーは良かろうが悪かろうが
自分自身の中学時代を思い返すことになる
謎に学級委員に立候補したあの人とか
いつも机に突っ伏して寝ているあの人とか
教室では静かなのに部活では生き生きしてるあの人とか
そんな彼ら彼女らの内側を知ることになる
自分がクラスメイトのほんの一部しか
見てなかったことを思い知らされる
放課後、ましてや帰る家など想像の余地もない
学校外に得意なことがあるなんて、
余りにも当然のことなのに
この映画ではさらに、一人一人の心の内を知れる
あの自然体は、製作者の密着の
賜物だろう
本当に理性が芽生える頃の
初期衝動の純粋な塊みたいなものが見れる
友人の好きなところを並べて大好きと言ったり、
できれば友達になりたいと言ったり。
14歳にしか出来ないですよ
また中学2年生ってのもちょうど良くて、
卒業とか湿っぽくなる訳じゃなくて
ただ単にクラスが終わるっていう
それだけなのがいい。
過剰に脚色したり盛り上げたりすることなく
事実が淡々と置かれていって
そこから観客が何かを感じ取るイメージ。
だからフラットだし誰かに肩入れすることもない。
製作陣、そして何より生徒さんたちに
ありがとうと言いたい
あの時期に、常にカメラに撮られてるとか
絶対に嫌だろうしね
本当にすごいドキュメンタリーですよ
ぜひ「24歳の栞」が観たい……
思ってたよりいい中学
まず想像していた中学と違いました。自分の通っていた中学が結構荒れてたからか、こんな善良ないい子達しかいないクラスが有り得るのかとびっくりしました。映してないだけかもしれないですが、もっと家庭環境が複雑だったり非行に走る生徒とかも居るのかなと思っていたので、ある意味清く純粋な気持ちで観ることが出来ました。あと校舎もすごく綺麗で私立かと思いました、羨ましい…。
さて内容ですが、本当に14歳のリアルがそのまま映し出されていました。35人のクラスメイトひとりひとりの思想を垣間見れたのは非常に面白かったです。部活に勤しむ子、静かな美術部の子、不登校の子、いじり役の子、いつも机に突っ伏している子、秀才な子、車椅子の子、どのクラスにも1人はいそうな、そんな14歳の子達が何を考えて学生生活を送っていたのか、当時の自分のクラスメイト達を想起し、照らし合わせながら鑑賞しました。
35人の中には、クラスに興味が無い、友達なんていらない、という子が結構いて、その考えに至った理由はそれぞれ違いますが、あくまでそれは表面上の話で、本心はその逆、という子が多かった印象です。(編集のせいでそう感じるだけかもしれませんが。)
主題歌である栞の歌詞にもありますが、「今ならまだやり直せる」時期でもあり、そう出ない時期でもあります。仲間たちと楽しく過ごすもよし、他人を気にせず自分の好きなことに没頭するもよし、彼らがこれからの人生でどんな選択をとるのか気になります。
ちなみに私は21歳になった今も、他人とコミュニケーションをどう取ればいいのかよく分かっていません。14歳から見た21歳は大人に感じますが、現実はまだまだ子どもで、これから先30歳、40歳になっても本当に完成された大人には到底なれる気がしません。映画を観ながらいつまでが子供でいつからが大人なのか考えていましたが、悩み、考え続ける限り人はいつまでも子供であるように思います。確かにもう思想や性格を変えることが難しい歳になりましたが、それでも悩みの数だけ成長があると思うので、とりあえず今は21歳の栞をこのレビューに一旦挟んでおくことにします。大学3回生でちょうど進路の分岐点の今、この映画に出会うことが出来てよかったです。
P.S.個人的に1番好きなシーンは、バスケ部の男の子が女の子(部活忘れました)の家の前でホワイトデーのお返しを渡す場面です。心の中のトキメキが爆発して、思わず口を手に当ててしまいました。このシーンが観れただけで私は満足です。
経験者なのかな?
まずドキュメンタリーではカメラを意識させなくするのが大変だとドキュメンタリーの先人達が言ってるのはよく読むけれど、スペクタクルな作りなのはかなり意外。この作りのせいで、映画評論やメディアにはあんまり取り上げられていないような。。帰ってキネ旬読み返してみよう。チラチラは絶賛の声を聞いていたので、キネカ大森で鑑賞。みんなカメラの前にたった経験があるのを疑いたくなる。子供がいる人や今、中学生はこれをどう思うだろう。もちろん、彼らの成長が楽しみだ。
キネ旬の2021年ベストを見てみたら誰一人この作品を挙げていない。なぜだろう。あの声明を受けて取り上げることも禁じたのか。それとも単にキネ旬に発表するような書き手と相性が悪くスルーしているのか?どちらも考えられる。確かに映画ファンが喜ぶタイプの映画ではない。ラスト大胆にクリープハイプがかかるドキュメンタリーなんて他に思いつかない。ドキュメンタリーの新潮流になりそうだが、そう簡単にできるような内容でもない。杉田協士や深田晃司が学校でたまに授業をやるとインタビューで語っていたと思うがそのような機械がないとなかなかここまで深く入り込むことは難しいだろう。しかも、おそらく公立の学校の為、法律的にソフト化はかなり難しいので、見れて嬉しい。
念の為、さらに映画芸術も確認したが誰も挙げていない。
中学2年生の2学期は最も青くて痛くて脆い
2022年劇場鑑賞21本目 傑作 77点
昨年巷で話題になっていて、存在も存じ上げていたし惜しくも見損ねていた作品の一つで、2022年春に渋谷にて上映1周年記念で期間限定上映されていたので期待を膨らませて鑑賞。
結論、まあ本当に良かった。
生徒一人一人のあの時あの年代あの刹那に抱く心情、痛いほどわかる。
私自身自他共に認めるほど幼少期から大人っぽいと言われてきて、いつもどこか俯瞰から眺めている自分がいたり、今思えばもっと我を捨てて弾けとけばなあとか思っていましたが、今作に登場する生徒たちがすごく大人びて見えた節もあれば、当時の自分と重ね合わせる子がいたりだとか、終始痛いほど沁みた。
14歳って本当にいいところ着きましたね、大人になってきている一面も徐々に出てきるし、まだ若い一面ももちろんあるし。
特に自分を客観視できていてるけど、まだ青いあの感じが最高に痒い。
配信や円盤化の予定がないとのことだったので、本当に見れて良かったです。
是非。
何をどう描きたかったのか?
結局のところ、何を撮りたかったのかがわからない映画でした。
冒頭の馬のシーンも、子供から大人になるその境目を描きたいという意思表明だという風に受け取りましたが、
14歳が「子供でも大人でもない時期」の入り口という点で外れてはいないけど、成長の1時点にすぎず、また被写体となる生徒が35人もいるため前後の文脈が描ききれず成長の過程が撮れているとはいいがたいです。
ありのままの「2年6組」というには、紹介順が出席番号順や所属部活ごとというわけではなく、
また各生徒にいくつか同じ質問をなげかけてはいますが、そのすべての回答をとりあげているわけではなく、制作側の何らかの恣意性が感じられます。
制作側のこう撮りたいんだという明確な意思や映画のメッセージ性がみられないため、どういうバイアスが掛かっているのかもわからず、ありのままでもなく生徒たちのどういう一面を切り取ったものなのかもわからず非常にもやもやします。
インタビュー以外は、基本的には生徒やその周りの人々の日常の風景が切り取られていますが、
ところどころ制作側が会話に参加したり(単独行動の子など)
BGMに表情がある音楽が使われていたりして、その点でもありのままとは言えない。
ある中学校のあるクラスの一瞬のスナップショットであり、昔を思い出すための栞のような映画だと感じましたが、
制作側の立ち位置が曖昧な点と、冒頭で提示されるテーマと内容の齟齬が残念だなと感じました。
作り手の作為が抑えられた(実験的)作品?なのかなぁ。
この今日のうちにすでに明日はひそんでいる
教室に貼られていたその言葉に、ドキリとした。
そうなのだ。一日一日は切り離されことなく、毎日がつながって続いている。
当時14歳だった自分も、それから40年経ってしまった今の自分も。
ついさっきまで、「俺らの頃なんてスマホなんてなかったし」とか「今の子供たちと世代が違うし」とか思ってたのに、なんだ同じじゃん、と思えた。教室の中がほぼ世界のすべてみたいなもので、皆同じ服装をして、決まったスケジュールで管理され、これでいいのか悩み、ちょっと自分を偽り、友とふざけ、恋もし、早く大人になりたいと焦れ、子供のままがいいやと甘える。
彼ら彼女らは、14歳の中学生ではある。個性はそれぞれ。ゆえに生き方もそれぞれ。だけど、ひとりひとりが、確固たる人格を持った個人である。
なるほど、あとからじわじわ来る。そして脳裏に残された映像の中に、いるはずのない遠い昔の自分を探している。
なんでもない
毎年見たい!!!!!!!!!!
ネタバレ注意です!!!!!
去年から見ようと思ってたけど、時間が合わなくて再上映でやっと見れた映画です!!
現在私は14歳、共感するものが多くありました。
なかなか悩みを人に言える人間ではなくて、でもこの映画で、「自分だけじゃないんだ」と思えたり、全然性格の違う子は「あの子はこういう考えなのかな」ととても考えさせられました。
日常を切り取っているからめっちゃガチやし、2年生の3学期を2時間で見るのには短かくて、もっともっと見たかったです。
でも、2年6組の皆さんはとても素敵なクラスだと思いました!!学校を休みがちな子にはそれぞれ思ってることがあって、球技大会とかであんなに協力できるのが素敵でした!!
日常を切り取っているから、家での様子もめっちゃ普通に進んでいく感じ、スタッフさん(?)の声が入るのがめっちゃ少ないし、そのままどんどん進んでいくのが、良かったです!!
一人一人紹介されてその全員がそれぞれの自分や周りに対する考え方がみんな違ってみんな個性的で、おもしろかったです!!
最後の方にでてきた子が、自分を出さずに遠慮してる、みたいな感じのことを言ってた子には切なさを感じたと同時に共感が凄かった、
とりあえず桜並木を歩きながらのクリープハイプは最高すぎました!!
2年の3学期見終わったあとに何度も自分のクラスと重ねました。この映画は去年に見てたらまた感想が変わっていたと思います。毎年みたい映画です!!
87点
中学生可愛いなって感想から
面白い子が多くて笑っちゃったし、手紙の所で泣いちゃったし、作り話ではなくドキュメンタリーやからそううまく学校には来てくれないかとか思った。
筆箱、服装、教室移動、ゼッケン、朝1番に学校に着いた時の感じ、掃除の時に机イス全部後ろにやる感じ
超懐かしかったです。
ただ、14歳の頃の自分の心境の懐かしさが難しくて
自分に落とし込もうとした時に
高校の記憶はまだ鮮明で
中学の記憶はざっくりで
中2の記憶は少ししかなくて
あれは中1の感情か、あの時は中3か
など映画を見ながら中2の記憶を引っ張り出す作業。w
僕がこの映画で得られた事は【あの時のクラスメイトの考え】です。
そんな事を考えていたのかとつくづく思った。
これからはより一層、他人の行動に意見を言うのではなく、その人なりの考えがあっての行動だと思うようにします。
事実は映画よりも奇なり
上映期間に見逃して滑り込みで見てきました。
なんだろう。中学生に戻った気分と親戚にでもなった気分と、先生になった気分と色々な感情が湧いてくる不思議な映画だった。
見ながらずっと、どうやったらこんな映画をコーディネートできるのだろうと考えていたけど、どう考えても答えが見えないので考えるのを諦めた。
私が中学生だった時代は何も考えてなかったように思うけど、今大人になって思い返しても何も思い出せない笑
ただ、今の中学生は昔よりも確実に大人びているのは確かだと感じた。
それはスマホなどの発達のお陰なのだろうか?ただ単に私が何も考えていなかっただけで、周りは色々と考えていたのだろうか。
劇中のインタビューで、自分の思っていることや考えていることを正直に打ち明けられるのは凄いな。
今の時代だからこそ、昔よりも慣れもあるのかもしれないけど、そこまで協力的になれるのも不思議だ。
確かにいくらかの脚色はあるのだろう。
ホワイトデーのお返しのシーンは音はどこから拾ってるの!?と見てて思うくらい作られたシーンなのかと感じたが、ラストで思いが叶わない所等はリアルで良かった。
ラスト、先生とお別れのシーンがあるのかと思ったら無い。
先生からしたら、1年担任したクラスは思い出深いのだろうが、生徒からしたらそんなもんなんだろうな。
確かに思い返すとそんなもんだった気がする。
変に映画の締めを求めてスッキリするのではなく、今後大人になっていく14歳の難しい感情を映画にまとめる事で、観客に今後この子達の運命を考えさせる。
その感覚が先生や親戚や仲間のそれに近いものを感じたんだろうな。
この映画のストーリーからしてレンタルは難しいだろう。セルもないだろう。
過ぎ行く14歳の瞬間を劇場でしか見れない。素敵な映画だった。
この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだ...
この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだろう。友達はいない(リセットしたい)と言っている人や、ポジティブだと思っていた人が、全く自分を出していないと話していたり、先生が人気無かったり、、。
将来的なりたくないのは、犯罪者と社畜というのが、笑えたし、怖かった。
同級生のことを、すごくよく考えている人がいるのが意外だった。14歳の時、自分があんな風に思えていたか?もしいたとしても、カメラの前では言えなかっただろう。
続編、14歳の栞の14年後が観たい。学生生活が終わり、どう成長しているのか、今14歳の栞を観てどう思うか。
14歳の自分が、今の自分を見たらどう思うか。
先生が転勤を伝えた時の様子も観たかった。
それとオープニング(動物のくだり)がいらなかった。なんか教育ぽい、まるで正しいことをしているような印象から始まって、モヤッとした距離感からのスタートになった。
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