CUBE 一度入ったら、最後のレビュー・感想・評価
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本当に怖いのは人間の狂気
当初知らされていなかったキャストがいきなり登場して
観客にこれから始まる物語への覚悟を植え付けて去っていく。
そして、主人公が目覚めると…
物語の殆どが立方体の内部で繰り広げられるので
ちょっと飽きてしまいそうになる中盤辺りから
人間の心の内側に迫る展開になるので
どんどん引き込まれました。
人間は同じ空間で恐怖体験を共有すると
協力しあって同じ方向へ向かおうとするのだなー。
オリジナルは何の脈絡もなく、ただただ恐怖に陥れられて怖かったけど、本作は本当に怖いのは人間の狂気だと思わせる。
岡田将生さんのキャラクターが、美しい横顔に浮かべる不気味な笑顔が怖かったー。
ぶっきらぼうで無口だけれど心底優しい斎藤工さんが潔くてよかったー。
主人公の青年が秘めている深い心の傷や後悔に思わず涙した。
出来れば一人一人が抱えるものについてもう少し描いて欲しかった。
そう、柄本時生さんのも。
紅一点の杏さんの登場シーン。
「ところで、あなたたち、ナニモノ?」
は、「何者だったの?」なんだよね。
謎解きやスリルもありで、私には涙もありました。
MANRIKIの清水監督、これからも期待したいです。
ほんとによくみんな我慢できたよね
良いところも悪いところもあり
完成度の高い映画だと感じた
舞台を見ているような感覚
謎の立方体=CUBEに閉じ込められた男女6人の脱出劇を描いた密室スリラー。同じ空間での内容だけに舞台を見ているような感覚であり役者陣の演技力が試される。菅田将暉を中心に演技力には定評のあるキャストで安心して観ていられた。出来ればもう少し意外性のある展開が欲しかった。
2021-166
【努力賞】
オリジナルの「CUBE」は、あのCUBE自体が、社会システムを表象し、その中で生きる人の不安や軋轢を表しているように思えた。ただ、その中で、意志を疎通させ、協力してソリューションを見出すことが出来るのではないのかと云ったことも示唆していたように感じる。
これに対して、日本リメイク版「CUBE」は、閉じ込められる人々の人物背景を少し掘り下げたり、推測できるようにしたりして、CUBEの中で、トラウマと闘ったり、抱える怒りをぶつけたり、或いは、自分本位な姿勢から抜け出せない姿から、社会の歪みで足掻(あが)く人の姿を見せたかったのだろうか。
しかし、その試みは、あまり成功しているようには思えない。
なぜなら、オリジナル版は、個々が役割を果たすことによって構築されたCUBE自体が、作中でも語られる”不可抗力”という思わぬ結果をもたらすというフレームワークを提示して、僕たちの生きる世界の社会システムを想起させたのに対し、このリメイク版には、それがないからだ。
オリジナル版では、CUBEとは一体何なのかが、テーマの一部を構成していたのだ。しかし、リメイク版には、それが足りない。
オリジナル版も、リメイク版もステレオタイプな登場人物はいるが、それは、社会をデフォルメする際には必要なのだと思う。
やはり、CUBEとは一体何なのかを想起させ、登場人物の背景を中途半端に詳しく説明せずに想像させる方が、得体の知れないCUBEとの関連が逆にマッチするのではないのかと思うのだ。
因みに、杏さん演じる甲斐の存在は、物語の示唆するところを別の方向に向けてしまったように思う。
最後になるが、僕だったら、時生さん役の死体や肉片は、トラップCUBEのチェックに使うよな。
でも、時生さん、冒頭で笑っちゃってごめんなさい。
まあ、努力の足跡は伺えるので、努力賞というところ。
一度入ったら、センス悪かった。
これはさすがに配役狙い過ぎ。この人ならきっとこんな役柄だろうなと誰もがイメージする役をその通りやってしまった感満載。せっかくの役者陣がこれではちょっとお気の毒です。
トラップもしょぼい、意外性もない、キャラクターの側面も見えてこない、目新しい展開もない、この2人罵り合うやろうなって思ってた人物がお約束通り小競り合いを始める、その上同じ形の箱を移動するだけで案の定途中からかなり飽きてしまった。
そしてあの中学生は結局何で選ばれたんかな。後藤を罪に向き合わせる為のスケープゴート的な役割なんだったとしたらめっちゃいい迷惑やん。あの子こそバックグラウンドを知りたかったわ。で、主題歌もマリオが土管から飛び出して来そうでしたね。ほんま全体的にセンス悪くて至極残念。
ただ!なんだかな~って思ってエンドロール見てたら森本サイダーの名前が見えてひっくり返りそうになった。おそらく最後出てきた次のメンバーにいたんやろうけど、なんでメインで起用せんかったん!? 越智を森本サイダーがやってくれてたら絶対その部分だけでも面白くなってたはず!少なくとも私は芸風そのままで狂喜乱舞する彼を見てみたかった。改めて残念。
脚本の雑さ
不条理なシチュエーションをもっと生かした仕掛けや心理描写、謎解きを期待していたが、肩透かしを食らってしまった。自分の好きな役者をこれでもかと使いながら今年一番のがっかりドラマにしてしまった人が脚本だという不安が的中した。
ひどい脚本をなんとかカバーしようと役者と監督は全力を注いでいたようには思う。菅田将暉、岡田将生の演技はとても良かった。
主題歌についてポップな星野源は似合わないという感想が散見するがこの曲のどこがポップなのか理解に苦しむ。かなり深い源沼にハマっている私でも一度聴きではこの曲のカオスなイカれっぷりについていけなかった。星野源がいうにはこの曲に希望は全く込めていないそうだ。実際に映画館で流れる曲を聴いて感じた狂気と怒りは菅田将暉という稀有な才能を無駄遣いしている制作側に対する感情なのではないかとさえ思えてきた。MIKIKOが監督したMVのほうが映画よりもよほど熱量を感じる映像に仕上がっているのが皮肉だ。
なかなか面白かったよ!
前評判知らぬままに観たけどやっぱりといった感じ
まず前評判をまったく入れないまま観た。原作も観てない。
原作の設定がおもしろいから作品として面白くならないわけがないだろうと思ったけど、ストーリー激薄、キャラあいまい、矛盾点多すぎ、全くセンスを感じない映画でした。
映画ツウなわけではなく、大体の作品は楽しく観れるたちなのですが、本作品はなんというかしんどかった。
それぞれの登場人物が生き辛さや黒歴史を抱えていて、cubeという箱の中で生きたいと願う者同士の人間模様を描いていたのでしょうが、それぞれの過去や抱えている物が、うすっぺらすぎる。
そして脱出劇に関しても、え?なんでいまそういう思考になったの?っていう違和感とか矛盾点があってスッキリしない。
役者さんは、全員とっても素晴らしかったと思いますが残念でした。
このリメイクを観たあとに原作を観たのですが、それぞれのキャラやストーリー内での役職がはっきりとしていて面白かったです。
原作はカナダとのことですが、それぞれの登場人物が抱えている過去も、この当時の北米地域の問題となっていたことなんだろうなと納得しながら作品を観進められました。
原作はストーリーの盛り上がりや裏切りも素晴らしかったですし、原作を10点満点とすると、本リメイクは冗談抜きで2、3点くらいしかつけれないくらい残念な作品でした。
あとエンディング曲も星野源でめちゃポップでビビりました。
ほんとに素人が作る作品でありそうな、「好きな映画作品、好きな役者、好きな歌手を詰め合わせたパロディ作品」程度の内容でした。
今から観る人は役者さんの演技とcubeの世界観だけなら楽しめるかと!
生きづらい世の中
とても良いじゃないですか!
もはや別物
原案となった「CUBE」の良さは全て削ぎ落とされ、設定の一部とあらすじを流用しただけの別物になっていました…。
主人公のCUBE外での出来事をわざわざ映像で説明したり、後半の悪い意味で邦画らしい展開、過剰な演技、レーティングを優先した中途半端なバイオレンス描写、全然広く見えない立方体、緊迫感の無さなど、全体的に物凄く安っぽくオリジナル版のクオリティとは雲泥の差がある劣化版になってしまっており、メッセージ性も安直と、正直良いところがほぼありません…。
とはいえ、得体の知れない環境と登場人物、何が起こるか分からない(後半はもう予測がつくけど…)などハラハラする要素は若干あるし尺も短めなので、まぁなんとか観れるかなぁという感じです。
言うほど悪くない、でも星野源は違う
原作、というか元の映画は知っているけど見たことはありません。
評判が悪いのでスルーするか迷いましたが、好きな俳優さんも出てますし、他に観たい邦画もないので鑑賞です。
評判ほど悪くなかったです。
俳優陣の熱演もあります。
菅田将暉、杏、岡田将生と、子役は良かった。
恐怖とか不気味さもありますので、映画としてちゃんと成り立っています。
強いていえば、絵変わりしない。CUBEなので。
あと、キャラクターごと、いろいろあるのだろうな、、、と思ってたら、そうでも無い。
ストーリーが薄い。
それでも最後の方は、どうなるのかという期待感はありました。やっぱりそういう事か、と残念でもありますが。
音楽ですが、やまだ豊さん。なかなか迫力があって良いです。ちょいグロにマッチです。
ただ、グロさは足りたい。グロイのは苦手ですが、音楽や映像であれだけ煽っておいで、出てくるモンスターが弱い(モンスターは出てきませんが)。
最後のエンディングソングは無い。
今まで観た映画でいちばんガッカリ。
なぜ最後だけポップで終わるのか理解できない。
星野源さんは好きですが、あまりにミスマッチ。音楽のタイトルも「CUBE」なので、このための歌ですよね?
戦争映画の後にアイドルソング流れるみたいな違和感が凄い。余韻が台無し。
星野源は好きだけど、映画はマイナス1評価。
「タイトルなし」
菅田将暉をもう見飽きただけ
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