14歳の栞のレビュー・感想・評価
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中学2年生の2学期は最も青くて痛くて脆い
2022年劇場鑑賞21本目 傑作 77点 昨年巷で話題になっていて、存在も存じ上げていたし惜しくも見損ねていた作品の一つで、2022年春に渋谷にて上映1周年記念で期間限定上映されていたので期待を膨らませて鑑賞。 結論、まあ本当に良かった。 生徒一人一人のあの時あの年代あの刹那に抱く心情、痛いほどわかる。 私自身自他共に認めるほど幼少期から大人っぽいと言われてきて、いつもどこか俯瞰から眺めている自分がいたり、今思えばもっと我を捨てて弾けとけばなあとか思っていましたが、今作に登場する生徒たちがすごく大人びて見えた節もあれば、当時の自分と重ね合わせる子がいたりだとか、終始痛いほど沁みた。 14歳って本当にいいところ着きましたね、大人になってきている一面も徐々に出てきるし、まだ若い一面ももちろんあるし。 特に自分を客観視できていてるけど、まだ青いあの感じが最高に痒い。 配信や円盤化の予定がないとのことだったので、本当に見れて良かったです。 是非。
何をどう描きたかったのか?
結局のところ、何を撮りたかったのかがわからない映画でした。
冒頭の馬のシーンも、子供から大人になるその境目を描きたいという意思表明だという風に受け取りましたが、
14歳が「子供でも大人でもない時期」の入り口という点で外れてはいないけど、成長の1時点にすぎず、また被写体となる生徒が35人もいるため前後の文脈が描ききれず成長の過程が撮れているとはいいがたいです。
ありのままの「2年6組」というには、紹介順が出席番号順や所属部活ごとというわけではなく、
また各生徒にいくつか同じ質問をなげかけてはいますが、そのすべての回答をとりあげているわけではなく、制作側の何らかの恣意性が感じられます。
制作側のこう撮りたいんだという明確な意思や映画のメッセージ性がみられないため、どういうバイアスが掛かっているのかもわからず、ありのままでもなく生徒たちのどういう一面を切り取ったものなのかもわからず非常にもやもやします。
インタビュー以外は、基本的には生徒やその周りの人々の日常の風景が切り取られていますが、
ところどころ制作側が会話に参加したり(単独行動の子など)
BGMに表情がある音楽が使われていたりして、その点でもありのままとは言えない。
ある中学校のあるクラスの一瞬のスナップショットであり、昔を思い出すための栞のような映画だと感じましたが、
制作側の立ち位置が曖昧な点と、冒頭で提示されるテーマと内容の齟齬が残念だなと感じました。
作り手の作為が抑えられた(実験的)作品?なのかなぁ。
淡々と進んでいく画面だからこそ 考えさせられた。 中学2年生の頃って 私らの時代(昭和30年代)は、 子供の殻がどんどんむけていった、 そんな感じだったな。 と、思いながら見ていると、今の2年生も 対して変わらない。と感じた。 それと、先生のダメさも、変わってない! 学校の構造も運営も 昔のまま? これでいいの、日本は? 半世紀以上も前と、あまりに同じ過ぎて怖い!
この今日のうちにすでに明日はひそんでいる
教室に貼られていたその言葉に、ドキリとした。 そうなのだ。一日一日は切り離されことなく、毎日がつながって続いている。 当時14歳だった自分も、それから40年経ってしまった今の自分も。 ついさっきまで、「俺らの頃なんてスマホなんてなかったし」とか「今の子供たちと世代が違うし」とか思ってたのに、なんだ同じじゃん、と思えた。教室の中がほぼ世界のすべてみたいなもので、皆同じ服装をして、決まったスケジュールで管理され、これでいいのか悩み、ちょっと自分を偽り、友とふざけ、恋もし、早く大人になりたいと焦れ、子供のままがいいやと甘える。 彼ら彼女らは、14歳の中学生ではある。個性はそれぞれ。ゆえに生き方もそれぞれ。だけど、ひとりひとりが、確固たる人格を持った個人である。 なるほど、あとからじわじわ来る。そして脳裏に残された映像の中に、いるはずのない遠い昔の自分を探している。
なんでもない
自分だけだと思っていたけど、わたしにも居場所あったのかなとこれを見て、今になって思う。 もう戻れないと悲観的になる映画じゃなくて、なんかこれから頑張ろと思える映画だったので、観るの凄く迷ってたけど観てよかったと思いました。 自分が14歳の時こんなにしっかりしてなかったのが恥ずかしい笑
毎年見たい!!!!!!!!!!
ネタバレ注意です!!!!!
去年から見ようと思ってたけど、時間が合わなくて再上映でやっと見れた映画です!!
現在私は14歳、共感するものが多くありました。
なかなか悩みを人に言える人間ではなくて、でもこの映画で、「自分だけじゃないんだ」と思えたり、全然性格の違う子は「あの子はこういう考えなのかな」ととても考えさせられました。
日常を切り取っているからめっちゃガチやし、2年生の3学期を2時間で見るのには短かくて、もっともっと見たかったです。
でも、2年6組の皆さんはとても素敵なクラスだと思いました!!学校を休みがちな子にはそれぞれ思ってることがあって、球技大会とかであんなに協力できるのが素敵でした!!
日常を切り取っているから、家での様子もめっちゃ普通に進んでいく感じ、スタッフさん(?)の声が入るのがめっちゃ少ないし、そのままどんどん進んでいくのが、良かったです!!
一人一人紹介されてその全員がそれぞれの自分や周りに対する考え方がみんな違ってみんな個性的で、おもしろかったです!!
最後の方にでてきた子が、自分を出さずに遠慮してる、みたいな感じのことを言ってた子には切なさを感じたと同時に共感が凄かった、
とりあえず桜並木を歩きながらのクリープハイプは最高すぎました!!
2年の3学期見終わったあとに何度も自分のクラスと重ねました。この映画は去年に見てたらまた感想が変わっていたと思います。毎年みたい映画です!!
87点
中学生可愛いなって感想から
面白い子が多くて笑っちゃったし、手紙の所で泣いちゃったし、作り話ではなくドキュメンタリーやからそううまく学校には来てくれないかとか思った。
筆箱、服装、教室移動、ゼッケン、朝1番に学校に着いた時の感じ、掃除の時に机イス全部後ろにやる感じ
超懐かしかったです。
ただ、14歳の頃の自分の心境の懐かしさが難しくて
自分に落とし込もうとした時に
高校の記憶はまだ鮮明で
中学の記憶はざっくりで
中2の記憶は少ししかなくて
あれは中1の感情か、あの時は中3か
など映画を見ながら中2の記憶を引っ張り出す作業。w
僕がこの映画で得られた事は【あの時のクラスメイトの考え】です。
そんな事を考えていたのかとつくづく思った。
これからはより一層、他人の行動に意見を言うのではなく、その人なりの考えがあっての行動だと思うようにします。
事実は映画よりも奇なり
上映期間に見逃して滑り込みで見てきました。
なんだろう。中学生に戻った気分と親戚にでもなった気分と、先生になった気分と色々な感情が湧いてくる不思議な映画だった。
見ながらずっと、どうやったらこんな映画をコーディネートできるのだろうと考えていたけど、どう考えても答えが見えないので考えるのを諦めた。
私が中学生だった時代は何も考えてなかったように思うけど、今大人になって思い返しても何も思い出せない笑
ただ、今の中学生は昔よりも確実に大人びているのは確かだと感じた。
それはスマホなどの発達のお陰なのだろうか?ただ単に私が何も考えていなかっただけで、周りは色々と考えていたのだろうか。
劇中のインタビューで、自分の思っていることや考えていることを正直に打ち明けられるのは凄いな。
今の時代だからこそ、昔よりも慣れもあるのかもしれないけど、そこまで協力的になれるのも不思議だ。
確かにいくらかの脚色はあるのだろう。
ホワイトデーのお返しのシーンは音はどこから拾ってるの!?と見てて思うくらい作られたシーンなのかと感じたが、ラストで思いが叶わない所等はリアルで良かった。
ラスト、先生とお別れのシーンがあるのかと思ったら無い。
先生からしたら、1年担任したクラスは思い出深いのだろうが、生徒からしたらそんなもんなんだろうな。
確かに思い返すとそんなもんだった気がする。
変に映画の締めを求めてスッキリするのではなく、今後大人になっていく14歳の難しい感情を映画にまとめる事で、観客に今後この子達の運命を考えさせる。
その感覚が先生や親戚や仲間のそれに近いものを感じたんだろうな。
この映画のストーリーからしてレンタルは難しいだろう。セルもないだろう。
過ぎ行く14歳の瞬間を劇場でしか見れない。素敵な映画だった。
この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだ...
この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだろう。友達はいない(リセットしたい)と言っている人や、ポジティブだと思っていた人が、全く自分を出していないと話していたり、先生が人気無かったり、、。 将来的なりたくないのは、犯罪者と社畜というのが、笑えたし、怖かった。 同級生のことを、すごくよく考えている人がいるのが意外だった。14歳の時、自分があんな風に思えていたか?もしいたとしても、カメラの前では言えなかっただろう。 続編、14歳の栞の14年後が観たい。学生生活が終わり、どう成長しているのか、今14歳の栞を観てどう思うか。 14歳の自分が、今の自分を見たらどう思うか。 先生が転勤を伝えた時の様子も観たかった。 それとオープニング(動物のくだり)がいらなかった。なんか教育ぽい、まるで正しいことをしているような印象から始まって、モヤッとした距離感からのスタートになった。
何かあるというわけでもないのに
ある中学校の一クラス生徒一人一人もれなく追ったドキュメンタリー作品。 第三者が介在したらドキュメンタリーにならない、というのは大きな勘違いで、マイケル・ムーアの主義主張がショーのように繰り広げられるのもドキュメンタリーですし、樹木希林の晩年を追ったドキュメンタリー映画に至っては撮られている樹木希林本人からそのまま撮ってどうするのと叱られる始末。 だから知らない大人にカメラを向けられてちょっと飾った言葉を言ったとしても、本当はしないようなことをしたとしても、それはそれで彼らから出てきたものなので嘘でも演出でもないのです。 話が逸れましたが、不登校の子がいても、車椅子の子がいても、他の人と同じくらいの尺で流されていき、先生なんかだと手のかかる子は重点的に気に掛けるのかもしれないのですが、第三者ならではの平等で描けていてそれが面白かったです。
不思議な出会い
緊急事態宣言中の休日で、出かける先もなく映画でも見ようと、収容人数の少ない映画館での上映作品をネットサーフィンしていた。池袋のシネマ・ロサという映画館が営業をしていて、カサブランカを何十年ぶりに鑑賞しようか迷っていたところ、ドキュメンタリースタイルの中学2年生を題材にした映画に目が止まった。河原の桜の木の下で集合写真を撮っているタイトル画面に引き付けられたのか、この映画を見ることに決めた。 映画が始まる直前、この映画はどこが舞台になっているのだろうか、と疑問が湧いてきて、まずは場所を特定出きる情報はないか、始まって数分注意してみていたが、直ぐにそれは春日部が舞台であることが分かり、さらに映画を見進めて行くとこの夏に春日部のスーパー銭湯に遊びに行った際、レンタサイクルでぶらりと立ち寄ったあの河原の近くではないかとの疑念がふつふつと湧いてきた。 映画が終わり、近くの喫茶店で半年前の春日部での行動を確認すると、やはり映画の舞台に導かれるように行っている。丁度、ラストシーンの写真撮影がなされた数か月後、同じ場所で写真を撮っていたのが分かった。この不思議な出会い、いったいどういった意味があるのか、今現在思い当たることはない。しかし、時間がたった時、何らかの意味を発見するかもしれないと胸にしまい込んでいる。
観て良かった
中一でもなく中三でもなく中二の三学期。 この時期のリアルを観せてもらった。自分の中学校時代を思い出さずにいられない。人ってみんないろいろ考えて生きているのだと、このころに思えてたら、もっと優しくなれたかもしれない。
私は中学二年は1番学校に行きたくない時期でした。
ある中学校の2年6組の三学期に密着し、35人全員を映し出すドキュメンタリー。 . この映画に出てくる全員自分と同じだし、全員クラスメイトにいた(女子校だったから甘酸っぱい恋模様はなかったですけど、、)。明らかにクラスカースト上位な運動部の子に、学校が好きじゃない地味なタイプの子に、学級委員長、頭が良い子、帰宅部の子、、. . . 教室の中で楽しくなさそうな子も他のところでちゃんと笑顔を見せたりそれぞれの楽しい時間を持っていて、人生で1あの時は世界が学校だけだと思ってたから、クラスのいざこざが面倒くさくてそこに上手く馴染めてない自分に悩んでたりしてたけど、早く家に帰って何しようと思ってたそれすら大事な時間だったんだと思わせてくれる。 . 1番学校に行きたくなかった中学2年でも私の今の親友の何人かは中学2年にできた友達なので、私は1番人を信じられないから友達はいらないと言っていたあの子を抱きしめてあげたいなと思った。 . あとは、担任の先生がめっちゃあーこういう先生いるわって感じで、情熱は伝わるけどなーんかから回ってる感がすごい(笑). .
あの頃を回想できる映画
場所や空間、モノやコトそしてヒトに懐かしさを感じた。 嗚呼あったなぁ、 あんなイベント、あんな先生、あんな黒板とかとか。 映画は35人のクラスのひとりひとりにフォーカスしていくといったもの。 矛盾したグチャグチャな感情を抱えたとしごろで、 切り取られている言葉も、感情も一部であり、 半分ホントくらいなんだろうと勝手に解釈しながら観ていた。 自分も"キャラ"というものに悩んだ時期もあったなとか回想したり。 中盤ふと思ったが、 自分より10コ近くも離れた今の子たちは SNSが当たり前となった時代において、コミュニティが自分の時代よりも増えているからあんな割り切れる子が多いのか。 どうなんだろう。 などなどいろんなことを考えながら観れる、そんな余裕のある映画だった。 ただ、欲を言えば 迷いだけでなく、その中の影を垣間見たかった。 配慮>ドキュメンタリーをあまりに感じてしまった。
14歳の多感な時期を写した群像劇的なドキュメントです。
以前から少し気になってた作品を鑑賞しました。
前情報は殆どいれてなかったので、なんとなくドキュメントらしいぐらいしか知らなくて、どんな内容でシビアなのか、青春物なのかも分からず。
とりあえず、鑑賞した池袋の「シネマ・ロサ」は都内でGWでも空いている数少ない映画館。
作品としてはそんなに混む様な感じの作品と思わなかったんですが、ソーシャルディスタンスが保たれた席調整でしたが満席でした。
で、感想はと言うと、う~ん。
正直難しい。決して悪い訳ではないが個人的な好みで評価が分かれそう。
ドキュメントと分かっていても起承転結も盛り上がりも特に無い。
クラスの中心的な感じの子は居ても主役は居ないし、脇役も居ない。
満遍なく写しているので持ち当ての時間が来たらお仕舞いみたいな感じ。
全員が主人公と書くとなんかチープに感じるが、群像劇と言った方が正解。
なので、個人的には映画と言う感じがあまりしない。
なんか「ザ・ノンフィクション」を見ている感じ。
でも、なんか観ている側に静かな楔を打ち込む様な何かを感じさせてくれる作品。
冒頭に流れる馬のシーンは意味は分かるけど、あれって要ります?
個人的にはあの手法は映画っぽいけど、その後に続くドキュメントに対して余計な味付けをしている感じがなんかするんですよね。
春日部にある中学校の2年6組の35名の生徒達の終業式前の何ヵ月かを撮影していて、それぞれの日常や考え方、悩みや問題なんかを写し出されているが、特に問題があっても解決もせず、また解決をしようともしない。
ノンフィクションのドキュメントなので、それで良いと言えばそうなんだけど、面白いかと言われたら、正直面白いと言う感じではない。
自分の中学2年生の時と照らし合わせて、“うんうん、あるある。自分の場合はこうだったなぁ~。今はこうなんだ~。…今もあんまり変わんないなぁ…”と思うぐらい。
でも、いろんか事を割りと赤裸々に写し出されていて、昨今の個人情報がいろいろと取沙汰される世の中で、よく作り上げたもんだと感心してしまった。
それ以上でもそれ以下でもないけど、大人が観たらそうであっても、多感な思春期の中学2年生にしたら、結構恥ずかしいと思う事も多々あると思うだけにそこだけは感心してしまいます。
あと、なんか突拍子も無い子がいなかったのがなんかホッとした。
あの歳なら将来は「アイドルになりたい!」とか「プロのサッカー選手になって、海外で活躍したい!」なんてのはザラで中には「YouTuberになりたい!」「eスポーツで一稼ぎしたい!」なんてのがいてもおかしくないのにいなかった。
堅実と言えば堅実でそんな事を言えば、周りから冷ややかな目で見られるのを気にしていると思えるのは多感な中学生らしい。
でも、あんまり無難と言うか「公務員になって安定した生活を送りたい」なんて聞くとちょっと寂しいなんて思うのは歳を取ったからなんですかねw
劇場で鑑賞前に「登場する2年6組の生徒達は実在する者達なので、必要以上にSNS等でネガティブなカキコミはお止め下さい」と言う文章のわら半紙を貰った時は微笑ましく思いましたが、エンドロール後に同じ様な文章のメッセージが出たのはちょっとやり過ぎかなと言うか、変に煽らないか?と心配してしまう。
「こんな事を言わなくても、そんな事はやらないだろ」と言う意見もあるかも知れないけど、SNSの怖さは今更ながらなので、なんか寝た子を起こす様な怖さを感じるんですよね。
先日観たチェコの「SNS 少女たちの10日間」でもまざまざとネットの怖さが描かれていたので、ちょっと心配になってしまいましたのと、制作側はその辺りを何処まで考慮しているのかが気になりましたが如何でしょうか?
でも、なんて事の無い中学2年生の数ヶ月は遠く過ぎ去った者からすると、物凄くキラキラとした時だったと思えるだけに、物凄く眩しく映りますw
だからこそ、必要以上にドラマがいらないのかも知れない。
また、14歳ってなんか特別感はありますよねw
大人だからこそ、そう思えるのかなと思うので、この一編を写し出そうとした竹林監督の非凡な才能を感じます。
何よりもこのタイトルが良いんですよね。
最初は14歳の栞と言う名前の女の子の物語かと思いました。
でも、そこに描かれているのはクラスメートからの執拗な虐めとか… だったら嫌だな…と思ったら違ったw
可愛いらしい響きの栞に何処かアンバランスな感じの「14歳」。
栞は一般的には本の途中までの読んだ目印にする物のイメージですが、他にも意味として
・木の枝を折って道しるべとしたもの。
・切る。掘る。
・案内や手引き。
があって、由来の成り立ちも「幵」は平らにそろえられている様子を表し、これに「木」を組み合わせて木を削ってできた「道しるべ」の意味が生まれた。との事。
また、訓読みでしおりと読むのが一般的だが、他に「きる」とも読めるし、音読みで「かん」とも読む。
かんと言う言葉の漢字には感、間、関、観、幹、敢、甘、完、etc etc…なんかもある。
14歳と言う言葉の意味に「かん」と音読みをして、様々な漢字に当て嵌めるといろんな意味にも取れる。
また、本に使う栞も普段はあまり気にする事なく使っているけど、実はいろんなデザインもあって多種多様。
詰まる所は目印になれば何でも良いと言うフレキシブルな感じと無料の物が沢山ある中で秀逸なデザインやイラストで思わず買いたくなる様な物もある。
人生と言う「本」の中で14歳と言うページに挟まれたブックマークと言う意味で考えれば、かなり深い所まで考慮されたタイトルと思いますが、…考え過ぎですかねw
あと、エンドロールに流れるクリープハイプの「栞」は出来すぎですねw
でも、あのドローンで撮影されたエンドロールは好きだなぁ。
前の方で歩いていたり、真ん中で仲の良い子達と談笑しながら歩いていたり、後ろの方で自分のペースで歩いていたりとそれぞれの性格が出ている感じで。
頭の良い子、勉強が苦手な子。
運動が得意な子・苦手な子。
友達付き合いが得意な子・苦手な子。
気が強い子・気が弱い子。
気が利く子、優しい子、ちょっと前に出過ぎる子。ちょっと鈍感な子。
背が高い子・低い子。
ちょっと太っている子、痩せている子。
ルックスに自信のある子、そうでもない子。
器用な子、不器用な子。
いろんな個性があっても、皆、共通しているのは14歳。
他人から強く見られたり、弱く見られたりしても、芯は純粋でポキリと折れそうで、自分の将来に希望と不安を抱えている14歳。
そう考えるとその時自身が映画の様なんですかね。
将来、どんな大人になりたいか?の問いに「カッコ悪い大人にはなりたくない」と答え、どんな大人になりたくないか?に「社畜」と答えたのには笑ってしまった。
本当にその通りなんですよね。
児童の答えは真理だったりしますが、14歳の子達が考える事は願望。
でも、そうなるか、そうならないかはいくらでも修正も出来る年齢。
劇中で「14歳はもう遅い」と言っていたけど、全然遅くないですw
最初に書いた様に映画としては非常に弱くて、観る人を選ぶ作品である事は間違いない。
でも、結構意欲作でもあるかと思いますし、観ない事には始まらない。
なので、興味と機会がありましたら、如何でしょうか?
躍動感ある映像から見えてくる「彼らの社会」
出演している全ての子たちにとって、本作が何10年後かには一生の宝物になるに違いない、という意味で、今作の価値は揺るがないと思います。 MVを観ているようなドキュメンタリーとは思えない、映像と音楽の躍動感が溢れていて飽きませんでしたが、この演出が却って、中学生の彼らが置かれている現実と、ことばの純粋さというか、彼ら1人1人の目を通して「見ている」社会が映し出されていて、なかなか奥深い作品でした。 結構思いやりを持ち合って、優しい子ばかりなのですけど、この世代特有の、同じクラスメートや親に対しても、他者と関わり合う難しさに葛藤している感じがビンビン伝わってきましたね。 映像ではメインで映っている子たちの奥で、また別の子たちが何かをしている、一つのシーンで多層的な面が見えるのも、面白かったです。 ただ、放課後の様子で遊び場がスマホのゲームか、ショッピングセンターしか無いように見えて、部活のない子達の場所というか選択肢が少ないように見えて、考えさせられます。 NHKの「ドキュメント72時間」を観ているような、温かさも感じられる良作でした。
自分の中学の時とは時代が全然違うけど、こんなやつクラスにいたよなー...
自分の中学の時とは時代が全然違うけど、こんなやつクラスにいたよなー、と思いながら楽しく観てました。5年後、10年後に続編見てみたい。
間違いなく今年屈指の労作だが、制作側を見せない構成にはやや引っかかりを感じる一作。
この作品は、制作側の完成に至るまでの経過が非常に興味深いです。全国各地の中学校に企画の参加を呼びかけ、そのうち手を上げた学校はごくわずか。その中からとりわけ積極的なこのクラスが選ばれたとのこと。それまでも生徒の姿を記録することに熱心だった担任の先生だからこそ、生徒や保護者、学校の説得が可能だったということです。作中ではほとんど自分の言葉を語らない担任の先生が、実は本作の鍵となっていたのです。 生徒達の姿や言葉がとりわけ印象に残るのは、彼らは決して赤裸々に普段の自分自身を見せているのではなく、教室に入り込んできた「異物」と言ってもいいカメラとクルーの前で、どう振る舞うべきか、どのような言葉を発したら良いか、彼らなりに必死になって考え、決断したことが伝わってくるからです。そのため、本作はドラマともノンフィクションとも言いがたい、異彩を放った作品となっています。 情報があっという間に拡散し、個人情報保護が強く意識される現代において、ここまで名前や顔、時にきわどいやり取りも収録し、劇場用映像作品として提示していることに強い衝撃を覚えます。撮影期間は50日間ということだけど、その前後で一体どれだけの手間をかけて調整と交渉を重ね、どれだけの時間密着したのか、想像するだけで気が遠くなります。この制作スタッフの根気と熱意には改めて脱帽します。 一方で、これだけ生徒達が勇気と覚悟を持って自らの姿を見せているにも関わらず、制作者側は時折画面の外から話しかけるだけで、どういう人が撮影し、どういう立場で教室に入っているのか何の説明もないのはなんとも残念、というかアンフェアではないかと思いました。もちろん「14歳の中学生達が過ごしている普段の学校生活を見せる」という作品の趣旨からしたら、撮影スタッフはもちろん、学校の先生の発言すらも一種の「雑音」となりかねないので、極力そのような要素を排除する意図は分かります。しかし、生徒と較べるとあらかじめ慎重に、自らの姿を知られる危険性を回避しているように思えます。本作鑑賞後、映像や写っている生徒について言及できても、制作側の姿勢や意図について言及できないというのは、特に本作のように実在の中学生を扱う以上、ちょっと公平性を欠いていると感じました。 この点は上映の際の解説などで補足されているようなので、そういったやり取りの記録を今後も調べていこうとは思いますし、そのアフターフォローの丁寧さについてもやはり頭が下がるものの、やはり上記について、作中で何らかの注釈は欲しかったなぁ、と。
楽しかった☆彡
自分の14歳の頃を思い出しました☆彡 カメラマンの人のインタビューに 子供達が素直に答えているところがすごいなぁと。 ドキュメンタリーだったのでクラスの一員の様な 気分になりました。 ありがとうございます♪♪ という感じ
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