劇場公開日 2021年3月5日

14歳の栞のレビュー・感想・評価

全84件中、41~60件目を表示

3.5よくここまで、いろんな魅せ方があるなあ

2023年3月5日
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鑑賞方法:映画館

登場人物はみな、ほんとに普通の中学二年生だった。

ただ、ドキュメンタリーのようで、ドキュメンタリーに見えない。一つの映画として完成していた。
それは間違いなく、製作陣の力である。

演出、編集によって、見事に惹きつけられる映像になっていた。
撮影の仕方ひとつで、誰でも主人公になる。
音楽ひとつでドラマティックにも、前向きにもなる。
35人分も、よく引き出しがあり、そしてそれを接続していたのに脱帽である。

たった2ヶ月あまりの出来事なのに、一年間通して彼らを観ている気になった。

多少退屈なところはあるかもしれないし、すごい心が動くものでもない。
ただ、観た人が昔を思い出し、今に思いを馳せる。まさに自分の人生という物語の、栞。

2023年劇場鑑賞42本目

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ひでぼー

3.5永遠の「あの頃」

2023年3月5日
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何も起こらない。ただ14歳の2年6組、35名を映しただけ。それだけなのにそこに価値を感じるのは、もう2度とあの時に戻れない大人になったからか。

子供らしい純粋さと将来を少しずつ考える大人との狭間。試験や部活、学校行事に追われてあっという間に過ぎ去っていく14歳。

この映画を観ている間、自分もあの頃に戻って何をしていたかと思い出す。
無かったことにしたい思い出も、楽しかった瞬間も、全部そこにあって、その延長線上に今の自分がいることを再確認する。

14歳に戻れたら…なんて思う時もあるけれど、いつだって10年、20年後には「あの頃」に戻りたいのかもしれない。
でも、「あの頃」は今かもしれない。

14歳には戻れないけれど、今だからできることをやっていこうと思えた作品。

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ヨーク

3.5これを撮るかー。

2022年11月4日
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鑑賞方法:映画館

いったい何を見せられてるのだろうか。
他者理解?
あの時との自分との違い?
時代は変われど「いるよねー!」というヤツ?
中2病の今を、かつ目せよってこと?
・・・
結論、考えられることは全部だった。
でも、なんで面白く思えたんだろうか。
シンプルに明示できない自分がいることが、気持ち悪い。

全員に共通してるのは、かれらの言葉を引き出すにあたり、どれだけ事前に関係構築しているのだろうか。そして、ひとりひとりのインタビューの回数や所要時間も気になる。質問への答えは、総じてガードが低く、端的で、赤裸々で、迷いがない。もしかすると、カメラの前だからこそ装うことなど、かれらには容易いことのように思え、聞けば聞くほど本音が見えない。
学校にいる時、家にいる時、インタビューを受けている時のいずれも異なる人格を持ち、それぞれの環境に応じて自らを使い分けている。それもまた自分であると言わんばかりに。

この作品の面白さは、ドキュメンタリー様式の中に隠れる真実と虚像で、そんな人間がもつ両面性にあるのかもしれない。
フレデリック・ワイズマンの作品に登場する人物には、インタビューが無い(気がする)。どの人物とも等間隔に距離を保ち関係性においてオーディエンスが登場人物の人物を規定してしまうことで、監督の主体を極力薄めることに成功していることに気づく。
ちなみに、グレタ・トゥーンベリさんの「気候変動のための学校ボイコット」を始めたのは、ちょうど彼らと同じ歳の頃。大人や社会へ疑念を抱くキッカケは、まさに中二なのかも。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.0令和版3年B組金八先生 2時間スペシャル

2022年10月26日
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Tak

2.5壮大なリアルあるある劇場。

2022年10月25日
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Eテレなんかでやってるドキュメント番組からナレーションを抜き一本の映画にしただけの印象。

まずドキュメンタリー映画の観方をよく知らないので、そんなもんと言われればそうなのかもしれない。

25人目過ぎたあたりから飽きてきたが、不思議と最後まで寝ないで観れた。

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ヒビノミライ

5.0映画館でしか多分観れない作品

2022年10月24日
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いまの個人情報に過敏で苛烈な世の中で観るにはかなり難しい作品で、よく公開できたなと思うくらい14歳が言葉にしたものを納めた作品でした。
ディスク化もネット配信も多分、厳しいんじゃないかと思う。というか、映画館だけで見れる作品であって欲しい。そこで上映して、そこで感じたもので終わり、くらいの。そんな意味で、映画館でしか観れない映画だと思いました。
ベースはうまく映像作品としてパッケージされていて、かなり見やすいドキュメンタリーでした。人間の言葉の点と点を線でつないでいろんな角度からの意見を、納めていて、伏線のように見せるのがとても技巧的でエンタメ的。でも言葉を引き出せる関係性になっているところがまずすごいというか。なるべく、個人のありのままをおさめようとしているところに好感触でした。ドキュメンタリーだから、切り取り方は非常に難しく、編集も難しく、何をしても恣意的になるし、特に言葉が表すものとかも難しいし、
プライムベートにかなり深く立ち入っていて、ある意味で人の家のプライベートムービーを見てしまったような感覚さえある。
個人の意見と客観的視点と、なるべくは傷つけないけど、でも面白いものに仕上げようとしている、非常にバランスの取れた最小公約数を乗り切った作品でした。
いまできる範囲でだいぶ14歳の心の動きの煌めきみたいなものに近づこうと作品だと思います。
手放しに素晴らしいというのはテーマがテーマだけに少し憚れるけど、でも素晴らしかったと思いました。

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sou

5.0製作陣ご苦労様、スゴい!!

2022年9月14日
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前提としてこれが彼らの全てではないし、もっと闇を抱えた部分や話せないことも数多くあるだろう。
また2年6組の全てでもないだろう。
それでもこれは、その人生で一瞬の時間を見事に切り取り、過去とうに過ぎた大人たちに照れ臭さや感心、或いは自省などもあるかもしれない様々な感情をくすぐる。
このドキュメンタリーは3年前ならば、彼ら彼女らは高校3年生で、また人生の選択を迫られているのか。
ティーンエイジャーの3年間ならば、また考えが変化した子もいるのだろう。
この映像を見たら照れ臭いのかなー

最後のドローン撮影はスゴいよ、リアル金八、THE・青春。奇跡的な映像だよ!!

おじさんおばちゃんおじいちゃんにおばあちゃんになっちゃってた人、絶対に観て欲しい‼️

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雨の夜はヤバイゼ

4.0感謝!観ておいてよかった!!

2022年8月18日
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このドキュメンタリーは良かろうが悪かろうが
自分自身の中学時代を思い返すことになる

謎に学級委員に立候補したあの人とか
いつも机に突っ伏して寝ているあの人とか
教室では静かなのに部活では生き生きしてるあの人とか
そんな彼ら彼女らの内側を知ることになる

自分がクラスメイトのほんの一部しか
見てなかったことを思い知らされる
放課後、ましてや帰る家など想像の余地もない
学校外に得意なことがあるなんて、
余りにも当然のことなのに
この映画ではさらに、一人一人の心の内を知れる

あの自然体は、製作者の密着の
賜物だろう

本当に理性が芽生える頃の
初期衝動の純粋な塊みたいなものが見れる

友人の好きなところを並べて大好きと言ったり、
できれば友達になりたいと言ったり。
14歳にしか出来ないですよ

また中学2年生ってのもちょうど良くて、
卒業とか湿っぽくなる訳じゃなくて
ただ単にクラスが終わるっていう
それだけなのがいい。
過剰に脚色したり盛り上げたりすることなく
事実が淡々と置かれていって
そこから観客が何かを感じ取るイメージ。
だからフラットだし誰かに肩入れすることもない。

製作陣、そして何より生徒さんたちに
ありがとうと言いたい
あの時期に、常にカメラに撮られてるとか
絶対に嫌だろうしね
本当にすごいドキュメンタリーですよ

ぜひ「24歳の栞」が観たい……

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JYARI

5.0思ってたよりいい中学

2022年8月16日
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泣ける

笑える

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ブールドネージュ

3.5等身大に迫れているのは良かった。

2022年7月30日
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素の被写体を捉えるために、作り手は随分努力したんだろうな。
ただ、テーマ(視点)に新鮮なものを感じなかった。昔、自分もそうだったな・・・という感想止まり。

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ドラゴンミズホ

4.0経験者なのかな?

2022年5月15日
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まずドキュメンタリーではカメラを意識させなくするのが大変だとドキュメンタリーの先人達が言ってるのはよく読むけれど、スペクタクルな作りなのはかなり意外。この作りのせいで、映画評論やメディアにはあんまり取り上げられていないような。。帰ってキネ旬読み返してみよう。チラチラは絶賛の声を聞いていたので、キネカ大森で鑑賞。みんなカメラの前にたった経験があるのを疑いたくなる。子供がいる人や今、中学生はこれをどう思うだろう。もちろん、彼らの成長が楽しみだ。

キネ旬の2021年ベストを見てみたら誰一人この作品を挙げていない。なぜだろう。あの声明を受けて取り上げることも禁じたのか。それとも単にキネ旬に発表するような書き手と相性が悪くスルーしているのか?どちらも考えられる。確かに映画ファンが喜ぶタイプの映画ではない。ラスト大胆にクリープハイプがかかるドキュメンタリーなんて他に思いつかない。ドキュメンタリーの新潮流になりそうだが、そう簡単にできるような内容でもない。杉田協士や深田晃司が学校でたまに授業をやるとインタビューで語っていたと思うがそのような機械がないとなかなかここまで深く入り込むことは難しいだろう。しかも、おそらく公立の学校の為、法律的にソフト化はかなり難しいので、見れて嬉しい。

念の為、さらに映画芸術も確認したが誰も挙げていない。

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タカシ

4.5中学2年生の2学期は最も青くて痛くて脆い

2022年4月23日
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2022年劇場鑑賞21本目 傑作 77点

昨年巷で話題になっていて、存在も存じ上げていたし惜しくも見損ねていた作品の一つで、2022年春に渋谷にて上映1周年記念で期間限定上映されていたので期待を膨らませて鑑賞。

結論、まあ本当に良かった。

生徒一人一人のあの時あの年代あの刹那に抱く心情、痛いほどわかる。

私自身自他共に認めるほど幼少期から大人っぽいと言われてきて、いつもどこか俯瞰から眺めている自分がいたり、今思えばもっと我を捨てて弾けとけばなあとか思っていましたが、今作に登場する生徒たちがすごく大人びて見えた節もあれば、当時の自分と重ね合わせる子がいたりだとか、終始痛いほど沁みた。

14歳って本当にいいところ着きましたね、大人になってきている一面も徐々に出てきるし、まだ若い一面ももちろんあるし。

特に自分を客観視できていてるけど、まだ青いあの感じが最高に痒い。

配信や円盤化の予定がないとのことだったので、本当に見れて良かったです。

是非。

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サスペンス西島

2.0何をどう描きたかったのか?

2022年4月5日
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一

3.5作り手の作為が抑えられた(実験的)作品?なのかなぁ。

2022年3月28日
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単純

知的

難しい

淡々と進んでいく画面だからこそ
考えさせられた。

中学2年生の頃って
私らの時代(昭和30年代)は、
子供の殻がどんどんむけていった、
そんな感じだったな。
と、思いながら見ていると、今の2年生も
対して変わらない。と感じた。

それと、先生のダメさも、変わってない!

学校の構造も運営も

昔のまま? これでいいの、日本は?
半世紀以上も前と、あまりに同じ過ぎて怖い!

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SkyLock

3.5この今日のうちにすでに明日はひそんでいる

2022年3月22日
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教室に貼られていたその言葉に、ドキリとした。
そうなのだ。一日一日は切り離されことなく、毎日がつながって続いている。
当時14歳だった自分も、それから40年経ってしまった今の自分も。
ついさっきまで、「俺らの頃なんてスマホなんてなかったし」とか「今の子供たちと世代が違うし」とか思ってたのに、なんだ同じじゃん、と思えた。教室の中がほぼ世界のすべてみたいなもので、皆同じ服装をして、決まったスケジュールで管理され、これでいいのか悩み、ちょっと自分を偽り、友とふざけ、恋もし、早く大人になりたいと焦れ、子供のままがいいやと甘える。
彼ら彼女らは、14歳の中学生ではある。個性はそれぞれ。ゆえに生き方もそれぞれ。だけど、ひとりひとりが、確固たる人格を持った個人である。
なるほど、あとからじわじわ来る。そして脳裏に残された映像の中に、いるはずのない遠い昔の自分を探している。

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栗太郎

4.5なんでもない

2022年3月19日
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笑える

楽しい

自分だけだと思っていたけど、わたしにも居場所あったのかなとこれを見て、今になって思う。
もう戻れないと悲観的になる映画じゃなくて、なんかこれから頑張ろと思える映画だったので、観るの凄く迷ってたけど観てよかったと思いました。
自分が14歳の時こんなにしっかりしてなかったのが恥ずかしい笑

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凛

4.0毎年見たい!!!!!!!!!!

2022年3月12日
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なすちゃ

3.587点

2022年3月12日
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泣ける

楽しい

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コウセイ

5.0事実は映画よりも奇なり

2021年10月2日
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ちゃーるすとん

4.0この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだ...

2021年6月19日
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幸せ

この映画を出演者の人たちも、もちろん観たと思うけど、どう思ったんだろう。友達はいない(リセットしたい)と言っている人や、ポジティブだと思っていた人が、全く自分を出していないと話していたり、先生が人気無かったり、、。

将来的なりたくないのは、犯罪者と社畜というのが、笑えたし、怖かった。

同級生のことを、すごくよく考えている人がいるのが意外だった。14歳の時、自分があんな風に思えていたか?もしいたとしても、カメラの前では言えなかっただろう。

続編、14歳の栞の14年後が観たい。学生生活が終わり、どう成長しているのか、今14歳の栞を観てどう思うか。

14歳の自分が、今の自分を見たらどう思うか。

先生が転勤を伝えた時の様子も観たかった。

それとオープニング(動物のくだり)がいらなかった。なんか教育ぽい、まるで正しいことをしているような印象から始まって、モヤッとした距離感からのスタートになった。

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邦画好き