CUBE 一度入ったら、最後のレビュー・感想・評価
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観るならCUBEではなくDUNE
「CUBE」は低予算で抑えるアイデアが秀逸なB級映画の最高峰。そんな名作を日本でリメイクすることを知って思ったのが「今さら?」ということ。それを言うなら「DUNE」もそうなんだけど。
たしかに映像は「CUBE」。それが何なのか、何の目的で作られたのか、そしてなぜあの人たちが入れられたのかがわからないまま話が進み、トラップのある部屋を避けながら出口を探すというシチュエーションスリラーだった。
でも、なぜだが今一つ盛り上がらない。ドロドロしたものがからみあう人間関係がやや薄いのか、それともオリジナルを観てどんな話か知っでしまっているからなのか。菅田将暉の驚く演技が若干大げさだからなのか。
これが何なのかってところはわからないまま終わるのはオリジナル通りで安心したが、観ている人に少し優しい終わり方なのは日本的だと感じた。それに世代的な対立を持ち出すことに若干違和感もある。完全な失敗作だ!とまでは言わないが、成功したとも言い難い。
オリジナルは続編でもろもろの謎が説明されると少しガッカリしたものだ。日本版ではぜひ、これで終わることを祈る。でも、名前のあいうえおで「え」がないなとか、後藤だけなんでカ行なんだとかの新たな疑問が生じてしまっている。
トホホの準備は万端に
せっかくの秀逸な設定を無駄にしてしまった
問答無用のシチュエーションムービーだ。ゴーギャンの絵のタイトル「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」みたいな極限状況の中で、偶然に出くわした数名が、外へ出るという共通の目標のために試行錯誤をする。
初対面の人間同士の場合、互いに相手が信用できるかどうかを推し量るのが常だと思うのだが、本作品にはそういう個別の思惑は描かれない。従って駆け引きもない。ただ気の弱い人が気の強い人の主張に従ってしまうという一方的な展開である。だからなのだろうか、物語としての深みが感じられなかった。
全員が同じ服を着ていて、同じような黒いトレッキングシューズ風の靴を履いている。そして偶然に同じ部屋に集まってくる。CUBEは立方体のことで別名は正六面体である。出入口のハッチがそれぞれの面にある。7人の登場人物が死体の真下の部屋で出会う確率はどれほどか。それを算出するためには、部屋の数と人の数を割り出さなければならない。情報が少なすぎる。異常な状況なのに7人全員が日本人というのはどういうことか。
そんなことを考えれば、出会った7人が前に進むよりも、この部屋まで来た道筋についての情報をまず共有しようとする筈だ。その過程で、それぞれがそれぞれに対して信用できる人間とそうでない人間に分別するだろう。7人7様の思惑があるから、なかなか前に進まないはずだ。当然である。極限状況に置かれてむやみに動き回る大人はいない。まずは状況を見極めてからである。その遅々として進まない会話劇を見たかった。
リメイクの元になったカナダ映画は観ていないが、同じ展開にする必要はない。ただ、目が覚めたらCUBEの中にいたという設定は秀逸だから、その極限状況に登場人物を放り出すところまでは同じでいい。その状況の中で、様子見が好きな日本人がどのように感じ、どのように判断して、どんな決断をするのか、そこから先はオリジナルでもよかったのではないか。こういうシチュエーションムービーは、次にどうなるかよりも、登場人物がどうするのかに興味が向く。
しかし本作品は外へ出るという目標よりも、互いの人間関係の変化に主眼が置かれているように思える。つまり登場人物が互いに依存しているように見えるのだ。最後の決断は自分自身で行なうという自立が感じられない。
菅田将暉のゴトウも岡田将生のオチも、抱えるトラウマが現実的にはあり得ないほど大きすぎて、少しも共感できない。やたらに出てくるゴトウのフラッシュバックがクドい。それに杏のカイの無表情には、最初から違和感を感じた。カイが第三者的な立場を崩さないことから、真相を察した観客も多いと思う。こんな真相は不要で、カイの役も不要だ。
登場人物を典型的にしたかった意図は感じられるものの、過度に掘り下げたために逆につまらなくなってしまった。設定が極限状況なのだから、登場人物まで極端な人にすると、対比が弱くなる。もっと普通の人がもっと日常的なレベルで対応した方が、極限状況が際立ったと思う。
普通の人にだってトラウマやコンプレックスや罪悪感はあるが、いちいち他人に説明する人はいない。まして極限状況に置かれたら、そんなことを考える余裕さえないだろう。本作品の登場人物は非現実的なのだ。
こういう作品は登場人物に感情移入できるかどうかがポイントで、感情移入できれば一緒に脱出を図る気持ちになるが、そうでなければ対岸の火事だ。怖さも危機感も絶望感も共有できない。本作品はせっかくの秀逸な設定を無駄にしてしまったと言わざるを得ない。残念である。
少し残念
日本の海外作品のリメイクってわざとらしいキャラクター付けとオーバーなリアクションといった過剰な味付けをする印象があってオリジナルの持っていた空気感が薄れて白けてしまう気がしていました
本作も舞台にそぐわぬ人物の反応にあまり入り込めませんでした。変な人間ドラマも差し込んでくるし…
オリジナルには登場人物にそれぞれ役割がありましたが変な人間ドラマのせいで役割がボケてしまいいきなりヒントに気付くためなんでそうなるの?って感じました
全く無関係な人間同士が短時間だけど行動をともにしたってそんなにわかりあえないでしょう
それなのに人間ドラマ描こうとするからおかしな空気になったのだと思います
ラストも思わせぶりな登場の割に全然絡んでこないからコイツなんかあるなと思っていたらやっぱりでした
普段あまり作品を悪くいわないほうだと思いますが
オリジナルの良さがあまり感じられず
かつ本作だけの魅力も感じられませんでした
少し残念なリメイクだと思いました
あと主題歌も本作に全然合ってないように感じました
役者だけは揃えたけど・・☆
低予算映画だけど、制作期間も短いような気がします
こういう作品はヨーロッパでよくある
と思ったら、オリジナルはカナダ映画なんですね
まあ、あんまり趣味じゃない系統なので観てません
ビミョーですね
この手の話は役者の内にある感情を吐き出すような演技が必要なんですが、菅田将暉にしてもそこまでの力は無い
上手い役者なんですがね、みんな
で、結局ただの謎解きゲームになる
ガリレオなんちゃらの法則は知らないけれど話の流れや結末は手に取るようにわかりました
杏は出てきた時から予想がつく役どころ
あまりに既視感がありすぎてラストシーンまで予想したとおりでした
いわくありげな表情をしすぎですよ
それにこういうのは、もう少し年齢の低い美少女がやるべきですよね
杏が174cm
岡田将生181cm、斎藤工184cm
足長い高身長で部屋が狭くみえる
”コントが始まる”の三人組で頭一つ高かった菅田将暉が見上げるくらい
吉田鋼太郎だって174cmと普通に大きいオジサンなのにね
足の長さが全然違う
日本の役者も180cmがデフォになりました
恐ろしいわ
なんて、テンポの悪いストーリーにいらん事ばかり頭をよぎる
斎藤工が急いでいる理由は回収されないままだったし
賭ケグルイでも似たようなのあったな
たしか部屋が動いてむつかしくして・・・
数学か物理か知らないがわけのわからない数式を一生懸命解くふりがシラケました
観客に理解できない事じゃなく、ハッとするトリックをみせないとね
この作品の面白さの半分はそこでしょ
陳腐ですね
結局は菅田将暉だのみのやっつけシーンで終わらせてます
ほんま陳腐
広い劇場に観客は10人くらい
誰が見てもビミョーな映画なのは最初からわかっていた
僕だって”燃えよ剣”を広い劇場で観に来たのに
情報が古くて、行った時間にこの作品がわりこんでいたから仕方無しに観ただけ
四角い部屋が、ひとつあったらセットは出来るし、数人の役者の出演料、あとはスタッフの経費がいるか
低予算で儲けようと言う企みがみえみえだったもん
こんなのシネコンのいちばん広いシアターで観るもんじゃない
客の埋まり具合だけで劇場を決めるのは間違ってますよね
迷いに迷った末、ババ引きました
だって観れそうな時間帯はあと、プリキュアだけやったんやで😿
リメイク前の作品を観てなければほぼ勝ち確定、観てたら…どうですかね
リメイク前未見、それがここまで得することもないだろう。元々人を疑えない様な単純な性格もあって最後までヒリヒリと楽しめた。
清水康彦作品は『MANRIKI』から数えて4本目。アーティスティックな描写力を強みとするのは知っていたが、憎悪の可視化なども出来ていたので楽しかった。ちゃんと手に汗握ったし、CUBEの如く転がし続ける展開は堪らなかった。また、邦画らしい…というと語弊はあるが、人間ドラマから生まれる精算と憎悪は上手くまとまっているとも思う。
また、岡田将生は今年助演男優賞かなって思うほどいい演技をしていた。『ドライブ・マイ・カー』も含めての意見だけど。ワンシチュエーションだから誰かが仕掛けないと進まないし、変化のグラデーションが比較的強くないと物足りない。だからこそ、個々が上手く散らかしてくれたかなとも思う。今作は完全に原作を観てない人の勝ちなのである。
にしても星野源の主題歌は断トツで合っていなかった。全然余韻を生んでくれない。また、もう少しイヤミスっぽく作っても良かった気がする。ただ、言う程悪くは映らなかったし、何よりあれが多分限界だとも思う。
う~ん、いまいち!!
原作は見ていませんが、原作もこんなのかな~??
制作開始時点から二部作ないし三部作で、構成している感じがしてならない!
複数制作予定って感じだから、各出演者の設定が見えない!
何故、この人達が集められ、何故、こんな大掛かりな施設があるのか!?
主人公(?)と思われる、菅田将暉演じる人物の過去だけ描かれ、他の人物の過去は一切出てこない為、子供が何故、菅田将暉演じる人物の弟に共感できるのか、余計に疑問しか出てこない!
一つの話が長いから、第1部第2部と初めから公言していれば、この作りでもありとは思うが、今回の話を完結させておいて、続編ありを匂わせる終わり方では、疑問よりも不満しか残らない!
正直、見るんじゃなかったと思った!
何者であるか?を問う
自分が登場人物の誰に本質的に似ているかで評価分かれる映画だと思います。自分に似ている(と思われる)人物が最初から未来ある結末を迎えられなさそうだったので途中から感情移入せず客観的にみるようにしました。脚本構成がよくテンポ早く一気に見終わること出来ました。リメイクながら新しい映画としても楽しめることが出来、監督の新しい境地だと思われます。杏さん演じる女性が最初に問う言葉にこの映画全てが集約されていると思います。限られた空間での物語ながら音が重要であることを鑑み劇場でみることを強くお勧めします。
面白かった
26 オリジナルを観てない
がっかり。
原作と比べなければ面白い!
韓国でリメイクしたら凄く面白くなると思う
脚本を書いた人に色々聞いてみたいね。
ものすごく脚本家の腕が問われる設定だと思うの。閉ざされた空間で極限状態になって、その人の本性があぶり出されて、それがぶつかり合ってドラマになってくっていう。
でもあんまり本性があぶり出された感じがしないんだよね。「この人は、こういう設定の人です」って説明されてる感じで。
配役が難しいね。最初に柄本時生が死ぬんだけど、柄本時生が岡田将生の役をやった方がいいよね。菅田将暉とは毛色が違う役なんだなって分かりやすいし。
吉田鋼太郎がなりふり構わず成り上がったけど、差別主義的な人の役なんだけど、見た目がちょっと違うよね。でんでんとかが良いのかな。
日本で売れる映画を作ろうとすると売れてる役者さんを集めるけど、タイプが似てるんだよね。それで「この人は、こういうキャラ」って存在するだけで分からせるのが難しい。
この映画オリジナルは韓国映画なのかなと思ったの。キャラ設定がそれっぽい。それぞれの役に対して韓国だったら「あ、こういう人なのか」っていう役者さんがあてられるしね。
「ここから脱出したい」って話が進むけど、そうなのかな。救助が来るかも知れないし、待っててもいいんじゃない。その辺の思惑が色々とあって、それがぶつかって、その中で事情や、各キャラの本性があぶり出されて、ドラマが始まるんだろうね。
この映画では、その部分が描かれないんだよね。斎藤工の事情なんて、思わせぶりにするだけでカットされてるし。
脚本の早い段階では描かれてたんじゃないかな。でも色々とやってるうちに削られていって「こういう設定の人たちが、こういうことをやりました」って説明して終わりなんだよね。だから納得感がまるでない。
低予算映画でやったなら「がんばったなあ」って感じで観るけど、シネコンで展開されるそれなりの予算かけた映画だからね。どうしてこの脚本でGoが出たのか脚本家に聞いてみたいの。
そして、こういう状況で人間のドロドロを描くのは韓国めちゃうまいからね。事情説明も短い時間でビシッとやってくるし。
役者のバリエーションの話と合わせて、この映画、韓国でリメイクしたらメチャクチャ面白くなると思うよ。
意外に悪くない、けど
面白いと思う
全174件中、101~120件目を表示